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ヒューストン着

  • 2011-12-02 (Fri) 12:54
  • 総合

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 ラグレインジを出て、アトランタで一泊、アムトラックの列車に乗り、ニューオーリンズで一泊、昨日遅く、テキサス州のヒューストンに着いた。テキサス州はもちろん初めて。今回の旅でテキサス州出身の人と会う度、テキサスがいかに素晴らしいかと何度も聞かされていた。テキサスは他の州と異なり、独立国だったが、条約を結んで合衆国の一員となったこと。よって、今でもアメリカ国旗とテキサス州旗は同じ高さで掲揚されているとの由。地元の人々はそうした歴史にことのほか誇りを持っているとも聞いた。
 テキサス州がこの国ではアラスカ州に次いで大きいことぐらいは承知していた。改めて調べてみると、面積約67万平方キロとあるから、日本の1.7倍の広さだ。ヒューストンはそのテキサス州で最大の都市。例によって、ダウンタウンから少し離れた郊外の安ホテルに投宿。本日、だいたいの見当をつけてダウンタウンに向け、路線バスに乗り込んだ。偶然だろうが、白人乗客は皆無に近い。ヒスパニック系の乗客が目立つ。上を見ると、英語の他、5か国の案内文が掲載されている。最初にスペイン語があり、続いて、ベトナム語、中国語、ウルドゥー語、フランス語。この都市がバラエティーに富んだ人々で構成されていることが一目瞭然だ。
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 隣に座った黒人女性に何気なく、私が行きたい場所のことを尋ねると、彼女は近くの他の乗客に向かって、その場所について聞いてくれた。誰かがスペイン語で話すと、それを英語に通訳して、一気にバスの中が賑やかになった。この辺りはさすが、テキサスと言うべきだろうか。
 ダウンタウンに着いたはいいが、右も左も分からない。それでこれも例によって、シティーホール(市役所)にあるはずのビジターセンターに足を運ぶ。いや、ここにも親切な係員がいて、こちらの訪問の意図を知ると、次から次に資料を出して説明してくれる。ニューヨークやロサンゼルスなどではとても期待できない親切さだ。ヒューストンは決して田舎町ではない。メトロと呼ばれる周辺部を含むと520万人、ヒューストン市だけだと290万人で全米第4位の大都市でもある。経済の柱は石油産業であり、東京を含む国際線63、国内線110の路線を抱える空港もある。
 さあ、わずかな時間だが、テキサスのユニークさに触れてみることができるかどうか。幸い、ヒューストンはメキシコ湾に近い最南部の都市であり、アトランタや北部の都市に比べれば格段に温暖な気候だ。街中ではまだ半ズボンで歩いている男性も見かけた。
 (写真は上が、ヒューストンの高層ビル。下は、便利な路面電車も走っていた)

 「がんたれの繰り言」について。高校時代の恩師から、自分は親しみを込めて「がんたれ」という表現を使っていたとの指摘を受けた。確かに、そういう使い方も可能であり、「男はつらいよ」でおいちゃんがおいの寅さんが何かへまをやらかすと、「バカだねえ、寅は!」と愛情を込めて嘆いていたが、あの「バカだねえ」の感覚だ。

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