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「充電完了」

  • 2011-10-31 (Mon) 20:13
  • 総合

null 「勝手知ったる」とまでは言わないが、かつてお世話になったことのあるヒックス夫人の家に来て、この6日間ほどゆっくりさせてもらった。食事付きである。ただである。友人の母親の家とは言え、やはり、国籍が違えば、多少は遠慮はある。気兼ねもしようというものである。だが、実家に帰ってきたように気持ちよく過ごさせてもらった。
 天候にも恵まれた。インディアンサマーとはこういう天候を言うんだろうなあと思いながら過ごした。ヒックス家はラグレインジ大学のすぐ近くにある。大学にも何回か足を運んだ。昔住んでいた寮は記憶に残っていたが、ほかはあまり覚えていない。この大学は学生数は千人ぐらいの小さな規模の大学だ。私が在籍していた時は日本人は私のほかに年上の女子学生が一人いただけだった。学生課のようなところに行って尋ねたら、今は一人だけ日本人学生が在学しているとのことだった。
 実は “Gone with the Wind” を読んでいて、LaGrange Female Institute という表現が出てきて驚いた。大学はその昔は女子専門学校のようなところだったようだ。
 さて、「充電」ができたところで、また、旅に出なくてはならない。あと少なくとも3人の作家のゆかりの深い場所を訪ねたいと思っている。まずはグレイハウンドの長距離バスに乗って、テネシー州のメンフィスを目指す。そこで一泊して、南隣のミシシッピ州のオックスフォードという町に行く予定だ。レンタカーを運転せず、飛行機にも乗らず、列車かバスの旅だから、公共交通機関の不便なところに行くのは並大抵ではない。本来ならメンフィスまで足を延ばすことはないのだが、これがネットや電話で悪戦苦闘の末にようやく見つけたアトランタからオックスフォードへの「足」だった。
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 それにしても、ヒックス夫人にはすっかりお世話になった。いや、過去形にはまだできない。何しろ、重いスーツケースはヒックス家に置かせてもらい、予定通り事が運べば、11月下旬にはまたここに戻ってくるからだ。それから帰国に向け、改めて西海岸に向かうことを考えている。
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 ヒックス夫人が93歳になることはすでに書いたが、いやはや、とても元気だ。昨年のアフリカの旅でも110歳のおばあちゃんに再会したが、ヒックス夫人の場合は車を運転してショッピングに行き、朝から晩まできちんと家族の食事を作り、なおかつ、私は触ったことのないアイパッドとかいう最新の機器を自由自在に楽しんでおられる。脱帽!
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 ラグレインジは近くに「キャラウェイガーデン」という広大な自然公園がある。このガーデンにも車で連れて行ってもらった。車を降りても杖なしで歩いておられる。普段食しておられるのは普通のアメリカ人が食べているものである。そう考えると、健康をつくるのは食べ物だけでなく、生き方、考え方にあるのかなと思わざるを得ない。私など夫人から見ればまだひよっこみたいなものだろう。羽も毛もないが。
 (写真は上から、ヒックス家。車を運転して買い物に出かけるヒックス夫人。キャラウェイガーデン。紅葉のピークではなかったが、目の保養になった。庭園では菊も満開に)

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