- 2011-10-01 (Sat) 04:15
- 総合
ボストンを出て、ニューヨーク経由でニュージャージー州のクランベリーという町に来ている。大学時代の恩師が住む町だ。彼にはニューヨークに着いて以来、メールで連絡を取り合い、いろいろ貴重な助言を頂いている。
宮崎大学の英語科で学んだ学生には忘れられないであろうガイ・バタワース先生。私は1970年代にお世話になった。ジョージア州に1年間留学した後、宮大に復学したら、バタワース先生が赴任されていた。先生の研究室に挨拶に行って、”I want to study English conversation.” と告げたら、先生から英会話はstudy するものではなく、”I want to learn English conversation.” と表現すべきだと指摘されたことを覚えている、などといった思い出話は前のブログ「アフリカをさるく」の中の「バタワース先生」の項で既に書いた。
先生は長く宮大で英語を教えた後、2001年にアメリカに帰国され、故郷のニュージャージー州で奥様のケイティと一緒に住まわれている。今回の旅で機会があれば、ご自宅にうかがいたいと思っていた。その旨伝えると、いつでもいらっしゃいとのことで、昨木曜夜から3泊4日でお世話になっている次第。
ニューイングランドも悪くなかったが、ここクランベリーもいいところだ。ボストンを立つ時は生憎雨模様で陰鬱とも表現できるぐらいの天候だった。クランベリーに着き、一夜明けた金曜の今は気持ちのいい天気となっている。先生の家の2階バルコニーに出て、このブログをアップしているところだが、テーブルの温度計は摂氏24度、湿度55%。溜息をつきたくなるほどのどかだ。事実、今一つ溜息をついてしまった。そばで物音がしたので、視線を走らせると、リスがバルコニーまで階段を上がってきて、急いで逃げて行った。
裏手は高い木が茂った林になっており、その奥は公園だという。車の音もあまりせず、何だか避暑地の別荘に来たような感覚だ。今日は朝、近くのレストランで3人で朝食を食べ、帰り道、先生に通りに面している家々や建物の歴史など話してもらった。
クランベリーはニュージャージー州の中でも古い町のようで、ガイドブックによると、1680年ごろにはイングランドやフランス、ドイツなどの入植者が暮らしていたという。通りに面した家々にはその家が何年に築造されたかがプレートで示されているが、1800年代中ごろの築造が多かった印象だ。中には1700代の建築物もあり、この国の建物がいかに大事にされているかを改めて感じた。日本と同じ木造の家々でこうだ。日本なら、100年以上経過した木造の家は珍しいのではなかろうか。いや、私はこの方面にも疎いから、間違っていたなら、ご容赦を。
ニューイングランドを駆け足で回ってきたので、少し疲れている。という理由でこのブログをアップしたら、このバルコニーで心地よい風に吹かれて、ゆったり、本でも読もうと考えている。すぐに眠るかもしれないが。まことにありがたい。
(写真は上から、カフェの前で、バタワース先生とケイティ。クランベリーの落ち着いた街並み)
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