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ボストンへ

  • 2011-09-29 (Thu) 08:21
  • 総合

 ニューベッドフォードを出て、マサチューセッツ州を代表する都市のボストン周辺に来ている。「ボストン周辺」と表現しないといけないところがつらい。
 歴史の香り漂うボストンのダウンタウンの中心部のホテルはとても高くて手が出ない。それで私でも泊まれる安価な宿を探すと、例によって、郊外の列車で30分ぐらいの距離にある町まで離れなくてはならない。とてもボストンに「滞在」しているとは言えない。
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 私はずいぶん最近まで、ボストンはニューヨークの南にあると思っていた。だからニューイングランドと言えば、ニューヨークも含まれると思っていた。そうではなかった。ニューヨークはニューイングランドには含まれない。ニューイングランドはボストンのあるマサチューセッツ、メーン、ニューハンプシャー、ロード・アイランド、コネティカット、バーモントの6州を指す総称で、ニューヨークは該当しない。
 ボストンとニューヨークの関係は私は良くは分からない。ただ、大リーグに関する限りはそれぞれの地元チームの応援で、まるで「親の仇」のように激しい敵対心をお互いに抱いているようだ。ボストン・レッドソックスとニューヨーク・ヤンキース。ニューベッドフォードに着いて以来、携帯ラジオでボストンから発せられるFMのスポーツラジオ局を聴いているが、いや、レッドソックスファンの「かわいさ余って・・・」か、最近不振の主力選手に対する批判の声がすさまじい。
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 というのも、今、レッドソックスが歴史的な窮地に立たされているのだ。大リーグはアメリカンとナショナルの2リーグでまずチャンピオンを決めるが、リーグチャンピオンはそれぞれのリーグの3地区の1位に、最も好成績の2位のチームを加えた4チームによるプレーオフで決定される。プレーオフに進める2位のチームはワイルドカードと呼ばれる。
 レッドソックスは9月初めの時点ではライバルのヤンキースと東地区の首位を争っており、ワイルドカードの権利で言えば、同じ東地区のタンパベイ・レイズに9ゲームの大差をつけ、少なくとも10月のプレーオフ進出は確実視されていた。それが9月に入って大ブレーキがかかり、ついに今月26日にタンパベイに並ばれ、現時点でともに90勝71敗。今このブログを書いている28日夜、異なる対戦相手と公式戦162試合目の最終戦が行われようとしている。仮に両チームともこの最終戦でともに勝つか負けるかして同率の場合、29日に両チームによるワイルドカードの決定戦が行われる運びだ。
 ボストンの代表的地元紙、ボストングローブのコラムニストは28日付紙面のコラムで「ニューイングランドに住む人々は代々、質実さで知られてきた。また、大いなる困難を克服することでも知られてきた。他の人々や我々自身が無理だと見なしたことさえやり遂げてきた」と述べ、レッドソックスが死力を尽くし、10月のプレーオフまで勝ち残るよう叱咤激励していた。
 (写真は上が、ボストンのダウンタウン。アメリカの建国の歴史に触れる観光客で賑わっていた。下が、アメリカ建国の父の一人、政治家サミュエル・アダムズの銅像)

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