- 2011-09-07 (Wed) 02:23
- 総合
昨日(5日)はアメリカはLabor Day(労働者の日) と称する祝日だった。土日を含めると3連休になり、この国ではこのレイバー・デーで長かった「夏」が終わり、「秋」が始まるらしい。ミッドウエスト(中西部)では夏休み明けの学期はとっくに始まっていたが、ここフィラデルフィアでは学校も今日6日からスタートらしい。
この週末は久しぶりにホテルの部屋でのんびり過ごした。疲れている感じではないが、やはり、いつも「移動」している感覚なので目に見えない疲れがあるのかもしれない。読書にいそしむことにした。が、テレビではゴルフや野球、漫画をやっていて、この漫画が実に面白い。いや、時間がいくらあっても、いや、体がいくつあっても足りない。夕刻、ベッドに寝そべって新聞を読んでいると、地元の強豪チーム、フィラデルフィア・フィリーズが同じナショナルリーグ東地区のライバル、アトランタ・ブレーブスと対戦するナイトゲームがあると書いてある。
フィリーズの球場は今いるホテルからそう遠くはない。タクシーを飛ばせば、わけなく行ける距離だ。「夏」の最後の祝日だし、リーグを代表する強豪チームの対戦だ。切符は残っていないだろうなと思いながら、フィリーズのホーム球場であるCitizens Bank Park に電話を入れてみる。まだ売れ残っているのがあるらしい。急いで球場に駆け付けると、果たせるかな、外野席だが、割といい席(36ドル)が取れた。
日本人選手は比較的アメリカンリーグに多いので、ナショナルリーグのことは暗いが、それでもこの日対戦する両チームが好チームなのは承知していた。フィリーズを率いるのは日本でもプレーしたことのあるチャーリー・マニュエル監督。ヤクルトや近鉄時代に「赤鬼」というニックネームで大活躍した選手だ。もうかなりの年齢になっているはずだが、ここではチームの好成績もあって、チャーリーはすごい人気を博している。何の関係もない私もなぜかうれしくなる。
試合直前、スタンド内を見て回っていると、長蛇の列ができているコーナーがあった。Crab Fries と呼ばれるフレンチフライを売っているようだ。売店の側で休憩していた店員に「うまいの?」と聞いていたら、「食べたことないのかい。よし、僕がおごってあげよう」と一つただでくれた。いや、そういうつもりで聞いたわけではないが。適度の辛味があって、ビールによくあった。
小雨模様の天候にもかかわらず、球場はほぼ満席だった。発表された入場者数は45,267人。見渡す限り、赤が基調のフィリーズのユニフォームのTシャツを着たファンで埋まっている。私もにわかフィリーズファンとなり応援。エースが完封し、9対0で圧勝するゲーム。四番のライアン・ハワードもホームランを放つなど、フィリーズファンには幸せ満喫の一夜となった。私も両隣のファンと何度かハイタッチをすることになった。
(写真は上から、フィリーズのホーム球場。私の目にはほぼ満席に映った。ただでもらったCrab Fries。フィリーズの圧勝でゲームセット、左隣の女性客2人も大喜びだった)