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英語でさるく 那須省一のブログ

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early readers

20241201-1733028386.jpg 土曜日の朝、日課のキリスト教の祈祷書を読んでいて次の文章に出くわした。I had once found a pile of early readers, ideal for my granddaughter in kindergarten. はて early readers とは何だろう。early riser ならば「早起きの人」つまり early bird と同じ意味の語であろうことは想像がつくが、early readers とは何ぞや。まさか早起きして読書に精を出す人たちでもなかろう。
 ネットで調べると、以下のような文章が出てきた。Early readers are books for children who are learning to read independently for the first time. They are usually written for children aged 5–9, or first to third grade, but can be enjoyed by anyone. なるほど、ようやく一人で本を読み始めた子供たち向けの読みやすい本のことを指すらしい。子供向け読本とでも呼ぶべきものか。
 外国語学習者にとってはそういう本こそ打って付けの教材だろう。私には昔から願っていることがある。例えば中国や台湾、韓国などに旅して、その国の小学生が学んでいる教科書を手にして読んでみるということだ。簡単なことのように思えなくもないが、実際に現地を旅していてもなかなか実現できないことではある。
 今のところは中国語より韓国語の方が少しは理解できるように思えるから、とりあえず、ソウルか釜山あたりに3か月から6か月、短期留学できないかと夢想することもある。先に来福した韓国人の友人ともちょっと話をしたが、結構な額のお金が必要ということが分かった。台北の大学に数年前に1か月だけ超短期留学したことを思い出すが、あれはたいしたお金はかからなかった。今はそういうわけにはいかないだろう。
                  ◇
 上記の祈祷書はWalking in Grace 2024。来年は当然 Walking in Grace 2025 となる。毎朝この書を読んで一日をスタートさせていることは何度か書いたかと思う。神の啓示(divine revelation)やひらめき(epiphany)を求めているわけではないが、心静かにこの書を開くことが習慣になってしまった。この時期になるとアメリカの出版元にメールを送り、何とかこの本をネット注文しようと試みていたが、これまで成功したためしがない。それでつてを通して入手したり、米国に住む娘さんがいる先輩に頼んで送ってもらったりしていた。
 今年はその先輩がアメリカを旅していたので購入を頼んだ。先日、拙宅で一杯やるついでに持参してもらった。勘違いがあり、従来の本を買い損ねたとのことで、その小ささに驚いた。これまでの本はA5版程度で旅先に携帯するには無理がある大きさだった。手渡された本は手のひらに収まるようなミニ本で、ポケットに入れて持ち運びできる手軽さだ。従来の本には末尾に約50人の執筆者が顔写真も添えて紹介されていたが、さすがにこのコンパクト本では写真は掲載されていない。レギュラーの執筆陣は今では顔を思い浮かべることができるが、やはりその都度顔を再確認できると書かれた文章により親しみがわく。
 とはいえ、これまで旅に出るときはその期間の頁をコピーしていたが、来年はその必要がなくなる。それはそれで嬉しい気がしないでもない。

「人生案内」の手もあり

 英語の授業で英字新聞について語ることになった。それで実際の紙面を使って語ろうと思った。残念ながら、かつて勤務し、新聞社を退社後も長年購読していた英字紙ジャパン・ニュース(JP)は今年1月から購読をやめている。コンビニや書店には置いていないことを承知している。近くにある市の図書館分館にも置いていない。それで思った。JR博多駅まで行けば、構内のお店で売られているかもしれないと。記憶が定かでないが、大阪駅では普通に英字紙が販売されていた。それで博多駅まで出かけ、構内をあちらこちら歩き、念のため、新幹線乗り場にも入場券を買って入って探したが、見つけることはできなかった。アジアへの表玄関とか国際都市とか標榜しているが、福岡市の実態はこんなものだ。
 以前にJPがどうしても必要な時に、読売新聞の販売店にお願いして一部届けてもらったことがあるが、その料金150円を払うために後日、販売店まで歩いたが、方向音痴なこともあり、行き着くのに往生したことがある。それもあって、今回は県立図書館のお世話になった。県立図書館にはJPが置いてあることを知っていた。幸い地下鉄で楽に行けるところにある。それで数日前にその図書館に出かけた。授業で使いたいと思っていた紙面を読むことができた。コピーもした。しかし、福岡市のような都市部に住んでいて、英字紙を読むのにこんなに苦労するとは思いもしなかった。複雑な心境になる。
                  ◇
 読売新聞の購読はずっと続けている。じっくり読む記事の量は激減した気がしてならない。一面の見出しにさっと目を走らせ、国際面をめくり、続けて社会面、運動面にとぶ。気になる記事があれば時間をかけて読むことになるが、そうでなければ、ざっと5分程度で済ませてしまう。愛着ある新聞に対しこのようなことは言いたくないが、何だか読む魅力が年ごとに薄くなっているような・・・。
 そういう私でも毎日必ず読んでいるコラムがある。生活面の「人生案内」。普通に言えば「人生相談」か。JPでは「人生相談」の英訳を “Troubleshooter”として転載している。troubleshooterは辞書には「(機械の)修理係、(紛争の)調停人」と載っている。人生相談的に言えば、問題(悩み)を解決してくれる人という意味か。読者のさまざまな悩み事に学者や作家、有識者など個性豊かな人々が助言を与えている。
 他の全国紙や地方紙でも似たような読者の投稿に基づく人生相談のコラムがあるのか知らないが、私が現役時代に読売新聞の「人生案内」は外国人読者に好評だった。読売新聞を読んでいるわけではなく、JP(当時はDaily Yomiuri)の “Troubleshooter” を読んでいた外国人読者だ。一般読者の悩み事相談を通して日本社会が垣間見えたのだろう。
 私は大学で教えていた頃はこの“Troubleshooter”を教材として活用させてもらっていた。熟練の英字記者が読売新聞の「人生案内」を忠実かつ巧みに翻訳していて、分かりやすい英語を身につけようとしている学習者には打って付けの教材だった。ふと気になったので、読売新聞のホームページからJPにとぶと、今も毎週土曜日のJPの紙面に掲載されている2本の“Troubleshooter” が無料で読めるようになっている。英語学習者には意外と知られていない役に立つ「教材」ではないかと思う。

北の富士親方逝く

20241121-1732172684.jpg 木曜日朝。いつものようにスマホの目覚ましで迷界に引きずり出される。スマホのニュース一覧にさっと目をやる。普段はそれからトイレに立ち(座り)洗面、歯磨きに移るが、この朝は速報記事を眺める時間がちょっと長かった。大相撲の元横綱、北の富士氏の逝去のニュースが報じられていたからだ。NHKの大相撲中継で舌鋒鋭くかつユーモアあふれる解説が人気だった。私は親方(あえて親方と呼びたい)の全盛期に高校生だった。当時は北の富士関よりもライバルの力士を応援していたが、現役引退後は段々と彼の味のある解説に惹かれていった。
 ちょうど一年前のこのブログで次のように書いている。――大相撲に見切りをつけたくなった理由がある。大相撲の解説者としてお茶の間に人気の北の富士親方がこのところ体調不良からか解説をずっと休んでいるからだ。今の解説陣は北の富士親方の味わい深い語りには遠く及ばない。相撲を見る気になる日が再び来るのだろうかしら?――
 北の富士親方の闊達な解説を再び楽しむ機会は永遠に失われた。82歳。合掌。これから大相撲のファンとなる人たちはかわいそうだと思わずにはいられない。
                  ◇
 英語表現で好きなものの一つに You are what you eat. ということわざ(?)がある。以前にこのブログでも紹介したことがあるかもしれないが、ときがだいぶ経過しているはずなので改めて触れたい。齢を重ねると、この表現はますます重要性が強まると感じる。「あなたはあなたの食べるところのものである」「あなたはあなたの食べるものでできている」すなわち「あなたの健康はあなたが普段食している食べ物で決まる」という意味合いか。
 女子大で英語を教えている頃はこの表現を何度口にしたことか。メディアで喧伝される「ファーストフード」(fast food)に流れずに、母親が愛情を込めて作ってくれる「スローフード」(slow food)を有り難く思って頂くんですよと説いていた。自分自身がそうだったとは決して言えないが、まあ、今の私はなるべくスローフードを心がけてはいる。らっきょう酢で野菜のピクルス(?)作りしかり、きな粉入りの豆乳(?)しかり。
 最近は韓国人の友人夫妻から土産にもらったカタクチイワシも加えることができるだろうかと思っている。尋常ならざる量のカタクチイワシ。友人は英語でアンチョビと称した。私は?だったが、段ボール箱から中身が見え、「ああ、いりこのことをアンチョビと言っているんだな」と推察。辞書を引くと、anchovyという語が載っていて、「アンチョビ」「カタクチイワシ科の小魚」とある。広辞苑で「いりこ」と引くと、「小さな雑魚(ざこ)を炒って干したもの」と載っている。友人の助言に従い、大量のアンチョビをジップロックに収め冷凍庫で保存しているが、果たしていつ食べ切れるのか見当もつかない。
 毎日いりこを貪るように食べてもいいのだろうかと思い、ネットで検索してみると、いりこは栄養価の高い食品であることを知って安心した。おやつとしても可だとか。栄養成分として以下のことが指摘されていた。「身体の成長に不可欠なタンパク質」や「生きるために必要なミネラル類」「良質な不飽和脂肪酸」が豊富に含まれているという。平日は翌日の仕事のことを考え、焼酎は控えている。それで酒の肴というわけにはいかないので、いりこ(アンチョビ)を日々おやつのように食べている次第だ。友人に感謝しながら・・・。

ジェットストリーム

 「ジェットストリーム 遠い地平線が消えて 深々とした夜の闇に 心を休める時 遙か雲海の上を 音もなく流れ去る気流が・・・」という語りで始まるラジオの音楽番組。高校生の頃だった。親元を離れた寂しい下宿生活を潤してくれた。正確な時間帯はよく覚えていないが、放課後は器械体操部で練習に汗を流していたので、おそらく深夜帯だったのだろう。ナレーションは声優の城達也氏(1931-1995)が担当。その滑舌のいい大人の語りに聞き惚れた。
 最近パソコンを立ち上げ、YouTubeをクリックすると、なぜかこの音楽番組が流れてくるようになった。城氏の当時のナレーションも聴くことができる。彼の落ち着いた語りを耳にするたびに瞬間、思いは遠くあの頃にとぶ。10代のあの頃に戻りたいとは思わないが、もし戻れたら、その頃の自分の耳元にささやきたい。「私は50数年後のお前だ。ちょっと話がある。お前さんのためになる忠告だから真剣に聞いて欲しい」。きっとその頃の私はびっくり仰天し、下宿の部屋を飛び出していたことだろう。霊か魔物に取り付かれたと。思えば下宿の部屋の窓からは墓地が見えていた、いや墓地しか見えない部屋だった。
                  ◇
 大リーグもプロ野球も終了し、時間を取られることが少なくなっていいと思っていたら、また野球をテレビで中継している。大会の趣旨はよく分からないが、日本代表がアメリカや韓国、台湾、キューバなどの国々と世界1をかけて戦っているようだ。根っからの野球好きゆえ、やはり横目で見てしまう。
 金曜夜は日本対韓国、土曜夜は日本対台湾、そして日曜夜は日本対キューバ。韓国戦と台湾戦は快勝だったが、キューバ戦は終盤に同点に追いつかれ、一時は敗戦も危惧されるような試合展開となった。幸い8回裏の攻撃で再びリードを奪い、決勝のスーパーラウンド進出を決めることができた。日本はいつの間にか、世界に冠たる野球大国になったようだ。大谷翔平君の活躍は今さら論じる必要もないほど。来季にはプロ野球から大リーグに移籍する有力な選手もいるようだ。ますます四六時中、野球漬けの日々となるかもしれない。楽しくはあるが、どこかで「線引き」が必要になるか。
                  ◇
 スマホに日々飛び込んで来る英語表現のミニ講座。気になる表現だったりすると、クリックして読むというか、読まされている。新たな気づきとなり、有り難く思うこともままある。
 先日は「コーヒーがあればいいなあ(と思う)」とか「(ここらで)休憩したいなあ(と感じている)」といった願望を英語ではどう表現するのかということを説いていた。クリックして読むと、確か “I could use a coffee.” や “I could use a break.” などという文章が紹介されていた。押さえておくべきことは could と仮定法の助動詞を使い、動詞はすべて use にする点。なるほど、そう言われれば合点は行くが、これまで I could use … という定番の表現があることまでは私は知らなかった。
 英語を若い人たちに教えていてこう書くのも気がひけるが、今も日々新しいことを学んでいる。ぼける暇がない。いや、確実にぼけていっているのかもしれないが・・・。

弱り目にトランペ!

 米大統領選。(私にとっては)まさかの結末となった。トランプ氏が大統領に返り咲くことになるとは! ハリス氏が勝利するものと予想(期待)していただけに衝撃的な結末。ハリス氏が勝利していたら、晴れ晴れとした気持ちで何か綴っていただろうが、さすがにブログをアップする気にはなれず。しかし、このブログは私にとって備忘録であるからには、そろそろ何か書いておかないと数年後に振り返った時に「当時の思考記憶」がなくなってしまう。
 トランプ氏の返り咲きもショックだったが、そのほかにもブログをアップする気になれない理由があった。数日前から全身に異常なほどの蕁麻疹が出ているからだ。痒くて寝れない日が何日か続いた。皮膚科医院に行き、診てもらったが、飲み薬を二週間分ほど頂いただけだった。その程度の治療で治るのかなとも思ったが、専門医の見立てだから仕方ない。それで薬を飲み始めた。最悪の状況は脱したように感じるが、蕁麻疹はまだひいていないし、全身をまさぐるとそこかしこが痒くなる。昨夜もなかなか寝付けず、うつらうつらしているうちに明け方を迎えた。これでは仕事にも影響する。
 いや早速仕事にも影響が出ている。金曜夜にはオンラインで英語小説を読む教室を月2回程度開いているが、蕁麻疹に苦しんでいた金曜夜はスカイプの調子が悪く、受講生とのやり取りに手間取ったこともあり、急遽取りやめさせてもらった。体調が普通だったら、辛抱強く回線の復旧に取り組んでいただろうが、体調不良に疲労、睡眠不足もあり、情けないが音を上げてしまった。
 そういう次第で私は今、ちょっとピンチにある。現在日曜の朝。蕁麻疹には身体を温める入浴は厳禁とのことなので、さっとシャワーを浴びて心持ちはすっきりした。このままいけばいいのだが、ほどなくまた痒みが襲ってくる。まだ完治していない背中の帯状疱疹は痒みがたまらないという病ではない。どこかでつながっているのかもしれないが、素人には分からない。とにかく頂いた薬の効果を信じるしかない。なぜ蕁麻疹が出たかということもよく分からない。どこか飲み屋で何か当たりそうなものを食べたのかとなると、一つ心当たりがあるのだが、推測の域を出ないのでここに書くのははばかられる。
 話題が横道に逸れたが、米大統領選のことは何か心に去来したことを書いておきたい。メディアで伝えられていることを二三書くと、ハリス陣営(民主党)が期待していた女性票が伸び悩んだことが敗因の一つとか。また、低学歴層やアラブ系の票もトランプ陣営(共和党)に流れたとか。投票直前に米国の旅から帰国したばかりの大学時代の先輩が拙宅に来てくれた。蕁麻疹に悩まされる前だったので焼酎を飲み交わしながら、大統領選のことも話題にした。「どちらが勝ちますかね」と問うた私に、先輩は「トランプだね」と即答した。先輩は米国情勢に詳しく豊富な滞在経験があり、友人も多い。そうした友人たちと話していると、移民対策や暮らしの不安などに民主党政権は無力であり、共和党のトランプ政権に期待したいとのムードを強く感じたとか。
 日本から眺めていると、独裁政権好みで民主的価値観をないがしろにし、傲岸不遜を地で行くトランプ氏のどこがいいのかと毒づきたくなるが、現実はそういうことらしい。アメリカという国、アメリカ国民に期待するのはもうやめにしよう!

タイムスリップは time travel

 ふと気がつくと、いつの間にか11月だ。毎年のことながら、1年が瞬く間に過ぎ去っていくような気がする。1年があっという間なら、10年もたいしたことないか。10年がたいしたことないなら、100年もほどなくか。人の一生はかくしてあっけなく終焉するのか。
 江戸時代やそれ以前の時代のことなどを考える時、ずっと昔のことであり、例えば、本能寺の変とか赤穂浪士の吉良邸討ち入りのことなど、今に伝えられている通りのことが起きたのか、眉唾の部分も多々あるのではないかなどと私は思ってしまう。要するに今生きている自分が直接「関知」できない時代のことはどうも信用できないなということだ。ましてや遙か昔の古墳時代のことや、文献資料が存在していない、恐竜が跋扈していた先史時代のことなど始めから眉唾ものだと今でも思っている。タイムマシンがあればそうした時代にタイムスリップして「確認」してみたいものだ。
 スマホで寝る前にスマホの画面にあるYouTubeをクリックすると、タイムスリップものがよく出てくる。代表的なものは20xx年の世界からやって来た未来人が日本や世界のことを語る(予言する)ものだ。これこそ眉唾ものだと思いながらも、ついつい見てしまう。
 とここまで書いてきて、そういえば、タイムスリップは和製英語だなということを思い出した。英語で表記するなら、time travel だ。でもタイムスリップは言い得て妙の表現ではないかとも思う。time-slip。私が学生時代にはサラリーマンは和製英語だから使わないようにと注意されていた。今では英米のメディアで普通に見かけるような気がする。英和辞書にも「(特に日本の長時間働く)サラリーマン」と載っている。やがてタイムスリップという表現が英語の語彙として取り入れられるようになるのだろうか、と思ってします。
                  ◇
 ふと気がつくと、最近は中国語や韓国語の話題に触れていない。独学をやめているわけではない。NHKラジオの初級講座は今もずっと聴き続けているし、日々、新たな気づきがないわけではない。ただ、改めてこの欄で書く意欲がわかないだけである。ということはやはり学ぶ意欲が減退しているのかもしれない。
 で少し無理して中国語の学びのことを書くと、今朝、中国語講座を聴いていて、(乱暴にカタカナ表記を許してもらえると)「ツーディエン」という語が紹介されていた。あ、これは確か辞書だなということはすぐに合点がいった。しかし、中国語の漢字でどう書くかということはあやふや。おそらく「词典·」だったかのような。問題は中国語特有の声調だ。私の耳にはこの日辛うじて、↗↘↗と上がって下がって再び上がるように聞こえた。実際のピンイン表記を辞書で確かめると、cídiǎnと載っており、私が感じたように↗↘↗というような音の上げ下げだ。正直嬉しかった。私はこの音の上げ下げが凄く苦手で辟易することがしばしばだからだ。できて当たり前の簡単な語とはいえ、ちょっと気分を良くした。
 上記講座では続いて、醋(酢)と酱油(醤油)という語が出てきていた。醋(酢)はcùであり、酱油(醤油)はjiàngyóu。両方の語も何とか記憶していた。もっとも私には醋のcùと词のcíを明確に区別することは至難の業。ともにツーと聞こえるこの音の違いを日本人には即座に判断することは無理ではないかなどとぼやきたくなる次第。日暮れて道遠し!

"arguably the best player in the big leagues"

 大リーグ(MLB)のワールドシリーズが終了した。残念ながら最後の数試合は仕事のために生中継に付き合うことができなかった。左肩の脱臼で大谷翔平君の調子は今ひとつだったようだ。それでも彼がドジャースのチームに今年貢献した功績に水を差すものではない。ということは分かっていたが、優勝を決める試合では胸の空くホームランをかっ飛ばしてくれることを願いながら、仕事に勤しんでいた。
 スマホで途中経過をチェックして、ヤンキースが前半に大量5点を挙げたことを知る。向こうのピッチャーは大エースのゲリット・コールだ。容易に打てるピッチャーではない。これは敗戦濃厚だな。まあいいや。3勝2敗でロサンゼルスに戻れば、第6戦目で先日好投した山本由伸投手が再びマウンドに立つことができる。きっとヤンキース打線をまた手玉に取ってくれることだろう。移動日をはさむから翔平君にもいい休養となる。私も週末ならば、心置きなくゲームをテレビ観戦できる・・・と思っていた。
 仕事が一段落し、残務整理をしながら、スマホをチェックすると、何とドジャースが5点差をひっくり返し、大逆転勝ちしているではないか。オマガ! ドジャースの優勝はめでたいことだが、私はその歓喜に預かることができなかったではないかいな!
 優勝が決まったゲームでも翔平君は思うような打棒は発揮できなかったようだ。だが、ロバーツ監督やチームメイトからはショウヘイを称える言葉が相次いでいた。ロバーツ監督は最大級の賛辞を惜しまない。次のように語っている。“Six years in the States, arguably the best player in the big leagues. … What Shohei’s done to our ballclub, the Dodger fan base domestically, globally, I just don’t think you can quantify.”(大リーグに来て6年。ショウヘイはほぼ間違いなく両リーグで最も優れた選手だろう。彼のドジャースへの貢献や米国内外のファン層に及ぼした影響など、とても数量化することなどできない)
 もう一つ印象に残ったのは敗軍の将、ヤンキースのブーン監督の所作。敗戦後の記者会見で、“This is going to sting forever.”(この敗戦は一生心を痛めることになる)と苦しい胸の内を吐露したが、ブーン監督は舞台裏でロバーツ監督の元に駆けつけ、ハグをして優勝を直接祝福したという。どこの世界・分野でもお手本にしたい “a good loser” (潔い敗者)だ。
                  ◇
 台所によく立つようになったからなのか、因果関係は分からないが、右手の複数の指があかぎれというのか、ささくれ立つようになって久しい。ひび割れが痛く感じる。若い頃には全くなかった「疾患」だ。皮膚科を何度ものぞいたが、「洗剤による手荒れ」みたいなことを言われたような。塗り薬で急場はしのいだが、またすぐに同じ症状を呈していた。
 最近、ふと気づいた。この頃はそうしたことに悩まされていないのではないか。よく分からない。これから冬本番を迎え、またあかぎれが復活するのかもしれないが、そうでないことを祈りたい。以前にこのブログでも書いたが、このところ、毎朝、無調整豆乳にきなこをたっぷり入れて飲んでいる。朝食を抜かすことはあっても、これだけは欠かさないようにしている。ひょっとしてこれが思わぬ効果を発揮しているのではないか・・・。そうだったら嬉しいが、いや、まさか?!

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