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英語でさるく 那須省一のブログ

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大陵苑(テルンウォン)

20250320-1742458783.jpg 慶州は高校時代に習った古代朝鮮の王国・新羅(356-935)の首都が置かれていた地。手元のガイドブックには、慶州には紀元前の頃から古代国家が築かれており、約一千年の長きにわたり、新羅の王都として栄えたと載っている。新羅はその後、中国・唐と結んで敵対していた隣国の百済や高句麗を倒した史実も述べられている。歴史好きの人々にはここはきっと垂涎の地なのだろう。
 投宿したホテルからすぐ近くにあるのが大陵苑(テルンウォン)という古墳公園。広大な敷地に大小23の円形の古墳が点在している。歩いていて郷里の西都市にある有名な西都原古墳群を思い出した。大陵苑は西都原古墳群とは比べるべくもないが、周囲には心地よい空間が広がる。肌寒ささえなければ、ベンチに座って読書したい思いがした。遺跡を紹介したビデオ室が一角に設けてあり、英語の他にも日本語でその紹介を聴くことができたのは嬉しかった。
20250320-1742458825.jpg 大陵苑には新羅第13代味鄒王(ミチュ王)(在位262-284年)が祭られているとか。この人物が新羅の金氏の始祖だとか。こう書いても私には意味するところ分からないが、要するに慶州が由緒ある地であることだけは想像がつく。味鄒王の陵墓を写真に収めようと近づくと、その前でチマチョゴリを着た若い女性が二人写真を撮っていた。思わず、私も写真撮っていいですかと声をかけてみる。最初は韓国語で最後には英語を交えながら。快諾してくれた。韓国南部の都市から来ていた友人二人で共にスターバックスで勤務。チマチョゴリのレンタル料金は2人で140,000₩とか。もっと安いのもあったんですが、高級のものにしましたと微笑んだ。そうですか。韓国語で辛うじて聞き取れた。
                  ◇
 正直に書くと、韓国の一人旅は結構切なく感じるときが少なからずある。レストランなどで夕食を食べようとする時は特にそうだ。この国はお一人様歓迎からはほど遠い。大好きな台湾とは雲泥の差がある。その台湾では朝ご飯が待ち遠しい。朝食付きのホテルに泊まっていても、朝はホテルを出て裏通りを徘徊し、街の朝食屋さんで食べる。安いがとても美味い。韓国ではそうした楽しみは残念ながらない(ようだ)。
20250320-1742458888.jpg 朝ご飯は我慢するとして、お昼と夕食は美味いものを食べたい。慶州最後のランチは良かった。大陵苑を見学して近くにある、いかにも若者が好みそうなレストラン街を物色しながら歩いた。ビビンバの写真が目に入った。そういえば今回はまだ食べていない。外から店内をのぞくと混んでいる。人気のお店のようだ。カスはやめて、久しぶりにコーラでも飲むか。注文したのは英文表記だと Korean Raw Beef Bibimbapで14,900₩。値段に違わず、期待通りに美味かった。満足!
 木曜日は安東(アンドン)に移る。高速バスターミナルでチケットを買い求めた。15,500₩。午前9時発。そして今、安東のホテルにチェックインしてこの項をアップしようとしている。ちなみにこのホテルは一泊50,000₩。段々と安くなっている印象だが、平日だからか。週末になるとまた上がるのだろう。安東では有名な河回村(ハフェマウル)を訪ねるつもりだ。天気が段々と良くなってもいる。楽しみ。

慶州(キョンジュ)

20250319-1742346522.jpg 一夜明けて火曜日朝。大邱は何となくもういいかという思いがした。韓国東南部の慶尚北道(キョンサンプクト)には大邱の他にも慶州(キョンジュ)と安東(アンドン)という古都がある。まず最初に東に位置する慶州を訪ね、それから北の安東に向かうのが理にかなっているかと思い、高速鉄道に乗車して慶州に足を運んだ。実際には大邱から東大邱を経由して慶州に降りた。慶州駅に降り立つと、そう寒くはないが、雪が舞っている。全然気にならないほどの粉雪だ。目の前には山また山。韓国人=登山という「図式」が頭に浮かんだ。20分かそこらバスに揺られてターミナルの商店街に到着。古都という雰囲気を感じないでもないユニークなたたずまいの通りが見えた。
 ところで、慶州駅のバスターミナルで市内中心部のホテル街にどう行こうかと慣れないハングル表記のバス停に頭を悩ませていたら、若者とお爺さんが側から声をかけてくれた。「どこに行かれるのですか?」。英語と韓国語をミックスしてのやりとりとなったが、旅先でのこうした小さな親切は実にありがたい。
20250319-1742346569.jpg 賑やかなホテル街でとりあえず宿を探す。最初に目に入った大きな近代的なホテルのフロントで問い合わせをしてみた。部屋ありますか?一泊いくらですか? フロントの女性が打ち込んだ卓上計算機の数字を見やると100,000₩を超えていた。日本円では10,000円を超える。今時韓国を旅している日本人観光客なら極めてリーズナブルな値だろうが、年金生活者にはちと躊躇せざるを得ない。潔く身を引いた。続いて飛び込んだホテルでは愛想の良いおばちゃんが受付奥から出てきた。部屋ありますかと尋ねると、ありますよとの返事。80,000₩。探せばもっと安いところがあるだろうが、この辺で手を打とう。だめもとで2泊するから70,000₩にしてもらえませんかと交渉。おばちゃんはあっさりと「いいわよ」。心変わりされると嫌だから早速50,000₩札を三枚手渡す。そこに若主人といった呈の男性が現れ、私がお釣りを催促すると「お客さん、逆でしょ。そちらがあと10,000₩札を下さいよ」。「(普通)そうだよな」と思いながらも、「いや2泊するから、ディスカウントしてもらったんです」と一応言ってみた。それで「決着」した。
 粉雪も舞っているし、少し肌寒いので、歩きながらジャンバーのジッパーを上げた。普段はジッパーには手を触れず、ボタンで済ませている。長年使っていないからか、直後にジッパーが外れなくなった。英語で表現するなら get stuck という状態だ。困った。いくら力を込めて引っ下げても外れない。どこか衣料品店でものぞいて助けてもらおうか。しかし言葉が通じないし、一銭の徳にもならないこんな雑事を頼んだら罵声を浴びせられるのではとも危ぶみ、ちっちゃな小売店が軒を連ねた市場のなかをうろうろした。さすがに困り果て、ミシンが見えた一軒のお店に飛び込み、店主らしき老齢の男性に「これなんとかなりませんかね」とジェスチャー。困り顔のお爺さんはうなりながら、ジッパーを外そうと「格闘」してくれた。何度かトライした後にやっと外れた。やった! 私はさすがに言葉だけのお礼では気が引けたので、5,000₩札をお爺さんの手に握らせた。お爺さんはちょっと笑みを浮かべて受け取ってくれた。晩酌のビール代ぐらいにはなるだろう。
 歩き回ったらお腹が空いた。さて、今夜は何を食べよう。

大邱(テグ)

20250317-1742213057.jpg 週が明けて月曜日。釜山を発ち大邱に向かう。釜山駅に行き、KTXと呼ばれる高速鉄道の乗車券を買う。釜山から大邱まで1時間24分で11,400₩。正午過ぎの電車に乗ることができた。おっとその前に日本円を両替しなくては。クレジットカードで支払いを済ますこともできるが、以前カード会社から海外で不審な使われ方をしているとの指摘を受け、それ以来、できるだけ現地の現金で支払いをするようにしている。それで釜山を発つ前にまた両替したい。釜山駅の案内所で尋ねると駅を出るとチャイナタウンがあり、そこで両替が可能との由。駅を出てチャイナタウンに歩くと確かに両替商の店があった。
 釜山駅から改めて外を見やるとすぐ近くに山が見える。大阪や福岡では見ることのない山の近さだ。ソウルでもよく感じるが、韓国の人々がよく山歩きを趣味としているのはこうした山の近さにも関係があるのではないかと思った。
 月曜日は願っていたように朝から好天。空気は冷たいので上着は離せないが、気持ちのいい一日となりそうだ。大邱は初めての訪問。到着してすぐにホテルを探す。キャリーバッグはそう重荷ではないが、身軽いにこしたことはない。釜山・沙上で泊まったホテルのように当たりであればいいが。そう思いながら駅前を見渡してもホテルの類は見えない。反対側の方が賑やかなのかと思い、そちらに渡ってみてもそうでもなさそうだ。何人かに尋ねてみたが、らちがあかない。一人の女性は「この辺りにはホテルはありませんよ。トンテグ(東大邱)でしょ、ホテルなら」という感じの言葉を発したような印象。そう言えば確かにテグの手前の駅がトンテグだったような。
 また引き返すのも何だなと思いながら、一応、大邱駅を目指して歩いていると、交番(警察)が目に入った。男の人が中にいたのでホテルが近くにないかと尋ねてみる。ホテルはないが、すぐそこにモーテルがあるとか。モーテルの玄関ドアを開けて中に入るとおじさんが掃除をしていた。部屋ありますかと聞くとあるとの返事。一泊いくらですかと尋ねると35,000₩とか。壁に表示されている価格帯をよく見ると、土曜日は60,000₩、金曜日は50,000₩、平日は40,000₩となっている。5,000₩も安くしてくれているではないか。
 気分良くチェックインして散策がてら喫茶店でも探そうと歩いた。だが、しばらく歩いてもそういう雰囲気はない。周辺は金具や工具類を売っている市場みたいな印象で、やはり東大邱で下車すべきだったのか。横断歩道の近くで若い男性がいたので喫茶店知りませんかと声をかけてみた。彼もあまり分からないようだ。どちらからお見えですかと尋ねてくる。日本から来ましたと答えると、ああそうですか、やっぱりと言う。確か(?)日本語だった。大学で日本語を学んだとか。彼はスマホで調べて「その喫茶店まで案内しましょう」。
 そのお店でお茶をしながら、色々とおしゃべりした。彼は本日は仕事が休みで買い物のため近くまで来ていたとか。31歳で今はアルバイトをしながら、公務員試験のための勉強に励んでいると語っていた。私のこれからの旅程のことなども相談に乗ってもらった。本来なら夕飯をご馳走しながら話を続けたかったが、彼には先約があり、そこまでは無理だった。
 持参している韓国の観光案内書をパラパラめくって見たが、大邱はたいした記述はない。そういう次第で東の慶州か北の安東を目指すことにした。ウーンどっちにしよう?

久しぶりの釜山!

20250316-1742053308.jpg 土曜日朝スマホの目覚ましを午前5時に合わせて起きた。いや身体がきつい。本当ならそのまま寝続け、韓国の旅を放棄したくなった。別に誰に約束したわけでもないし、迷惑をかける人もいない。後で自己嫌悪に陥ることは間違いないだろうが・・・。
 なんとか身体を起こし、トイレから洗面、歯を磨いて少し気力が湧き出てきたような。とりあえず空港に急がなくては。とまあ、早朝に出立する海外の旅ではいつもの光景を繰り返して機上の人に。離陸直後に機体が嫌な感じで揺れ、また、ちょっと後悔の念が。とはいえ、福岡―釜山は40分かそこらで到着してしまう。釜山の空港に着いてモノレールに乗ってしまえば気分は上々。沙上(ササン)という終点のような駅で皆が下車するのでつられて下車。地下鉄に乗り換えるのが普通のようだが、朝ご飯を食べてないのでどこかでランチを食べようと思った。釜山市の中心部からは離れているようだが、そう遠くはないだろう。良さそうなホテルがあれば、そのホテルに投宿してもいい。行き当たりばったりの旅に相応しいではないか!
 沙上駅を出てあてもなく歩いた。福岡市も出た時は小雨が降っていたが、釜山も雨模様。生憎の出だしとなったが、これから好天に恵まれることを願うばかり。さて飛び込んだレストランは入り口にTourist Restaurant(観光食堂)と表示してあり、なかなかの格式あるレストランに見えた。ランチだから、焼き肉スープのような一品を注文した。値段は20,000 ㌆(₩)。日本円との両替レートはだいたい1¥=9.76₩のようだから、20,000 ₩は2,049円となるが、計算が煩雑だから、ざっくり100円=1,000₩として勘定することにする。
20250316-1742053255.jpg ビールでも飲んで細やかに祝杯でもあげよう。メクチュチュセヨ(ビールを下さいとの意。ハングルで打ちたいがやり方がいまだによく分からないのでカタカナ表記をお許しあれ)と注文を取りに来たおばさまに言うと「カスでいいですか」との由。まあ、私はカスみたいな男だから、チョアヨ(いいです)と答える。すぐにそのカスがやって来た。CASSという名の人気のビールのようだ。私もすっかり気にいった。この旅でおそらく何度も飲むことになるような予感がする。
 ところで釜山には過去に何度か足を運んだことがある。記憶は定かでない。このブログをスクロールして確認してみると、2016年には何と3度も訪れている。当時は格安のフェリーが走っており、今では信じられないほどの料金で福岡―釜山を往復できた。故郷の宮崎に戻るよりもはるかに安い料金で。それほど身近だった釜山だが、中国語と台湾に関心が向くようになったこともあり、釜山は段々と縁遠くなった。釜山は2016年以降再訪していないのかどうかもよく分からない。おそらくないのだろう。
 そうしてみると、今回の釜山は9年ぶりの再訪ということになる。記憶があやふやなのも道理だ。ランチを食べた後でとあるホテルが目に入ったので、空きがあるか尋ねてみた。一泊65,000₩(6,500円)とのことで、2016年のブログでは40,000₩―45,000₩で泊まっており、私にはちょっと高いかとも思ったが、値上がりもしているのだろう。チェックインしてみると、ウォシュレットもあるし、凄く快適な部屋に思えた。

旅立ちのとき!

20250314-1741913747.jpg 平成6年度が終わろうとしている。英語で表現するなら、The fiscal year 2024 will be ending soon. とでもなるのだろう。非常勤講師職も年度末で契約終了となる。平成7年度はどうなるのか。働いて何らかの現金収入を手にしないことには天涯孤独の身はいずれ行き詰まる。はてさてどうなることやら。(とここまで打って=書いて、今は令和6年度であることを思い出した!)
 ということはさておき、学校が春休みに入ったこともあり、私はあす土曜から久しぶりに海外の旅に出る予定。行く先は悩んだ末にお隣の韓国。まず釜山に飛ぶ。釜山はいつ以来だろう。このブログをスクロールすれば分かることだが、久しぶりすぎて記憶がない。定宿にしていたホテルがあったが、もうあの頃のレートでは泊まれないだろうなあ。一応尋ねてみるか。という次第で今回も行き当たりばったりの旅だ。期間は2週間。釜山から時計回りに北上してみたい。韓国は釜山とソウル以外は知らないから、日本人の普通の観光ではあまり接することのないようなところに足を運べないものか。
 とはいえ、先週末に風邪をひき、まだ少しぼおっとしている。万全の体調とは言えない。要するに何の準備もしていない。ネットで航空券を予約したこと以外には。土曜の朝早く目覚めてキャリーバッグに着替えと洗面用具などを詰め、福岡空港に向かうだけだ。あ、そうだ。金曜日にある程度の現金は銀行口座から下ろして出立しよう。安上がりの旅にしたいが、もう若くはないので、これまでのように安いラブホテルを定宿にした旅はしたくはない。多少高くともきちんとしたホテルに泊まって疲れを癒やしたい。日本のように温泉やサウナ付きで手頃な宿賃のホテルが見つかればいいのだが。
 韓国行きを決めたら、何か韓国絡みの小説でも読んでおきたい。そう思って書店で何冊か買い求め、読み始めた。『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳)。『私のおばあちゃんへ』(ユン・ソンヒほか、橋本智保訳)。祖母と母親、孫娘らの濃厚な家族関係に息詰まる感覚に浸りながら読んだ。
                  ◇
 私が韓国の旅に浸かっている時に日本では大リーグとプロ野球のエキシビションゲームが行われる。週明けにはドジャースとカブスの開幕シリーズが行われる。あの大谷翔平選手や山本由伸選手、今永昇太選手が登場する。日本にいれば、確実にテレビの前に釘付けになるだろう。見たくないわけがない。だがしかし、貴重なお金と時間を費やして韓国を旅しているわけだから、趣味の域のことに現を抜かすわけにはいかない。心を鬼にして韓国を散策しよう(少々大げさではあるなあ)。
 実は興味のあることは少なからずある。Mリーグと呼ばれるプロ雀士たちの競技麻雀も最終盤の佳境に入りつつあるし、大相撲も新横綱の豊昇龍が横綱に昇進した注目の春場所でどれだけの成績を残すか気になるところだ。私は決して彼のファンではないが、彼と対峙する日本人力士が誰になるのか興味はある。その他、馬券は買わないが、レースだけはフォローしている中央競馬もある。NHKラジオの語学番組も仕上げの講座が聴けないのは残念。愚禿凡夫の身には煩悩の種は尽きない。

iPhoneのスマホに

 今のスマホは購入してからまだ一年と少ししか経過していない。特段不満があるわけではないが、使い勝手が凄くいいとも感じていない。ちょっと気になる不満を強いてあげれば、スマホを手に取って時刻を確認したいと思った時、時刻の表示にタイムラグがあることだ。例えば、今何時だろうと思ってスマホをオンにすると、表示された時刻が「古い」時刻だったりする。何と表現していいか分からないので「古い」と書いているが、こちらは一瞬間、「あ、まだこんな時間か。まだ余裕があるぞ」とぬか喜びする。そう思った瞬間、スクリーンの時刻は現時点の正しい時刻に変わるという次第だ。どうにかならないものかと思ってきているが、そういうものらしいので我慢、納得するしかない。
 近くの家電量販店にある携帯機器のコーナーを訪れ、なにげなくそうしたことを相談していたら、スマホの買い換えを勧められた。この際、iPhoneにされてはどうですかと。成り行き上、これまでのソフトバンクのスマホから再びauのスマホに機種変更することになった。それはいいのだが、トントン拍子に進んだ機種変更の手続きの最後の関門、データ移行が待ち構えていた。ここではできないのでauショップで相談してくださいとの由。尋ねていったショップでは「データ移行作業は予約が必要です。3日先なら予約可能です」。
 翌日、職場近くにauショップがあることを知り、電話をかけてみた。午後なら対応可能とのことで、仕事を終えた後に寄ってみた。新旧のスマホを手渡すと、3時間半後に再訪して下さいと伝えられた。ずいぶんと時間がかかるようだ。今、その待ちの時間にこの項をアップしている次第。(パソコンで今は時刻が分かるが)時計代わりのスマホがないと困ってしまう。ラインメールはもちろん、スマホで聴いていたNHKラジオの語学番組にもアクセスできず、「文盲」「情報難民」と化してしまった。
 とここまで打って(書いて)まだあと、2時間も待たなくてはならない。どこかWi-Fiのある茶店でも近くにあるといいのだが、この駅周辺は悲劇的に閑散としている。嗚呼、どうすんべ? 散策がてら、Wi-Fiのあるお店を探そう。と歩いていたら、なんのことはない、すぐ近くにスーパーがあり、フッドコートもそなえてある。期待通り、無料のWi-Fiも完備している。それでこうやってブログも書き終えた。さていつアップするか。新しいスマホに無事データ移行が完了したらにするか。
                  ◇
 ずっと台湾を再訪したいと願っているが、いかんせん、飛行機代が安くない。それで韓国にターゲットを変えようかと思い始めてる。ネットでざっと検索してみると、韓国の路線の方が格段に安い印象だ。春休みに少なくとも一週間、できればそれ以上、ゆっくりと韓国内をのんびり旅したいと考えている。台湾はそうした旅を楽しんだことがある、韓国はない。釜山からソウルにかけ、そうしたのんびり旅ができないか。宿はもちろん、行き当たりばったりの気ままな旅。独り者の特権か。いやこんな特権はいつでも返上したいが。なにはともあれ、都市部から離れたところの旅なら、日本語や英語もそうは通じず、拙い韓国語をブラッシュアップする旅にもなるはずだ。・・・と思っていても、やっぱやめた! となるのかもしれない。

アメリカ湾って?

20250214-1739496115.jpg 夕刊に面白い記事が載っていた。米国のAP通信がトランプ大統領のホワイトハウスから大統領執務室での取材を拒絶され、「出禁」になっているという。事の発端はAP通信がメキシコ湾の表記をアメリカ湾に変更すべしという大統領の意向に沿わず、依然としてメキシコ湾と表記していることが大統領の反発を生んでいるためだとか。
 トランプ大統領が就任早々、メキシコ湾をアメリカ湾と呼ぶとする命令(大統領令)を発していたことは知っていた。「アメリカ第一主義」(America First)を掲げるトランプ氏とはいえ、こんなところにまで固執するのかとあきれたが、彼にとっては譲れないことのようだ。米グーグル社は早速、米国内のグーグルマップでメキシコ湾の表記をアメリカ湾に切り替えたようだ。長いものには巻かれろか。そうした中でのAP通信の毅然とした対応だ。夕刊記事はメキシコ湾という呼称が400年以上使われてきており、「世界的な報道機関として地名は読者が容易に認識できるようにする必要がある」と述べ、大統領の要求に屈しない姿勢を明らかにしている。
 確かにAP通信の主張の通りだろう。今さらながら「アメリカ湾」でタンカー座礁などという報道に接したら、はて、アメリカ湾ってどこにあるのだろうなどと狼狽してしまう。トランプ大統領のわがままに付き合わされるのは大変ではある!
 上記の記事を目にして思い出したことがある。米ニューヨーカーが今年で創設100年の記念すべき年を迎え、記念特集号の案内がネットで紹介されていて、報道に携わる立場が明快に述べられていたことだ。ニューヨーカーはマーク・トウェインの作品から飛び出してきたような、鉱山労働者を父に持つコロラド州出身のハロルド・ロス氏が創設した雑誌。当初は a comic weekly (喜劇的な週刊誌)としてスタートしたが、第二次世界大戦の勃発などもあり多くの時事ニュースの解説・評論などを取り込み、深みのある総合誌として人気を増していった。ロス氏以降の編集スタッフが社是としたのはaccuracy & clarity(正確さと明快さ)。AP通信に相通じる報道姿勢かと思う。
                  ◇
 私は髭深くはないが、毎朝髭をそらないとすぐに無精髭でむさ苦しくなる。それで週末以外は電気髭剃り機を顔に当てている。この頃、ともすると何だか痛いと感じることがあった。それでもたいして気にはせず、せっせと使っていた。まだ購入してからそう何年も経過していなかったからだろう。数日前、外刃に油でも塗って使い勝手をよくしようかと思った。それで外刃を本体から外して気がついた。外刃の編み目の部分が欠けているのだ。痛いはずだ。電器店に足を運び相談した。外刃だけを買い換えれば済む話だが、そう安くはない。
 それで買い換えることにした。替え刃が一つ付いており、お得感はある。朝、肌に当てて剃ってみた。肌に当たる感覚がソフトで全然違う。以前のもそう不満があったわけではないが、こちらの方が断然剃りやすい。こうした電気製品を無駄に浪費したくはないが、使い勝手のよくないものを無理に使い続けるのもどうか。以前にも長年愛用した電気炊飯器を後生大事に使っていたが、新しい炊飯器に替えたところ、炊き上がりの感覚が全然異なる。そんなことも思い出した。

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