英語でさるく 那須省一のブログ
台南もいい!
- 2026-08-03 (Mon)
- 総合
朝早くホテルを出て花蓮駅にタクシーを走らせ、台南に向かった。花蓮駅で改めて気づいたが、花蓮から台南への便は極めて不便。花蓮駅には8時前に着き、前夜にネットで調べた9時頃の電車で台南に向かおうとした。切符売り場の女性スタッフにその旨を伝えると困った表情で同僚に相談に行った。両耳にイアリングをした若い男性スタッフが現れた。彼はパソコンのキーをたたきながら、「お客さん、9時の電車はお薦めしません。それより、10時21分の電車がいいかと思います。これなら高尾乗り換えで台南に15時48分に着きます」といった趣旨のことを宣う。
よく分からないが、島の中央を山々がそびえる台湾は東西の横断がなかなか厳しいようだ。駅員さんがそう宣うのだから、従うしかない。電車の座席に身を沈め、車窓を流れる風景をしばし楽しんだ。前日もそうだったが、目に入るのは線路沿いの何の変哲もない雑木や雑草の類。時々沿線の町の民家や田畑なども見える。ぼけっとしながら、見とれた。そして来し方に思いを馳せた。今はこの世にいない母親や姉兄のことなども。スマホでNHKラジオ放送が生で聴けることを知ったので、ワイアレスでNHKの放送に耳を傾けもした。熊本の地震関連の続報のニュースの後はFMの「歌謡スクランブル」。森進一や八代亜紀らの演歌を聴きながら、車外の光景を見ているとまあ、どうでもよくなってくる。
あ、そろそろお昼を食べようか。今朝は花蓮駅の小さなスタバでサンドを食っただけ。長旅になることは分かっているから、お肉の弁当といなり寿司を買っていた。さて、お味の方はどうだろうか。あまり期待しないで食べよう。ビールでも買えば良かったが、思いつかなかった。旅慣れてないと、こういう時に下手を打つ。
さて、覚悟していたとはいえ、やはり5時間半近い電車の旅は疲れた。台南に着いた時はさすがにもう今日はホテルでおとなしくしてようかとさえ思った。でも、貴重な台南滞在の時間だ。できるだけ有効活用せねばと思い、ホテルのフロントスタッフに夕刻に行くべく美味いレストランを尋ねた。おっとその前に一つ書いておかねばならないことがある。私はネット予約の時に少しでも価格を下げるために「窓なし」を選択したみたいだった。覚えていないのだが、若い女性スタッフは窓ありにグレードアップしておきましたとの由。え、それは望外の幸せと感謝した。それで早速5階の部屋に入ってみると見晴らしのいい大きな窓がついているではないか! ここに2泊できるのはありがたい。値段もまずまず。
それで一息入れて夕刻、スタッフに教えてもらったレストランに急いだ。疲れているのでタクシー(ほぼ500円)を利用した。着いたのはレストランと言うより庶民の食堂という感じのお店。いやもっと正確には屋台に屋根が付いたようなせわしないお店で、元気のいいおばちゃんたちが数人忙しく立ち働いていた。言葉も分からず、どうやって注文していいかも分からないので右往左往していると、現地に住んでいるハンサムな日本人男性がたまたま居合わせて、私にあれこれ教えてくれてずいぶん助かった。
小ライスに煮込み、野菜に煮卵、それと牡蠣のスープ。私も時々牡蠣を味噌汁にぶち込んで食べたりするが、この牡蠣スープは美味かった。しかも凄く安かった! 明日もここに来ていいとさえ思ったが、明日はせっかくだから台南名物を食したい。
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懐かしい花蓮
- 2026-08-02 (Sun)
- 総合
日曜日。まあ、今の私は毎日が日曜日みたいなものだが。朝早くホテルをチェックアウトして地下鉄で台北駅に向かった。台北駅で花蓮に向かう電車のチケットを購入。583元(約2,915円)。2時間半ほどで花蓮着の予定だ。
この三日間ほど窓なしの部屋に泊まっていたせいか、車窓に流れる河川や緑の木々を眺めているいるだけで晴れやかな気分になる。やはりこうした電車の旅が最高だなあと改めて思う。九州新幹線や日豊本線で福岡から宮崎に向かっているような感覚だ。この日の朝は朝飯をスキップしていたためちょっと空腹。台北駅構内でカフェに立ち寄りたかったのだが、切符をすぐに購入したため、タイミングを逸した。
食堂車がないものかと車掌さんに尋ねたが、要領を得なかった。しかたない、しばし我慢して花蓮に着いたらのお楽しみだと諦めた。諦めていたところ、売り子さんが背後からやって来た。弁当ありますかと尋ねると、輪っかの弁当を取り出した。大きな肉がご飯の上に乗っている。100元(約500円)。味はともかく、お腹は満たされた。
退屈紛れにスマホをいじった。YouTubeを触っていると、福岡で日曜日にはいつも聴いているキリスト教の礼拝が流れてきた。おやっ、台湾でも、しかも特急電車の中で聴くことができるのかと驚いた。バッグの中からワイアレスを急いで探し、子羊の群れ教会の日曜礼拝に耳を傾けた。凄い時代だ。
電車は定刻通りのほぼ正午に花蓮着。ホテルに急いだ。窓ありか否かの確認はせずにネットでちゃちゃっと予約したホテルだった。駅前のインフォメーションで確認すると、私のホテルは歩くには遠すぎるとのことでタクシーを拾った。チェックインは午後4時以降とのことでキャリーバッグを預けて、市内を散策した。なんとなく歩いていると、あれ、このあたりの風景は何だか既視感があるぞと思えてきた。花蓮に最後に来たのはおそらく8年前のことだからぼんやりとした記憶だ。そうだ、この辺りに小さなコーヒーショップがあり、若いマスターと親しくおしゃべりしたことがある。最初は拙い中国語で苦闘していたが、そのうちもっぱら英語で話していた。
とある一軒のコーヒーショップに行き着き、ガラスのドア越しに店内をのぞくと眼鏡をかけた男性がコーヒーを淹れている。男性に見覚えがあるようなないような・・・。おそるおそる声をかけると、向こうはああ、昔お会いしたことがありますよねとの由。間違いない。私が当時使っていた英語の非常勤講師の名刺まで取り出してくれた。几帳面な性格のお人だ。日中台の難しい関係のことなども含め、いろいろと話をして、次にいつまた花蓮に来られるか分からないが、再会を約して辞した。
今回久しぶりに台湾に来て気づいたことがある。スマホのラジオ機能でNHKの放送が日本国内にいる時のように自由に聞けるようになっていたこと。いつからそうなったのか知らないが、これは日本人には大変有り難い。日本と台湾の物理的距離の近さゆえだろうか。午後4時過ぎにホテルに再度向かい、2階の部屋に入ると、景観はともかく窓があった。花蓮が大好きな私は本来なら何日もここに滞在して寛ぎたいと思うが、明日は台南に向かう予定を組んでしまっている。
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台北の温かさ
- 2026-08-02 (Sun)
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土曜日未明。実は午前1時過ぎに目覚めてしまった。金曜日は歩きに歩いたため、スマホの歩数計は軽く2万歩超えを記録。疲労困憊だったため熟睡できるものと期待していたが、あにはからんや途中で目覚めた。時計をみるとまだ午前1時過ぎ。なぜこんな時刻に? 水音がそれも結構な水音がずっと耳元でしていたからだ。部屋の洗面所を確認したほどだ。その後もずっと気になり、眠ることができなかった。窓はない、水音は酷い、最低なホテルだなや! それでも明日日曜日にはチェックアウトすると思えば、たいして怒りもわいてこないから不思議だ。
その土曜日。昔よくのぞいていた朝飯屋に行くつもりだったが、台北入りしてからの疲れがたまっていたのと、土曜朝も営業しているのか分からず、加えてそのお店にたどり着けるか自信がなかったので断念、休息に当てることにした。それで朝飯は近くの食堂で食べた。この朝も鹹豆漿(シェントウジャン:しょっぱい豆乳スープ)と卵焼きの蛋餅(ダンピン)、それにもう一皿を頼んだ。調理場で働いているおばちゃんたちはこちらが日本人とすぐに分かるようで、戸惑う私を前に笑いながらてきぱきと料理をトレイに並べてくれる。私のような日本人の中高年の客が珍しくないのだろう。少しなら中国語を解することができるのだが、厨房のおばちゃんたちには立ち向かえない。鹹豆漿(シェントウジャン)は美味かった。
この日は洗濯をしたかった。台北は暑さも尋常ではなく、シャツや下着、靴下、ハンカチなどの洗濯が急務。以前の旅ではシャワー室で適当に洗い、干して、それを着ることが多かったが、窓なしの部屋では干す作業がはかどらない。汗をたっぷり吸い込んだ衣服はやはりきちんと洗いたいところではある。
ホテルにランドリーサービスがあれば問題ないが、私が泊まるレベルのホテルではそうしたサービスはない。コインランドリー店もあるにはあるが、いろいろと操作が小難しそう。それでホテル近くの裏通りにある洗濯店をのぞいた。おばちゃんが出てきて「やってあげるよ。えーと、料金は・・・」と応じてくれた。こういうところは台北(台湾)の人たちは実に親切だ。洗濯・乾燥を頼み、ごくリーズナブルな料金を支払い、午後5時に再訪すると、きれいに畳んだ洗濯物が待っていた。
明日日曜日は台北から花蓮に移動する。たかだか1週間の旅ではせいぜい二箇所が限度だろうと思い、台北の他には台南を訪れる予定を組んでいたが、そそっかしい性分ゆえ、ホテルのチェックアウトを日曜にして、台南入りは月曜にしていた。日曜の宿がない。それでお気に入りの花蓮に駆け足で入ることにした。台北―花蓮―台南のルートは理想的な台湾の旅とは呼べないだろうが、まあいいか。台北から花蓮まで電車でどれぐらいかかるのだろうか。調べたが忘れてしまった。確か美味い駅弁を車中で食った記憶もある。車窓の風景も楽しめるかもしれない。道中読もうと持参した台湾の食がテーマの小説もまだ読みかけだ。
昨日は睡眠が足りてなかったと思い、早めにベッドに入ったが、その前に開いたパソコンで、また熊本で震度5弱の地震が起きたと報じられている。こんなあてのないお気楽な旅にあっていいのだろうか。心穏やかでいられるはずがない。
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嗚呼あの朝飯は・・
- 2026-07-31 (Fri)
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さて一夜明けて金曜日の朝。いつものように午前6時の目覚ましが鳴るのに気づいたが、台湾は日本との時差が1時間あるのでこちらはまだ5時。それでゆっくり洗面していつものように短パンに半袖シャツを身につけ、ホテルを出た。目指すはかつてよくのぞいた朝飯屋。方向音痴の私だが、なんとなく「あっちの方向に向かえば、確かあるはずだ」と目星をつけて歩いた。私としては上出来、探していた朝飯屋にたどり着いた。
お店の雰囲気は7年前と変わらない。紙切れに料理の番号を書き入れておばちゃんに手渡した。今回頼んだのは①鹹豆漿(シェントウジャン:しょっぱい豆乳スープ)②小篭包(ショウロンポウ)③卵焼きの蛋餅(ダンピン)。典型的な台北の朝食だろうか。とりあえず、100元札を手渡す。当時はこれで十分だったはずで、多分お釣りがきた。お姉さんがあと30元足りないと宣った。130元とは大ざっぱに言って650円ぐらいか。
参考までにこの食堂ではないが、2018年9月に花蓮の朝飯屋で書いたブログを読み返してみると、以下のように書いている。――到着した翌朝は「豆漿」(ドウジャン)」「餃子」「卵焼き」の三品を注文した。締めて92元(約345円)」――。今では信じ難い価格の朝食だ・・・とノスタルジーに浸っていても始まらない。3品を置いたトレイを手に空いたテーブルに座り、食べ始めた。美味ければ何の問題もない、ないはずだった。
ところが、どうも求めていたものとは味が異なる。①はガツンと来るものがない。何だか気の抜けた料理を食わされているみたいだ。②は量はあったが、これももう一度食したいと願うようなものではなかった。③は辛うじて合格点か。それでもまた注文するかとなると疑問符がつく。要するに、私はがっかりした。よく分からないが、店内もかつての熱気はないように見かけられた。残念! まだ数日残されている。安いはともかく美味い朝飯を探し続けていくつもりだ。ただ、7年も経過していると、記憶があやふやでたどり着けるかどうか全くもって自信がない。自信があるのは胃袋の記憶だけだ。
朝食をなんとか済ませた後、台北市内を散策した。この日の目的は来週水曜日、台北最終日の夜の宿を見つけること。今投宿しているホテルもそう悪くないのだが、価格と比べるとやはり不満はある。一泊2,100。元(約10,500円)。私レベルでは決して安くはない。先述したが、やはり窓がないのは不安でもある。外の様子が何にも分からない。
それで散策の折に見かけたホテルに何軒か飛び込んで値段を尋ねた。一軒は2,080元との由。今泊まっているホテルとほぼ同じだ。でも、ここも窓なしの部屋で、窓ありなら、少し価格が跳ね上がっていた。どれぐらいかは忘れた。歩いていたら、地下鉄の中山駅近くにまで来た。おお、ここはかつてよく泊まっていたT大酒店(ホテル)がある地区ではないか。懐かしさでフロントに行くと、女性スタッフが二人いる。一人はよく覚えている。吉本新喜劇に似たような役者さんがいた。声をかけると向こうも私のことを覚えていてくれた。台北最後の夜の宿を探しており、来週水曜の夜の宿代を尋ねると、結構安い部屋が空いていた。即予約を入れた。
散策の途中では台北名物のバイクの怒濤の通勤風景も見た。夕食を済ませた後は小さい公園で涼みながらカットスイカ(500円)を食べ、隣のご婦人に写真も撮ってもらった。
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7年ぶりの台北!
- 2026-07-30 (Thu)
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念願叶い、本日台湾に到着。最後に台湾の大地を踏んだのは4年かそこら前かとずっと思っていたが、改めて拙ブログを読み返すと、最後に台湾を訪問したのは2019年7月とあるから、7年も前のことだ。忘れていた。それだけの歳月が流れていたことを。年を取るはずだ。記憶力もめっきり衰えたようだ。
コロナ禍以前には航空運賃が安かったこともあり、足繁く訪台していたが、台北空港で入国手続きに苦労した記憶はない。しかし、今回は凄く手こずった。入国カードと言うのだろうか、以前は手書きだったのが、今回は空港内でQRコードを読み込んで必要事項を記入して入国審査官に送信するシステムになっていた。私が手こずったのはスマホを台湾でも使用できるように出立前に手続きをしていたつもりだったが、これが全く機能していなかった。何度トライしてもはねつけられた。最後には空港スタッフのおばちゃんが哀れんで手助けしてくれ、なんとか入国できた。
1時間近くの時間を浪費しただろうか。これだけでどっと疲れが出た。次に空港内のショップで日本円を現地通貨に両替した。とりあえず50,000円を両替したが、渡されたのは9,435元。1万元に満たなかった。7年前のブログでは13,000元を上回る現地通貨を手にしていないとおかしいのだが・・・。まあ、為替レートの変化だから致し方ない。
台北駅までは電車に乗って行き、そこからホテルには歩くと40分以上かかるとかでタクシーを探した。英語を解する運転手がなかなか見つからず、これも苦労した。それに台北はやはり暑い。汗だくになってやっと見つけた車でホテルまで。日本円では1泊8,000円程度のホテルでまずまず。窓がないことはちょっとがっかりしたが。まあ、もっとも以前の台北泊では安いラブホテルに投宿して隣部屋の運動会の物音に耐えたことを考えればずいぶんましではある。
チェックインして少し落ち着いたらもう夕刻。とりあえず、夕食を摂ろう。フロントにいろいろ尋ねたが、要領を得ない。まあ、ぶらぶら歩けばそのうちいいレストランが見つかるだろうと期待していたが、どうもそうはいかなかった。本日は朝からろくな食事をしておらず、お腹が空いたので、適当なレストランに入った。久しぶりの台北。感覚が鈍ってしまっていた。牛タン鍋に生ビールを注文したのだが、わざわざ一人でこんなものを食らうことはなかった。しかも煮立て過ぎて、美味からはほど遠かった。お店を切り盛りしている若者たちが愛想よくてこれはまあまあだったものの。
いやあ、失敗したな、あの店で注文するにしても、もっと工夫すれば良かった、でも、言葉が通じないとそれもままならないんだよなあと思いながら、ホテルに向かうと、例によってまた迷子になってしまった。どうしようもない方向音痴の私は一発で目的地に行き着くのは至難の業。チェックインしたばかりのホテルになかなか戻れず、うろうろしていたら、なんと夜市に遭遇。おお、そうだった、この手があったのだ! 夜市の屋台で食べれば安くて済むし、結構美味いものにありつけないこともない。台北はいや台湾は夜市の天国ではないかいな。犬も歩けば棒に当たるというではないか!
さすがに疲れた。シャワーを浴びて早く寝よう。いよいよ明日は楽しみな朝飯だ。
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再び玉名温泉
- 2026-07-18 (Sat)
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夏休み。再び玉名温泉に来ている。ここのトロン湯にすっかり魅せられている。背中右の帯状疱疹がトロン湯で癒やされているような気がしている。あくまでど素人の見立てだが。一つだけほぼ確実に言えることは皮膚の傷にはことのほかいいようだ。私は右手の人差し指と薬指の指先が荒れている。台所の水仕事で合成洗剤が悪さをしているのか。トロン湯のお陰か、右手指の荒れも穏やかになりつつある。
玉名温泉が私にとって好都合なのは、最寄り駅のJR香椎駅から在来線で玉名駅まで一直線で行けること。もっとも何回か途中駅で乗り換えは余儀なくされるが、タクシー料金程度の運賃で行けるのは有り難い。温泉でくつろいでいる折に読む文庫本でも買おうと香椎駅で書店に立ち寄った。そういえば、芥川賞直木賞の作品が発表されたばかりではないか。そうであれば、店頭に受賞作や候補作が山積みになっているはずと考え、店頭を探った。
一番最初に目についたのは芥川賞などの受賞作ではなく、村上春樹氏の最新作だった。『夏帆─The Tale of KAHO─』。山積みではなく、テーブルの上に一冊だけ残り、さあ、買ってよ、とばかりに訴えかけているように見えた。私は村上氏のファンでないが、彼の作品は結構読んでいる方だと思う。最新作がどこかで大々的に宣伝されていたのは知っていた。そのうち安価な文庫本が出れば考えよう程度の思いしかなかったが、ふと目の前にその作品が見えると、例によって、あ、これって神様が読めとおっしゃっているのかなと思えてきた。それでそのかなり厚めの単行本を手にレジに向かった。
そして今、その本を読んでいるところだ。本日は土曜日。おそらく明日の朝には読み終えているだろう。村上氏はやはり手練れのストーリーテラーだと思う。カズオ・イシグロといい勝負か。ヒロインは二十代の夏帆。すこぶる美人ではないが、美大を出て絵本作家の仕事をしている。父親は町医者であり、一人娘の彼女は何不自由なく育ててもらった。夏帆は仕事一筋の父親には親近感を抱いているが、美人で世間体を常に気にしている母親にはなじめないようだ。夏帆はあるとき、仕事でお世話になっている女性編集者からブラインドデートの依頼を受ける。その相手はまあ申し分のない紳士に思えたが、突然「君のような醜い人と会ったのは初めてだ」と傲岸不遜に言い放つ無礼極まりない男だった。この出会いの直後から夏帆の回りでは常識的にはありえない不可思議な出来事が起きるようになる・・・。
◇
玉名温泉の湯質は大いに気に入っているが、ここはいかんせん、前にも書いたが、飲食店の類が情けないほど乏しい。ランチ難民、夕食難民となることがしばしば。土曜日昼は少し離れた道路沿いにある麺類のお店で食事を済ませ、ついでに夕食をテイクアウトしてホテルに戻った。よし、これで今宵は夕食難民となることはない。ホテルに戻り、本日二度目のお風呂。トロン湯を堪能した。本来は明日日曜にチェックアウトする予定だったが、居心地がいいので、もう一日延泊することにした。急いで帰福する必要はない。
ぽつねんとお湯に浸かっていると何かしら一句ひねりたくなる。お風呂はがらがら、贅沢なひとときだ。ふと気がつくと、セミの声が結構凄い。目の前では二匹の蜻蛉がじゃれ合うように飛んでいる。湯に一人 トンボは対で 蝉時雨
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小人も時として
- 2026-07-12 (Sun)
- 総合
なんか不思議な夢をみた。久しぶりにみたと書くべきか。このところ、急に暑くなったような気がして、最近はちょっと夏バテぎみ。本日は仕事は休みで外でランチを済ませ、夜の食材を買った後、自宅に戻り、ソファーで横になった。そこで居眠りしたよう。夢をみていた。起きて数時間経った今、どんな夢だったかほぼ忘れかけている。目覚めた時はわりと内容を覚えているが、すぐに怪しくなる。夢をみると、最近はいつもこんな感じだ。夢では実家に戻っていて、赤ん坊を抱いていたような気がする。これは姪っ子に産まれた可愛いEちゃんのような・・。私は誰かを探している。亡きお袋のような。もうこのあたりになると、よく分からない・・・。ただ、眼が醒めた時は、懐かしい感触で、悪い気は全然しなかった。もっとみていたかったような・・・。
こんなことでもきちんと書いておきたい。普通はすぐに忘れてしまうことだが。夢にお袋が出て来たような・・ということは何かメッセージ性でもあるのだろうか。まだ当分はそこ(絶対天国)に行きたくはないが、その日は近い? まさか。背中の帯状疱疹は完治しておらず、最近は早足で歩くことも億劫になってはいるものの、まだ体力の衰えを感じるまでには至っていないような・・。いかん、こんなに・・が多い文章を書いていては!
◇
体力の衰えは感じていないものの、うっかりミスは増えているような気はする。先日も台所に立っていて、カレーと味噌汁を作ろうとしていた。あまりこの二つを同時に作ることはない。カレーの具材はだいたいできていた。あとはルーを入れるだけ。味噌汁もアサリや豆腐などを具材に準備完了、あとはミソを溶かし込むだけ。そう思いながら、何気なく左右の鍋にルーを入れ、ミソも投入した(と思っていた)。そしてあっと思った。逆だ。なんと、カレーの鍋にミソを入れてしまった。味噌汁の鍋にはカレーのルーを投入。気づいた時にはとき既に遅しだった。
ミソを溶いたカレーの鍋は食べられないことはなかったが、途中で諦めた。カレーのルーを入れた味噌汁は何とか食することができた。豆腐もアサリも悪くなかった。学んだ教訓。カレーのルーは「万能」だということ。
◇
中国語の学習。先週末はスマホのラジオから「シエンシャオレン ホゥジュンズゥ」という音が流れてきた。とっさに意味合いは分からなかったが、なんとなく引っかかる音は感じた。シャオレンは小人ではないか。大人ではないから、誉め言葉ではないだろう。ジュンズゥもいつかどこかで耳にしたことがあるような語だ。君子ではなかったか。こちらは明らかに誉め言葉だ。
悪戦苦闘の末に「先小人 后君子」という表現に行き着いた。ピンイン表記は xiān xiǎorén, hòu jūnzǐ 。「後でトラブルにならないよう、お金や条件などの厳しい交渉(小人)を先に済ませ、後から気持ちよく付き合う(君子)という考え方」とネットに載っている。後でいざこざがないように前もって(金銭などの)話をはっきりつけておくことだとか。小人(人格がちっぽけな人)は後々の誤解を生まないための術である限り、悪くはないということか。
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