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英語でさるく 那須省一のブログ

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久しぶりの釜山!

20250316-1742053308.jpg 土曜日朝スマホの目覚ましを午前5時に合わせて起きた。いや身体がきつい。本当ならそのまま寝続け、韓国の旅を放棄したくなった。別に誰に約束したわけでもないし、迷惑をかける人もいない。後で自己嫌悪に陥ることは間違いないだろうが・・・。
 なんとか身体を起こし、トイレから洗面、歯を磨いて少し気力が湧き出てきたような。とりあえず空港に急がなくては。とまあ、早朝に出立する海外の旅ではいつもの光景を繰り返して機上の人に。離陸直後に機体が嫌な感じで揺れ、また、ちょっと後悔の念が。とはいえ、福岡―釜山は40分かそこらで到着してしまう。釜山の空港に着いてモノレールに乗ってしまえば気分は上々。沙上(ササン)という終点のような駅で皆が下車するのでつられて下車。地下鉄に乗り換えるのが普通のようだが、朝ご飯を食べてないのでどこかでランチを食べようと思った。釜山市の中心部からは離れているようだが、そう遠くはないだろう。良さそうなホテルがあれば、そのホテルに投宿してもいい。行き当たりばったりの旅に相応しいではないか!
 沙上駅を出てあてもなく歩いた。福岡市も出た時は小雨が降っていたが、釜山も雨模様。生憎の出だしとなったが、これから好天に恵まれることを願うばかり。さて飛び込んだレストランは入り口にTourist Restaurant(観光食堂)と表示してあり、なかなかの格式あるレストランに見えた。ランチだから、焼き肉スープのような一品を注文した。値段は20,000 ㌆(₩)。日本円との両替レートはだいたい1¥=9.76₩のようだから、20,000 ₩は2,049円となるが、計算が煩雑だから、ざっくり100円=1,000₩として勘定することにする。
20250316-1742053255.jpg ビールでも飲んで細やかに祝杯でもあげよう。メクチュチュセヨ(ビールを下さいとの意。ハングルで打ちたいがやり方がいまだによく分からないのでカタカナ表記をお許しあれ)と注文を取りに来たおばさまに言うと「カスでいいですか」との由。まあ、私はカスみたいな男だから、チョアヨ(いいです)と答える。すぐにそのカスがやって来た。CASSという名の人気のビールのようだ。私もすっかり気にいった。この旅でおそらく何度も飲むことになるような予感がする。
 ところで釜山には過去に何度か足を運んだことがある。記憶は定かでない。このブログをスクロールして確認してみると、2016年には何と3度も訪れている。当時は格安のフェリーが走っており、今では信じられないほどの料金で福岡―釜山を往復できた。故郷の宮崎に戻るよりもはるかに安い料金で。それほど身近だった釜山だが、中国語と台湾に関心が向くようになったこともあり、釜山は段々と縁遠くなった。釜山は2016年以降再訪していないのかどうかもよく分からない。おそらくないのだろう。
 そうしてみると、今回の釜山は9年ぶりの再訪ということになる。記憶があやふやなのも道理だ。ランチを食べた後でとあるホテルが目に入ったので、空きがあるか尋ねてみた。一泊65,000₩(6,500円)とのことで、2016年のブログでは40,000₩―45,000₩で泊まっており、私にはちょっと高いかとも思ったが、値上がりもしているのだろう。チェックインしてみると、ウォシュレットもあるし、凄く快適な部屋に思えた。

旅立ちのとき!

20250314-1741913747.jpg 平成6年度が終わろうとしている。英語で表現するなら、The fiscal year 2024 will be ending soon. とでもなるのだろう。非常勤講師職も年度末で契約終了となる。平成7年度はどうなるのか。働いて何らかの現金収入を手にしないことには天涯孤独の身はいずれ行き詰まる。はてさてどうなることやら。(とここまで打って=書いて、今は令和6年度であることを思い出した!)
 ということはさておき、学校が春休みに入ったこともあり、私はあす土曜から久しぶりに海外の旅に出る予定。行く先は悩んだ末にお隣の韓国。まず釜山に飛ぶ。釜山はいつ以来だろう。このブログをスクロールすれば分かることだが、久しぶりすぎて記憶がない。定宿にしていたホテルがあったが、もうあの頃のレートでは泊まれないだろうなあ。一応尋ねてみるか。という次第で今回も行き当たりばったりの旅だ。期間は2週間。釜山から時計回りに北上してみたい。韓国は釜山とソウル以外は知らないから、日本人の普通の観光ではあまり接することのないようなところに足を運べないものか。
 とはいえ、先週末に風邪をひき、まだ少しぼおっとしている。万全の体調とは言えない。要するに何の準備もしていない。ネットで航空券を予約したこと以外には。土曜の朝早く目覚めてキャリーバッグに着替えと洗面用具などを詰め、福岡空港に向かうだけだ。あ、そうだ。金曜日にある程度の現金は銀行口座から下ろして出立しよう。安上がりの旅にしたいが、もう若くはないので、これまでのように安いラブホテルを定宿にした旅はしたくはない。多少高くともきちんとしたホテルに泊まって疲れを癒やしたい。日本のように温泉やサウナ付きで手頃な宿賃のホテルが見つかればいいのだが。
 韓国行きを決めたら、何か韓国絡みの小説でも読んでおきたい。そう思って書店で何冊か買い求め、読み始めた。『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳)。『私のおばあちゃんへ』(ユン・ソンヒほか、橋本智保訳)。祖母と母親、孫娘らの濃厚な家族関係に息詰まる感覚に浸りながら読んだ。
                  ◇
 私が韓国の旅に浸かっている時に日本では大リーグとプロ野球のエキシビションゲームが行われる。週明けにはドジャースとカブスの開幕シリーズが行われる。あの大谷翔平選手や山本由伸選手、今永昇太選手が登場する。日本にいれば、確実にテレビの前に釘付けになるだろう。見たくないわけがない。だがしかし、貴重なお金と時間を費やして韓国を旅しているわけだから、趣味の域のことに現を抜かすわけにはいかない。心を鬼にして韓国を散策しよう(少々大げさではあるなあ)。
 実は興味のあることは少なからずある。Mリーグと呼ばれるプロ雀士たちの競技麻雀も最終盤の佳境に入りつつあるし、大相撲も新横綱の豊昇龍が横綱に昇進した注目の春場所でどれだけの成績を残すか気になるところだ。私は決して彼のファンではないが、彼と対峙する日本人力士が誰になるのか興味はある。その他、馬券は買わないが、レースだけはフォローしている中央競馬もある。NHKラジオの語学番組も仕上げの講座が聴けないのは残念。愚禿凡夫の身には煩悩の種は尽きない。

iPhoneのスマホに

 今のスマホは購入してからまだ一年と少ししか経過していない。特段不満があるわけではないが、使い勝手が凄くいいとも感じていない。ちょっと気になる不満を強いてあげれば、スマホを手に取って時刻を確認したいと思った時、時刻の表示にタイムラグがあることだ。例えば、今何時だろうと思ってスマホをオンにすると、表示された時刻が「古い」時刻だったりする。何と表現していいか分からないので「古い」と書いているが、こちらは一瞬間、「あ、まだこんな時間か。まだ余裕があるぞ」とぬか喜びする。そう思った瞬間、スクリーンの時刻は現時点の正しい時刻に変わるという次第だ。どうにかならないものかと思ってきているが、そういうものらしいので我慢、納得するしかない。
 近くの家電量販店にある携帯機器のコーナーを訪れ、なにげなくそうしたことを相談していたら、スマホの買い換えを勧められた。この際、iPhoneにされてはどうですかと。成り行き上、これまでのソフトバンクのスマホから再びauのスマホに機種変更することになった。それはいいのだが、トントン拍子に進んだ機種変更の手続きの最後の関門、データ移行が待ち構えていた。ここではできないのでauショップで相談してくださいとの由。尋ねていったショップでは「データ移行作業は予約が必要です。3日先なら予約可能です」。
 翌日、職場近くにauショップがあることを知り、電話をかけてみた。午後なら対応可能とのことで、仕事を終えた後に寄ってみた。新旧のスマホを手渡すと、3時間半後に再訪して下さいと伝えられた。ずいぶんと時間がかかるようだ。今、その待ちの時間にこの項をアップしている次第。(パソコンで今は時刻が分かるが)時計代わりのスマホがないと困ってしまう。ラインメールはもちろん、スマホで聴いていたNHKラジオの語学番組にもアクセスできず、「文盲」「情報難民」と化してしまった。
 とここまで打って(書いて)まだあと、2時間も待たなくてはならない。どこかWi-Fiのある茶店でも近くにあるといいのだが、この駅周辺は悲劇的に閑散としている。嗚呼、どうすんべ? 散策がてら、Wi-Fiのあるお店を探そう。と歩いていたら、なんのことはない、すぐ近くにスーパーがあり、フッドコートもそなえてある。期待通り、無料のWi-Fiも完備している。それでこうやってブログも書き終えた。さていつアップするか。新しいスマホに無事データ移行が完了したらにするか。
                  ◇
 ずっと台湾を再訪したいと願っているが、いかんせん、飛行機代が安くない。それで韓国にターゲットを変えようかと思い始めてる。ネットでざっと検索してみると、韓国の路線の方が格段に安い印象だ。春休みに少なくとも一週間、できればそれ以上、ゆっくりと韓国内をのんびり旅したいと考えている。台湾はそうした旅を楽しんだことがある、韓国はない。釜山からソウルにかけ、そうしたのんびり旅ができないか。宿はもちろん、行き当たりばったりの気ままな旅。独り者の特権か。いやこんな特権はいつでも返上したいが。なにはともあれ、都市部から離れたところの旅なら、日本語や英語もそうは通じず、拙い韓国語をブラッシュアップする旅にもなるはずだ。・・・と思っていても、やっぱやめた! となるのかもしれない。

アメリカ湾って?

20250214-1739496115.jpg 夕刊に面白い記事が載っていた。米国のAP通信がトランプ大統領のホワイトハウスから大統領執務室での取材を拒絶され、「出禁」になっているという。事の発端はAP通信がメキシコ湾の表記をアメリカ湾に変更すべしという大統領の意向に沿わず、依然としてメキシコ湾と表記していることが大統領の反発を生んでいるためだとか。
 トランプ大統領が就任早々、メキシコ湾をアメリカ湾と呼ぶとする命令(大統領令)を発していたことは知っていた。「アメリカ第一主義」(America First)を掲げるトランプ氏とはいえ、こんなところにまで固執するのかとあきれたが、彼にとっては譲れないことのようだ。米グーグル社は早速、米国内のグーグルマップでメキシコ湾の表記をアメリカ湾に切り替えたようだ。長いものには巻かれろか。そうした中でのAP通信の毅然とした対応だ。夕刊記事はメキシコ湾という呼称が400年以上使われてきており、「世界的な報道機関として地名は読者が容易に認識できるようにする必要がある」と述べ、大統領の要求に屈しない姿勢を明らかにしている。
 確かにAP通信の主張の通りだろう。今さらながら「アメリカ湾」でタンカー座礁などという報道に接したら、はて、アメリカ湾ってどこにあるのだろうなどと狼狽してしまう。トランプ大統領のわがままに付き合わされるのは大変ではある!
 上記の記事を目にして思い出したことがある。米ニューヨーカーが今年で創設100年の記念すべき年を迎え、記念特集号の案内がネットで紹介されていて、報道に携わる立場が明快に述べられていたことだ。ニューヨーカーはマーク・トウェインの作品から飛び出してきたような、鉱山労働者を父に持つコロラド州出身のハロルド・ロス氏が創設した雑誌。当初は a comic weekly (喜劇的な週刊誌)としてスタートしたが、第二次世界大戦の勃発などもあり多くの時事ニュースの解説・評論などを取り込み、深みのある総合誌として人気を増していった。ロス氏以降の編集スタッフが社是としたのはaccuracy & clarity(正確さと明快さ)。AP通信に相通じる報道姿勢かと思う。
                  ◇
 私は髭深くはないが、毎朝髭をそらないとすぐに無精髭でむさ苦しくなる。それで週末以外は電気髭剃り機を顔に当てている。この頃、ともすると何だか痛いと感じることがあった。それでもたいして気にはせず、せっせと使っていた。まだ購入してからそう何年も経過していなかったからだろう。数日前、外刃に油でも塗って使い勝手をよくしようかと思った。それで外刃を本体から外して気がついた。外刃の編み目の部分が欠けているのだ。痛いはずだ。電器店に足を運び相談した。外刃だけを買い換えれば済む話だが、そう安くはない。
 それで買い換えることにした。替え刃が一つ付いており、お得感はある。朝、肌に当てて剃ってみた。肌に当たる感覚がソフトで全然違う。以前のもそう不満があったわけではないが、こちらの方が断然剃りやすい。こうした電気製品を無駄に浪費したくはないが、使い勝手のよくないものを無理に使い続けるのもどうか。以前にも長年愛用した電気炊飯器を後生大事に使っていたが、新しい炊飯器に替えたところ、炊き上がりの感覚が全然異なる。そんなことも思い出した。

“Madman Theory”

 福岡は寒い日々が続いている。先週はついに初めてネルのズボン下を着用した。ロンドン勤務時代にモスクワ取材に備えて上下を購入していた。帰国してからはほとんど着たことがなかった。箪笥の奥にしまっていたそれを引き出した。上半身はコートとマフラーで何とかしのげるが、下半身は心細い。ふんわりしたズボン下を着るようになってずいぶん温かく感じるようになった。もっと早く気づけば良かった。これからはこのズボン下着用が欠かせなくなりそうだ。
                  ◇
 韓国語はYouTubeを利用して常時、無料の講座を聴取しており、少しずつだが、力をつけているような気がする。とはいえ依然、初級に毛の生えたレベルか。中国語は見劣りする。NHKラジオの初級講座を聴いていても、いまだにピンイン表記に迷うことがしばしばだ。最も自信がないのは声調。悲しいかな何度聴いても?のままのことが多い。中国語の達人と思われる高齢のお方のブログを読んでいて、年齢を重ねると、一番最初に記憶があやふやになるのは声調だと書かれていた。そういうものらしい。
 それだけに音を聴いて、すっと正しい声調が頭に浮かんだ時はとても嬉しくなる。先週末ラジオから、乱暴にカタカナ表記すると「ルースー」という単語が流れてきた。私はとっさに「緑色」という語だと分かった。嬉しかったのはlǜsèというピンイン表記も正しく推量できたことだ。lǜもsèも日本人には苦労する音であり、「ルースー」と日本語のように安易に発声することはできない。
                   ◇
 トランプ米大統領が再登場して以来、気分が滅入ってしまい、新聞の国際面も熱心に読むことはなくなってしまった。ネットでBBCやCNNの記事を読むことも格段に少なくなった。それでもネット購読している米高級誌ニューヨーカーの時事コラムだけはなるべく読むようにしている。最新号に編集長のコラムがあった。著者は国際情勢に精通しているデイヴィッド・レムニック氏。“The Madness of Donald Trump”という見出しにひかれて読んだ。
 トランプ大統領のmadness(狂気)はいろいろあるが、最新のものは何と言っても米国がパレスチナ自治区ガザを「所有」するとした発言だろう。パレスチナに住むパレスチナ人を追い出す暴挙であり、これが中東和平に直結するとは到底思えない。イスラエルのネタニヤフ首相にとっては飛びつきたくなる構想だろう。ガザからイスラム過激派のハマス勢力を一掃することになる。しかし、これはいわゆるエスニッククレンジング(ethnic cleansing:民族浄化)であり、国際社会が容認することはあり得ない蛮行だ。madman(狂人)を装い、有利な状況を作り出す外交手法を “madman theory” と呼ぶらしい。常軌を逸した言動で相手を恐怖に陥れ、翻弄する戦略だ。大統領は不動産的な構想であり、地中海に面したガザを中東のリビエラにしたいのだと正当化した。入れ知恵したのは誰だ。長女の婿でイスラエルが祖国のジャレッド・クシュナー氏 の顔が思い浮かぶ。大統領お得意のはったりだとしても、理性的な為政者からはほど遠い暴君が君臨する国々に間違ったシグナルを送るのではないかと危惧する識者の意見も紹介されていた。

「知らんけど」魔法の言葉?

20250204-1738659875.jpg 暦は2月に入った。本当にあっという間に時間が経過する気がする。間もなく私もまた一つ年齢を重ねることになる。じたばたしても始まらない。せめて上手に年を取りたいものだとは思う。中学校で教えていると生徒たちの青春がまぶしく見えることがある。私にもああいう時代があったとも思い、昔のクラスメートたちにも思いを馳せる。卒業後にもっと親しく付き合っていればと後悔もする。そうした幼馴染みとは古希を祝う会で再会したが、次はいつになるのか。私のような根なし草の気楽な稼業の男は帰郷しようと思えばいつでもできるが、他の同級生たちはそうでもないだろうことは分かる。そのうち仕事が一段落すればまた宮崎に戻り、同級生と飲み食いしたいと願っている。
                 ◇
 少し前に読んだ夕刊に方言を扱ったコラムがあった。「知らんけど」という表現を取り上げていた。「英語にはない 会話に誘う魔法」という見出しが付いていた。ここ福岡の日常生活でそう耳にする言い回しではないが、テレビではよく耳にするかと思う。意味するところは日本人であれば説明するまでもなく分かる。
 コラムの筆者はこれは関西発祥の言葉であり、近年、全国的な流行語になったと紹介している。自分の発言の「正確さを期す余り気後れする人も、この言葉一つで会話に参加しやすくなるし、別の意見がある人ともぶつからずに済む。まさに魔法の言葉」と述べている。「英語にはない表現であり、英語化してほしいくらいだ」とも付記している。
 「知らんけど」は確かに即座には英語表現が頭には浮かばない。I guessとか I supposeだろうか。それも文末に軽く添える程度の言い回し。「彼はこのことを知っているのだろうか?」という問いかけに、「知っているのではないかと思うよ、知らんけど」なら、”He knows it, I suppose.” か。これなら自分の推測が間違っていても「逃げ場」がある。
 以前にどこかで外国人が一番最初に覚える日本語表現は「仕方がない」(I can’t help it./It can’t be helped.) だと読んだことがある。彼らが理解に苦しむ微妙な場面に直面した時に、こう言って自分たちの不運を嘆き、前を向こうとしているような気がしないでもない。彼らが次に覚える日本語表現は案外、「知らんけど」となるかもしれない・・・。
                 ◇
 最近ふと気づいた。老年期に入ったからだろうか、この頃はふと気づくことばかりだ。数えたことはないが、このブログはこのふと気づいたという表現のオンパレードではないだろうか。そうだとしたら恥じ入るばかり。
 最近の気づきは久しくイチゴを食していないこと。イチゴは大好物で、食後のデザートとして丼一杯のイチゴに牛乳をたっぷりかけて食べていた。数日前に足を運んだ八百屋で美味そうなイチゴが目に入った。あれ、私はどうして最近、イチゴを食していないのだろうか? すぐに合点が行った。尊敬する農学博士の先輩に健康のため、牛乳や乳製品はあまり摂取しないようにと言われて以来、牛乳から遠ざかっていたのだ。その余波でイチゴからも。 
 それで思った。牛乳の代わりに豆乳、それも無調整豆乳ならば問題はないのでないか。早速食してみた。美味。よし、これから思う存分、イチゴ+豆乳を楽しんでいこう!

今さらながら

 知らないということは恥ずかしい。他人のことを蔑んでいるのではない。我が身を嘆いているのだ。非常勤講師として教壇に立っている学校にノート型パソコンを持参して、教材関連の調べ物をしている。とある学校では無線ランに問題なくアクセスできている。もう一つの学校ではランが利用できず、スマホを使ってネットにアクセスして調べ物をしていた。
 とある日にふと気づいた。同じ非常勤講師の先生がノート型パソコンを使っておられる。ネットにも自由にアクセスされておられるようだ。パソコンから白い機器が学校のケーブルにつながっている。その先生に尋ねてみて分かった。アダプターを使えば問題なくネットにつながることを。こんな基本的なことをこの日まで知らなんだ、気がつかなんだ。自分の愚かさに愕然とする思いだ!
                  ◇
 パソコンに海外旅行の格安チケットの案内メールがまたぞろ届くようになっている。燃油サーチャージが来月からまた値上がりすると聞くと、今月内に押さえておいた方がいいのかなとも思ったりするが、決断できないでいる。とりあえず、大好きな台北を目指し、3月下旬で一週間程度の旅を考えてみた。宿はいつものように行き当たりばったり作戦だからいいとして、肝心のチケット代金は往復で約6万円のものを見つけた。安くはないのでは? これで早く手を打っておいた方が賢明だろうか? ウーン分からない・・・。
 4月以降のことは全然分からない。非常勤講師職もお役御免となれば、4月以降どうやって過ごすか改めて考えたい。ひょっとしたら、ゆっくり海外を旅する時間を手に入れるかもしれない。その時はその時だ。かねてから考えているソウルか釜山への短期語学留学も頭にはある。いや、語学留学が経済的に大変そうだったら、一二か月のブラ旅でもいいか。二か月でも韓国内を旅すれば貴重な体験となり、韓国語の学習にも役立つに違いない。中国本土にも行きたいが、こちらはそう簡単にはいかなそうだ。
                  ◇
 語学学習にネットの情報は大いに役立っているが、やはり注意しておかないと思わぬ落とし穴が待ち構えていたりする。つい最近の一例を紹介すると。
I found it hard that he solved the problem. 訳文として次の訳例が載っていた。「私は、彼がその問題を解決するのは難しいとわかった」。うーん、そういう解釈ができるのだろうか、私は X だ。普通に訳すと、「私は、彼がその問題を解決したしたとは信じ難い」となるだろう。英文自体が紛らわしい。I found it hard to believe that he solved the problem. というものだったら、まず誤解の余地はない。
 英語を教える身としては「もって他山の石」としたい。発音に関する勘違いなら時に冷や汗を流すことが私にもある。最近気づいた勘違いは「選挙」や「世論調査」を意味する poll という語。乱暴にカタカナ表記すると「ポル」と発音していたが、よくよく調べると「ポゥル」であり、「棒」や「さお」のpole と同じ発音だった。知らなんだ! 最近ではないが、study abroad (留学する)の abroad は road を含んでいるからロゥドと発音していた。違った。ロードと口を大きく開けて発する[ɔː]であり、口をすぼめた音[ou]ではなかった。

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