- 2020-07-27 (Mon) 12:26
- 総合
新型コロナウイルスの猛威が一向に収まる気配がない。我が故郷・宮崎県でも感染者数が急増している。これでは帰郷も当分できそうもない。海外でも感染者数は増加の一途のようであり、これでは景気がどうの、経済活動がどうの、といった情勢ではない。神様のご加護を祈るしかないのか。
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月曜早朝。大リーグで待ちに待ったゲームを見ようと早起きしてテレビの前に座した。ロサンゼルスエンゼルスの大谷翔平君が一昨年秋以来、ようやく投げるからだ。
結果は嗚呼!先頭打者にヒットを許し、それからはコントロールを欠き、信じ難い、三者連続フォアボール。押し出しで先取点を献上した。見るに耐えられない。私はテレビを消し、ベッドに潜り込んだ。起床後、ネットで確認すると、大谷君はその後も連打を浴び、ワンアウトも取れずに屈辱の降板。自責点は5でもちろん、敗戦投手となった。
やはり、長い空白期間を経てのマウンドはそう容易なものではなかったようだ。素人目にはその辺りは分からない。次の登板を待とう。大リーグのホームページ上で彼の試合後のコメントが報じられていた。“Today, I felt like I was throwing the ball instead of pitching. So there's a little rust and I need to come up with a gameplan to get efficient outs."
通訳を介してのコメントだから、日本語で何と言ったのか分からないが、おそらく「ボールを放っていた(throw)だけで投球(pitch)とは呼べないものだった」類の発言をしていたのだろう。次の登板で一変するのを願い、その間、DH打者として猛打を見せてくれることを期待しよう。大リーグは今シーズンは例年の162試合からぐんと削られ、わずか60試合しかない。一戦一戦の重要性がことのほか増すことになる。
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外国語を学んでいる時によく思うのは、その語を耳にして、どういう感情を抱くかということだ。日本語ならば例えば、「初恋」という語を聞いたら、多くの人が甘酸っぱい、懐かしい思いが頭に浮かんだりするのではないか。英語だと “first love” だが、英語に慣れ親しんでいれば、“first love” と聞けば「初恋」に近い感情が湧き起っても不思議ではない。
だから、その語を聞いてある感情が湧き起れば、しめたものと考える。最近目にした中国語の語彙は「战争」。「戦争」という意味だ。ピンイン表記だとzhànzhēngであり、その音を聞いても「センソウ」からは程遠い。だから、「战争」の発音を何度聞いても「戦争」という語がもたらす不気味な響きは(まだ)やって来ない。日本語同様の嫌な印象を抱くようになればこの「战争」という語が初めて身近になったと言えるのだろう。これはもう Practice makes perfect. との格言通り、「習うより慣れよ」しかない。
人を見かけで判断してならないことは承知しているが、私は外国語学習においては初めて接する新しい語彙を見かけで判断するのは「得策」と考えている。つまり「好印象」の語、「不快な印象」の語、「中性的な印象」の語に大別して記憶するのだ。そうすると、年とともに怪しげになりつつある記憶の一助になるような気がしている。「战争」は間違いなく「不快」な語の代表格だ。