- 2020-04-22 (Wed) 09:57
- 総合
去年の今頃は台北の大学で留学生向けの中国語講座を受講していた。わずか一か月だったが、担当の黄老師の指導の下、一生懸命に学んだ。あのように熱心に勉強したのは大学受験を前にした高校生時代以来か。学友の大半はインドネシアやベトナム、韓国からの20代の留学生。年金生活者の私は低価格のラブホテルの窓のない一室を宿とした。隣室から聞こえて来る喘ぎ声に平常心を乱されることもあったが、それも今では笑える思い出。先日、黄老師にメールで近況を尋ねたが、心なしか元気のない文面だった。コロナ禍で留学生が枯渇し、教室も閑古鳥が鳴いているのだろうか。また大学を訪れ、黄老師と英語ではなく、できれば中国語で語らいたいと願っているが、今年果たしてそれが可能か・・。
そんなこんなを考えながら、日々を過ごしている。米CNNテレビを見ると、トランプ大統領のフラストレーションが日に日に高まっているのが分かる。彼が吐く罵詈雑言(と呼んで差し支えないだろう)を聞いていると、こちらも甚だ不快な気持ちにさせられるので、パソコンのユーチューブで娯楽番組に走るのもしばしば。直近に見たCNNでは、大統領はアメリカのコロナウイルスによる死者が4万数千人に収まっていることを「称賛」していた。以前には死者数が100万人とも200万人とも推定されていたが、政権の尽力でこの程度に済んでいると誇らしげに語っていた。嗚呼、何をか言わんや!
◇
ジャパン・ニュース紙を読んでいたら、ドイツがタイの国王に我慢の限界にきているという一見珍しい見出しの記事を目にした。German patience with king of the jet set is beginning to run short(ジェット機でやって来る王様に対するドイツの忍耐が切れかかっている)。興味に駆られて記事を読んでみて驚いた。私は残念ながらアジアの民主国家、タイに行ったことはない。わずかな知識と言えば、今は亡きプミポン国王は生前、国民に大変敬愛され、政治的混乱があれば、国王が乗り出して調停に当たったこと。現在のワチラロンコン国王(67)は前国王ほどには国民の敬愛を受けていないことぐらいだろうか。
そのワチラロンコン国王がこの十年以上、ドイツ南部のバイエルン州にあるレゾート地にあるホテルを保養の定宿にしており、現在のコロナ禍で往来が禁じられているにもかかわらず、国王がVIP待遇で大勢の取り巻きを引き連れ、タイ航空の専用機で自由に訪問していると報じている。取り巻きの中には20人に上る側室(?)が含まれているとか。地元に大金を落としていることもあって、ドイツ政府や国王が足繁く足を伸ばしている隣国のスイス政府も見て見ぬ振りをしているらしい。いやはや、日本の皇室とは雲泥の差があるようだ。アジアにまだこのような国があったとは驚くしかない!
◇
NHKの中国語講座を聴いていたら、an と ang という鼻音について解説していた。私はこの鼻音が大の苦手。an はまだいいのだが、ang は難解。そうしたら、講師の先生はang は伸びやかで明るい音と説明していた。私がこれまで抱いていた印象とは大違い。上网(shàng wǎng、インターネットに接続する)はともに伸びやかな音ということになる。この音が中国語を耳にした時に感じる「美しさ」の一因なのだろうか。うーん?!
- Newer: ♪♪Fight the Virus ♪♪
- Older: asymptomatic(無症状の)