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Someone is, I do hope, looking out for me.

  • 2020-02-24 (Mon) 12:55
  • 総合

 日曜日。香椎浜のジョギング路を軽く走った。2周で約6キロ。走り終わった後、通りかかった人に鹿児島のおおよその方角を教えてもらい、そちらに向かって手を合わせた。稲尾岳(標高930㍍)ではおそらく参拝登山を済ませた人たちが稲尾岳神社の鳥居の前で枯れ枝を燃やして暖を取りながら、お昼を食べている時間帯。香椎浜を走るよりもずっときつい山登りを終えての食事は格別だ。嗚呼、来年は果たして参加できるかしら。
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20200224-1582516354.jpg キリスト教を信仰する敬愛する人から一冊の本が送られてきた。“Daily Guideposts 2020 (A Spirit-Lifting Devotional) というアメリカで出版された書で、選ばれた複数の敬虔な書き手が365日、日記のように個人的な体験・思いを書いている。聖書の言葉が随所に散りばめられているが、戒めを説くようなイメージの「堅物」の本ではない。このような本があるのを初めて知った。巻頭には今年のテーマのヨブ記の文言がある。“He performs wonders that cannot be fathomed, miracles that cannot be counted.”
 これから毎日、1頁ずつめくって心静かに読もうと思っている。本が届いた時には私の誕生日は過ぎていたが、2月5日の欄をめくると、マサチューセッツ州の町にあるというアメリカで一番古いnewsboy(新聞売り少年)の立像が冒頭に紹介され、書き手は自分自身がかつて新聞配達の少年だった思い出を綴っている。Without the honest and free flow of information, ideas, and beliefs, we could not be who we are. (我々が今あるのは諸々の情報や思想、意見を自由にありのままに享受できているからだ)。まったく同感。
 この本を読んでいると、思わぬ「余禄」があることも分かった。これまで見過ごしてきたような英語表現に出合うことだ。数日前には「神様が彼のことを見守っていてくださる」といった意味合いのことが記されていた。実際の文章だと “Someone is looking out for him.” この場合のSomeone は神のことだが、look out for ~ は「~に注意する」という意味が真っ先に頭に浮かぶ。“Look out for pickpockets.”(すりにご用心)などと。「神様が見守っている」ケースでも look out for が使えるのだと勉強になった。
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20200224-1582516410.jpg 宮崎から妹が来福した。義姉からこんなものもらったと一冊の小さな写真帳を手渡された。既に故人となった次兄の遺品の中から出てきた小さな写真帳。パラパラとめくっていると、私が子供の頃の懐かしい写真がぞろぞろと出てきた。母方の祖父母が母の実家で写っている写真もあった。祖父母の顔を思い出した。私の兄や甥っ子たちとそろっての写真もあった。兄3人のうち、すでに長兄、次兄は黄泉の国に旅立っている。悩みらしい悩みもなかったあの頃、私は何を考えて生きていたのだろうか。
 タイムマシンがあればあの頃に戻ってみたい。そして自分に対し、今の自分が歩んできた人生を語り、他の道を行くように諭すかもしれない。人生のリセットだ。しかし、そんなことをすれば今の自分を全否定することになる。それはそれで切ない。所詮夢物語だが、昔の写真を見ているとそんなことまで夢想してしまう。悔いのない人生を生きていない証左でもあるのだろう。これから挽回できる術はなさそうにも思えるが・・・。

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