- 2019-12-28 (Sat) 10:41
- 総合
エリザベス英女王のクリスマス恒例のビデオメッセージは英国民及び英連邦の人々に団結・融和を呼びかけるものだった。英国は欧州連合(EU)からの離脱を巡り、国民の間に大きな亀裂が走った一年。イングランドとスコットランドの確執はこれからさらに深刻なものになる可能性が大だ。女王にとっては、次男のアンドリュー王子にまつわる醜聞もあり、個人的にも心穏やかならない年だったことだろう。
それにしても御年93歳のエリザベス女王はいつまでも美しく凛としていらっしゃる。彼女は間違いなく、英国及び英連邦の団結を維持する最後の「砦」だと言っても過言ではないと思う。エリザベス女王のメッセージの締め括りの言葉は “Merry Christmas!” ではなく、“I wish you all a very happy Christmas!” だった。原意が「ほろ酔い加減」の “merry” ではなく、「幸せ」の “happy” だ。
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NHKラジオが毎朝夜に再放送している中国語講座「まいにち中国語」が60回目を迎えた。来年3月まで全120回放送されるから丁度折り返し地点だ。今のところ、そう苦もなくついていけている。初級の講座だし、何と言っても再放送だから当然と言えば当然だ。しかし、記憶力が鈍化している身にはこれから段々ときつくなっていくのだろう。
それはそれとして、次のような文章が出てきた。日本語で書くと、「鳥になって空を飛びたいなあ」と「あしたから絶対ダイエットします」。中国語では次のようになる。「我想变成一只鸟,在天空中飞翔」と「从明天开始,我一定要减肥」。日本語の方がずっと簡潔な物言いに思える。中国語では「一羽の鳥」と言わなくてはならないし、「空を」という個所が「在天空中」と仰々しい。ダイエットしたいという文章も「开始」と「减肥」が離れており何だか面倒なあと思わないでもない。まあしかし、その逆の場合もあるような気がするし、慣れていくしか手はないのだろう。余談だが、「鸟」(鳥)の発音はニャオ。「猫」(猫)はマオ。鳥が猫に思えてならない。
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2019年ともあと少しでお別れだ。個人的にはうーんという感じの年だったが、健康で快適に日々を過ごすことができたのだから、文句を言ったら罰があたるというものだ。神様に深く感謝。
『歎異抄をひらく』(1万年堂出版)を一応読み終えた(気になっている)。『歎異抄』(岩波文庫)よりは楽しめたみたいな印象はある。それでも難解は難解だ。それで「積読」というか途中で読むのを放棄していた親鸞聖人著の『教行信証』(岩波文庫)を再び寝しなに読み始めた。いや、読むというよりは活字をぼぉーと目で追っている感じだ。あのチコちゃんに知られたら、「ボォーと読んでんじゃないよ!」と喝を入れられること必至。
晦日からまた北陸に旅する予定。京都・神戸・芦屋を経て5日に帰福する。新幹線を手始めに車中で長い時間を過ごすことになるから、『教行信証』が「睡眠薬」となり心地良い眠りに落ちていることだろう。皆さま、良いお年を!
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