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柿食えば・・

  • 2019-11-29 (Fri) 12:14
  • 総合

20191129-1574997263.jpg 宮崎の山間部で育った私は山の幸には恵まれていた。秋の柿もその一つ。私の家は決して分限者(この語が分かる人は少数だろうか)ではなかったが、柿の木は家の近くにも、遠く離れた山にもあった。柿の枝をむしり取りやすいように先が分かれた長い竿を伸ばして柿を取ったことを覚えている。冬には両親や姉たちが渋柿をむいて「吊るし柿」を作っていた。
 そういう記憶があるからか、社会人になってからは柿を買って食べることは何となく気が乗らなかった。郷里ではただの柿をお金を出して食べることに複雑な思いがしたからだろうか。先日、大家さんから柿を頂いた。食べてみたら、ことのほか美味かった。よく利用する八百屋さんの店頭に並んでいる柿とそっくりだ。一山(4個)250円。買って食べてみた。これも美味い。食後のデザートとして癖になりそうだ。実際そうなった。
 それでふと思った。自分が子供の頃、庭先や山で気の向くままに取って食べていたあの柿はこんなに美味くなかったのではと。あの柿の味は実は覚えていない。正直に書くと、そう美味くはなかったような気もしないでもない。野イチゴや山桃、あけびは美味かったという記憶がある。いや、あの柿を今食べたら、これは美味いと感嘆するのかもしれない・・。いや、どうだろう?
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 女子プロゴルフが熱い。賞金女王争いが熾烈なデッドヒートを繰り広げている。賞金女王が決まる最終戦が宮崎のゴルフ場で始まり、日曜日まで鈴木愛、申ジエ(韓国)、渋野日向子の賞金ランク3人がしのぎを削っている。
 私はミーハーかもしれないが、今年彗星のごとくゴルフ界に登場したしぶこちゃんに魅せられているゴルフファンの一人。弱冠21歳の彼女が最終戦にも勝利すれば、現在ランクトップの鈴木選手の成績によっては賞金女王になる。注目の大会だけに、ケーブルテレビでは朝から生中継しており、私も付き合わされている。うーん、他にやることはあるのだが・・。
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 お気に入りの米風刺番組をネットでのぞいていたら、俳優ロバート・デニーロ氏がゲスト出演していた。マフィアを描いた映画に数多く出演している彼は歯に衣着せぬ政治的な発言で話題を呼んでもいる。
 デニーロ氏は反トランプ大統領派の立場を鮮明にしている。この番組でもホストのスティーヴン・コルベア氏に大統領のことを問われると、“He is a fake President.” とあっさりこき下ろし、スタジオの聴衆の拍手喝采を浴びていた。CNNテレビでは進行中の大統領弾劾の動きについての世論調査結果を報じていたが、私の記憶が正しければ、女性回答者の61%、男性回答者の40%が大統領解任を支持していた。女性の間で大統領への反発が強まっていることを物語っている。
 来秋に迫った米大統領選。野党民主党の大統領候補の一人として、また新しい候補者が名乗りを上げた。前ニューヨーク市長の富豪マイケル・ブルームバーグ氏。デニーロ氏もブルームバーグ氏のことを評価していた。かつては共和党に属していたブルームバーグ氏が民主党の先行している各有力候補を破るのは並大抵ではないだろうが、果たして・・。

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