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"He went out laughing."

  • 2019-08-26 (Mon) 09:53
  • 総合

 “I had a wonderful alone time with him.” という英文を見たら、私はおそらく違和感を覚えるだろう。“I had a wonderful time alone with him.” と直した方がいいでのはないかと思ってしまう。でもネイティブスピーカーではないので自信はない。英字新聞などでこうした文章を目にすれば、あ、こういうのでもOKなのかと納得するしかない。
 映画俳優のピーター・フォンダ氏が死去したというニュースをジャパン・ニュース紙で読んでいて、上記の表現に出合った。姉のジェイン氏が次のように弟の死を悼んでいた。“I am very sad. He was my sweet-hearted baby brother. The talker of the family. I have had beautiful alone time with him these last days. He went out laughing.”(私は悲しみに沈んでいます。私にとっては優しくて可愛い弟でした。家族で一番のおしゃべり好きでした。最期の数日間は二人だけで素晴らしいときを過ごしました。弟は笑いながら旅立ちました)
 なるほど beautiful に alone を重ねてもOKなようだ。何となく形容詞を重ねる時にはand を間に入れたくなるが、そうしなくても良さそうだ。
 ピーター・フォンダ氏はヘンリー・フォンダ氏を父親に持ち、姉のジェーン氏とともに華麗なる芸能一家の一員。享年79歳。映画「イージー・ライダー」の主演で人気を博した。偉大なる父親との若い時の確執が知られるが、映画監督としても数々の作品を制作し、俳優としても長く活躍を続けた。姉の言葉にあるように「笑いながら旅立った」という死に際は羨ましいと思う。
                 ◇
 手元の「中国語・韓国語雑記帳」が2冊目に入った。ぜひ覚えておきたい事柄を小さいノートにメモ書きし始めたのが2016年12月だから、2年と8カ月で一冊目が一杯になったことになる。まことに遅遅とした歩みだ。時々読み返しているが、忘れていることが多い。これ一冊だけでも頭に叩き込んでいれば、相当の力がついているはずと思わなくもないが、悲しいかな、そうではない。最近は中国語のメモ書きが目立ち、韓国語はあまり目立たない。日韓関係の冷え込みは全く関係がない。中国語がそれだけ面白い、刺激的だからだ。
 最近の書き込みを紹介すると。他说的话我一直记着。(彼の言ったことはずっと覚えている)。中国語の語順と日本語の語順は全く同じ。日本語では「私」と言う必要はないが、中国語では「我」を明記する必要がある。中国語をすべからく日本語の語順で話せるならこんなに楽なことはないが、そうもいかないのが現実。それでもこのような文章に出合うと気が随分楽になる。発音の世界はまた全く別の話だが。
 NHKラジオの中国語講座。我会游泳。(私は泳ぐことができる)。これまでこの游泳がどうも苦手だった。発音もyóu yǒng でこれまで何度辞書で確認したか分からない。似たような語が並んでいることや日本語とそっくりなことも「災い」したように思う。今度は覚えたかと思っている。「游」は「油」と同じyóu だ。敢えてカタカナ表記すれば「ィオウ」だ。努力してできるようになれば、「会」(huì )という助動詞を使う。能力があってできるのであれば「能」(néng)を使い、我能游五百米。(私は五百㍍泳ぐことができる)。このケースだと「游泳」は使わず、単に「游」とだけ言う。この辺りは私には説明がつかない。

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