- 2018-12-29 (Sat) 10:44
- 総合
年の瀬にきて風邪をひいてしまった。最近長風呂を覚えたのが災いしたようだ。ジョギングするようになってシャワーだけでは物足りず、ユニットバスに湯をため、疲れた足をマッサージするのが楽しみになっていたのだ。このところ、一段と冷え込んできたのも一因かもしれない。早く体調を元に戻したい。
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最近通い始めた公民館の中国語講座で先生(中国人女性)に次の言葉を教わった。「巨婴」。この言葉が昨年以来、中国でよく使われるようになったとか。意味するところは少し頭を働かせば、我々日本人には想像できる。「巨大な嬰児」すなわち「赤子のまま成長したようなわがままな大人」を意味するようだ。
読売新聞の国際面で過日、中国の「改革・開放」40年を報じた企画記事がまさにこの「巨婴」がはびこる現状を指摘していた。中国の人々が利益を追求するあまり、その一方で昔からの道徳が荒廃しているのだという。一例として重慶で10月に起きたバスの転落事故が挙げられていた。路線バスに乗っていた一人の女性乗客が目的地で降り損ねたため、男性運転手に殴りかかり、これに応戦した運転手がハンドル操作を誤り、バスは川に転落した事故だ。乗っていた15人全員が死亡。車載カメラが女性乗客と運転手の喧嘩の様子をとらえており、私もネットでこれを見て、巻き込まれた他の乗客や遺族はいたたまれないだろうなあと思った。事故を引き起こした女性乗客は「巨婴」の典型だろう。日本では今年「あおり運転」が社会問題になったが、悲惨な事故を招くあおり運転の愚行に出る馬鹿者も「巨婴」としか思えない。
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海の向う、トランプ米政権で残ったただ一人の大人(無論これは「巨婴」ではない)と目されていたジェイムズ・マティス国防長官がついに政権を去ることになった。彼はかつてトランプ大統領の国際政治・軍事情勢の理解度について、小学生に例えるならば、「5年生か6年生程度の理解力しか持ち合わせていない」と嘆いたと伝えられる人物だ。
マティス氏が政権を去ったことで政権の屋台骨がますます揺らぐのは必至か。トランプ大統領が来年、政権運営に行き詰まり、新しい政権が誕生したとしても全然驚くにあたらないだろう。いや、できるだけ早くそうなって欲しいと思わなくもない。
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正月は富山・魚津で過ごす予定だ。東京時代にお世話になっていたスナックのママさんの家で厄介になる。雪の中で正月を迎えるのは久しぶりだ。盛岡支局に勤務していた頃を思い出す。嗚呼、あの頃、今の「気づき」があれば、私の人生は違ったものになっていただろう。かといってそのようにリセットできていれば、今の私も存在しなくなる。それも残念だ。ということは、まあ今のままの人生で良しとするしかない
このブログを読んで頂いている希少で貴重な読者の方々へ。新年が皆さまにとってとてもいい年であるようにお祈りします。Happy New Year! 새해 복 마니 바드세요. 祝您新年快乐!
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