- 2018-10-01 (Mon) 20:35
- 総合
台湾から帰国後、多分風邪で熱を出し、寝込んでしまった。病院できちんと薬をもらって数日間おとなしくしていた。台湾をさるき回った疲れもあったのだろうか。体力の衰えは否めない。少しく落ち込んでいる時に、台湾出発前に受けていた年一回の恒例の定期健診の結果が相次いで郵送されてきた。胃がん、大腸がん、肺がんのいずれも異常なしとの診断だった。頑健とは呼べないだろうが、還暦過ぎても健康な身体に生んでくれたお袋に感謝したい。
さあ、体調も戻ったし、語学の学習にまた熱心に励むぞ!と思っていたら、ケーブルテレビが「ライダーカップ」を大会開催の3日間、フル実況生中継するとの由。あのライダーカップを最初から最後まで観ることができるのか?観ないわけにはいかない。
気がついたら金曜日夕刻から月曜未明までたっぷり3日間、付き合わされてしまった。スポーツのイベントにこんなにはまってしまったのは久しぶりだ。ゴルフ好きは結構いるので、日本のスポーツ新聞でもそれなりに紹介されているのだろう。競馬の馬券購入をやめて以来、スポーツ新聞の類は一切読まなくなったので確認できないが。
ライダーカップは2年に1回、アメリカとヨーロッパで交互に実施される。前回はアメリカで行われ、米チームが勝利した。今年はヨーロッパのチームがパリを舞台に圧勝し、雪辱を果たした。日本の男子ゴルフでは到底味わえない欧米トッププロたちの熟練の一打、華麗な妙技をリアルタイムで味わえたのはゴルフ好き、スポーツ好きの私には至福の3日間だった。一昨年の今頃、このブログで何か書いているではと思い、スクロールしてみると、確かに書いていた。「ライダーカップに思う」と題していた。以下抜粋を紹介すると————。
ライダーカップの生中継を見ていてなんだかなあと思ったことを記しておきたい。それはアメリカのギャラリーの異様なまでの自国選手への応援だ。ヨーロッパで行われる時にはヨーロッパの開催国の人々がヨーロッパチームに声援を送る。しかし、今回の米大会のような熱狂的な声援まではなかったように思う。それほどアメリカの観衆の自国チームに対する声援は凄まじかった。対戦相手を威圧するような度が過ぎた声援は「紳士のスポーツ」(gentlemen’s sport)と呼ばれるゴルフにはふさわしくない。日曜朝は午前5時だか6時だかに疲れ果ててしまったのと、見ていて(聞いていて)不快に思うほどの「USA」の大合唱に嫌気がさして、いつの間にか寝入ってしまった。ライダーカップのギャラリーの熱狂はともかく、アメリカ国民の愛国心はあの9・11テロ以来、ますます燃え盛っているように見える。傲岸不遜の大富豪が主要政党の大統領候補にまで上り詰めるという異常事態も「同根」であるという気がしないでもない。
今回の大会は全くその逆だった。欧州各国から足を運んだと思われる大ギャラリーはヨーロッパのプロが好プレーを見せる度に、「ヨーロップ」と叫んでいた。アメリカのプロには時にブーイングを浴びせ、彼らがミスショットでもしようものなら、歓喜の拍手。これはさすがに前回の大会でもなかったような気がする。前回と今回、「背景」が異なるのは、傲岸不遜の大富豪が大統領候補から大統領の座に上り詰めていることだ。「アメリカファースト」を掲げるあの大統領への反感もあってか、ヨーロップの大合唱には敵意に染まった棘があるように思えてならなかった。いや、それはともかくゴルフ自体は頗る面白かった!
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