- 2018-09-15 (Sat) 12:24
- 総合
金曜朝に台南を離れ、高雄に来た。電車(特急)でわずか39分。料金も106元(約395円)という安さだ。台風が心配だが、どうやらフィリピンに向かっているようだ。フィリピンの人々には済まなく思うが、台風シーズンにはいつも感じる「後ろめたさ」。祈るのは、台風が九州(日本)には来ず、他に行きますように! NHKも日本を逸れることが明確になると、その時点でほぼ確実に台風報道は終わる。
それはさておき、金曜朝、高雄駅で下車すると、嬉しいことに日が差していた。少し蒸すようだが、この程度なら雨よりははるかにましだ。高雄は地下鉄も走っており、台北に次ぐ台湾第二の都市と聞いていた。もっとも電車で隣に座った地元の青年は今は台中に抜かれて三番目でしょうみたいなことを言っていた。
今回の旅ではうっかり、台湾のガイドブックの類の本は一冊も持参してこなかった。台北はともかく、高雄には何の土地勘もない。よって高雄駅内の観光案内所に足を運んだ。初々しい男女の若者二人がスタッフとして勤務していた。1,500元ぐらいの安いホテルを紹介してください。2泊するつもりです」と伝えた。二人がパソコンで探してくれたホテルに歩いた。駅のすぐ近くにあった。フロントで宿代を確認すると、本日は1,500元でOKだが、明日は土曜の週末だから2,100元に上がるとか。日本でもよくあることだが、到着したばかりで時間はたっぷりある。市内を見物がてら他のホテルを当たってみることにした。
少し裏通りに入ると、ホテルがそこかしこに見える。一軒に入ってみた。恰幅のいい中年女性がフロントに座っている。部屋があるかと聞くと、男の同僚らしき人を呼んだ。この男性は「部屋はある。800元だ」と言う。え、安い!でも、どんな部屋だろう。実際に見てみないと即断できない。それで決める前に部屋を見せて欲しいと言うと、二人はやかましく議論を始めた。私はもちろん、内容は全然分からない。議論が終結すると、男性は週末をはさむから1泊1,000元にしたいと宣う。え、さっきの値段はどこ行ったの? それでも十分安いので、とりあえず部屋を見せて欲しいと、エレベーターで7階に。清潔という感じではなかったが、2泊には十分。それで手を打った。男性は別れ際に「あなたは英語が上手だ。先週来た日本人の英語はひどくて理解するのに苦労した」みたいなことを言う。
荷物を整理して、さあ、高雄市内の散策に出かけようと部屋を出た。部屋の前の廊下、それとエレベーターの前に何やら小さい自動販売機があるのに目がとまった。何だろうとのぞき込むと、何と大人のおもちゃだ。女性が使う、いや正確には女性に使うあれだ。後で気がついたが、部屋の机の上にはコンドームも一個置かれていた。
どうやら、このホテルはそういうホテルらしい。まあ、夜露がしのげればいいだけのことだから全然構わない。散策後に夕食を食べ、夜市を見物して、ホテルに戻り、部屋のかぎを開けようとしていると、早くも例の艶めかしいあえぎ声が聞こえてきた。残念ながら、部屋に入ると、その声は聞こえなくなった。
とまあ、そんなことはどうでもよくて、こちとらには問題が発生。スマホが使えなくなった。スマホ用に借りていたルーターがダウンしたのだ。ルーターの中の充電器に不備があるようだ。困った。今回の旅はまだあと1週間は残っている。どうしたものか?