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大観音亭

  • 2018-09-13 (Thu) 22:47
  • 総合

20180913-1536846351.jpg 腹痛と睡眠不足とはいえ、今回の旅は駆け足で台湾を一周しようと考えているので、寸時もおろそかにできない。おかゆで空腹を癒し、出掛けにフロントのスタッフに昨夜来の腹痛の件を告げると、ホテルの隣に薬局があるから胃薬を買ったらいいとの由。あまり気乗りはしなかったが、スタッフが一緒に行ってくれ、何やら「肚子疼」と店主らしき人に伝えた。あ、この表現、知っている。「お腹が痛い」という意味だ。嬉しくなった。
 薦められたのは何とあの「正露丸」。小学生の頃、日曜日に小学校で兄貴と遊んでいてお腹が痛くなったことがあった。たまたま居合わせた女の先生が親切に正露丸を飲ませようとしてくれたが、正露丸の匂いが苦手の私は運動場を逃げ回った。正露丸と聞くとなぜかこのことを必ず思い出す。
 今では「良薬は口に苦し」ということが分かる。店内で水をもらい、すぐに3錠服用した。何だか胃がすっきりしたような気がしてきたから不思議だ。さて観光案内所でもらった地図だとホテルの近くに立派なお寺があったはずだがと歩いていると、そのお寺があった。「大観音亭」。一応お参りして行こうと石段を上がった。こういう場所で誰かに話しかけても言葉の問題があり、空振りに終わることが多い。
 駄目もとでお寺のスタッフらしき人に声をかけると、笑顔で英語なら少しできますよと応じてくれた。このおじさんの説明を聞きながら、祈っていると、若い女性がやって来た。日本語ができるスタッフの王莓娟(ワン・メイケン)さん。大学で日本語を学んだのだとか。それからは彼女の指示に従いながら、療養生活を続けている長姉夫婦の安寧をお祈りした。思わず笑ったのは堂内に縁結びの神様として知られる「月下老人」の像があり、そこで祈ると良縁が生じると説明されたこと。もう私にはそうした赤い糸の縁など無縁の世界のことであるが、彼女は「いえいえまだまだお若いですよ」と遠来の客を持ち上げてくれた。よくできたお人だ。
 お祈りした後、よく分からないが、二個の木切れを渡され、地面に落とすと、裏表が分かれて出た。王さんは「あら、縁起がいいですよ」みたいなことを言った。まさかね!
20180913-1536846399.jpg 彼女と一緒に記念の写真を撮ってもらい、晴れやかな気分でお寺を後にした。その後に向かったのは台中で行ったらいいと薦められていたアイスクリーム店の泰成水果店。例によって道に迷い迷い、汗をかきながら、ようやくたどり着くと、シャッターが下り、「今日公休」という張り紙が。仕方なく引き返していて、伝統的なお茶のお店の前を通ったので、そこでお茶を頂いた。暑い日には熱いお茶がいいかもしれない。ましてやこちらは「病み上がり」。台中でも飲んだ「阿里山烏龍茶」と「紅玉紅茶」という銘柄を飲ませてもらったが、見た目は赤ワインのような紅玉紅茶に魅せられて一缶買い求めた。
20180913-1536846440.jpg 夕食はホテル近くの食堂で済ませた。水餃子と「昔ながらの汁なし麺」とメニューに書かれたものを食べた。まあまあの味だった。食後に念のため、再度正露丸を服用した。もう腹具合は大丈夫なようだ。ありがたや、正露丸。
 明日は台南から高雄に下ろうと思っている。凄い台風が襲来しているようなので、台風次第だが・・・。

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