- 2018-09-09 (Sun) 23:20
- 総合
去年9月に初めて台北に旅した際に次のようにこのブログで書いている。————今回の台北の旅で心に決めたことがある。台北には9月のこの時期には絶対に行かない。あれほど蒸し暑いのには参った。聞くと6月ぐらいからそうらしい。だから、台北に足を運ぶとしたら10月下旬から12月。それと3月から5月かな。————
このことを忘れたわけではない。だが、まさに二度と行かないと誓ったはずのその9月に私は再び台北にいる。非常勤講師とはいえ、仕事に何らの影響を及ぼすことなく、ある程度の期間、外国に旅することができるとなると、やはり、この時期が一番動きやすいのだ。そういう次第で7日朝、福岡空港を発ち、台北の桃園国際空港に降り立った。桃園空港は海外からの観光客で混雑していた。そのかなりの数を日本人客が占めていたものと思われる。
蒸し暑さは覚悟していたが、残念ながら、台北はこのところ雨模様のよう。昨日(8日)はバケツをひっくり返したような雨が夕刻にかけ降っていた。とても散策などする気はおきない。今年は蒸し暑さに負けないように短パンを持参してきた。短パンでさるき(歩き)回るつもりだ。しかし、晴れ間が見えないことには・・・。
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台北の定宿としているホテルのフロントにいる中年の女性陣とはもう顔馴染みになっており、こちらのたどたどしい中国語に中国語で付き合ってくれる。
昨日のランチは前回の旅で知り合った地元の若い姉妹二人と食べた。中国語に関する素朴な疑問点を尋ね、親切に答えてもらった。姉は英語が達者で妹は日本語が上手。彼女たちは「風変わりな日本のおじさん」と思ったかもしれないが、愛想よく付き合ってくれた。
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私の泊まっている安ホテルの部屋でも日本のNHKの他、大リーグや欧米のスポーツを楽しめる多チャンネルのテレビがある。それでテニスの全米オープンを見ることができた。普段はテニスにはあまり関心がないが、女子決勝にまで駒を進めた大坂なおみ選手はさすがに応援せざるを得ない。まさかあのセリーナ・ウィリアムズまで打ち負かして優勝するとは思わなかった。特にあのようなアウェイの決勝戦でセリーナ選手に対する熱狂的な声援が飛び交い、主審の判定にブーイングの嵐が巻き起こる異様な雰囲気。それに屈しなかったなおみ選手の精神的タフさは特筆に値する。
台北の英字紙では彼女の大活躍をロイター電を使って報じていたが、この記事は日本の社会におけるいわゆる「ハーフ」と呼ばれる人々の微妙な立場にも言及していた。言及せざるを得ないだろう。例えば次のようなくだり。While Japan is becoming more ethnically diverse – one in 50 births is to interracial couples — there is still plenty of prejudice against haafu, or half-Japanese, including cases of bullying against mixed-race children.(日本は新生児の50人に1人は国際結婚のカップルにより生まれるなど人種的により多様性を抱える社会になったが、ハーフ、つまり片親が外国人である同胞には今なお多くの偏見が残っており、そうした混血の子供たちは時としていじめに遭うこともある)
「ハーフ」にとって変わる日本語の表現がないものだろうかと私はよく思う。
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