- 2017-05-19 (Fri) 19:04
- 総合
好天が続いているのはありがたいが、西日が肌に刺すように感じつつある。自宅で午後4時。目の前の温度計は27.2度。この程度だとまだそう気にならないが、そのうち分からない。書類の山の中から古い雑記帳を引っ張り出して見る。4年前の2013年は7月8日から室内の温度を書き出している。それまでは特段の暑さではなかったのだろうか。5月4日から室温を書き始めている年もある。5月15日午前10時34分、25.9度。「まだ十分普通に過ごせる程度」と走り書きしている。二週間後の5月30日には午前8時3分、27.4度。メモは「少し蒸す感じかな? 我慢はできるが」。
まあ、まだ当分は大丈夫のようだが、クーラーが欲しくなるのはいずれ時間の問題。できるだけ我慢するとしてもだ。(午後5時を過ぎ、温度計は28.2度。西日が直接差し込む私の部屋はこれから温度が上がっていく)
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新しく購入した水泳のゴーグル。ただ一つ難点は度が入っていないことだった。それで、これまで使用していた度入りのゴーグルを引き続き使おうと、ゴーグルの縁の切れた部分に接着剤を塗って修復することにした。接着剤は100円ショップにあった。
何度か塗ったが、どうも頼りない。それで数日かけて辛抱強く塗り重ねた。かさぶたのような厚みができた。試しにこれをつけて泳いでみる。やはり、視界がより鮮明だと泳ぎやすい。プール全体を見渡して他の利用者の顔が「判別」できるのも、度入りゴーグルだから可能なこと。問題は接着剤で縁を強引に固めたゴーグルがどれだけもつかということ。1年ももてば御の字だろう。駄目になったら、今度は度入りの新しいゴーグルを買い求めよう。
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謝恩会でもらった花束。いい加減処分しようと思ってはいるが、まだ葉っぱの部分は元気なようだ。命あるものを勝手に絶つのは気が引ける。最後の葉っぱが朽ちるまで面倒を見るべきか。それで、大きな花瓶から小さなコップに替えて毎朝水を入れ替え、活け続けている。こちらの方は果たしていつまでもつだろう。これはこれで楽しみだ。
短編小説の名手、オー・ヘンリーの佳作に "The Last Leaf"(邦訳『最後の一葉』)というのがあったことを思い出す。病に倒れた薄幸な少女が世を憂え、ベッドから見える外の木の葉がすべて散りゆけば、自分も息絶えるのだと決めつける物語で、それを知った老画家が嵐の夜に、はしごを持ち出し、隣のビルの壁面に一葉の葉っぱを描く。嵐が過ぎた翌日、少女は最後の葉っぱが耐え続けているのを見て、自分も生きるのだと思い直す。老画家はそれと引き換えのように直後に肺炎をこじらせて死ぬ。嵐の夜の無謀な作業(創作)がたたったのだ。だが、老画家の熱意は少女に伝わる。老画家の労作のことなど露知らない少女は最後に残った葉っぱを見て、自分の面倒を甲斐甲斐しく見てくれていた親友(Sudie)に語りかける。“I’ve been a bad girl, Sudie. Something has made that last leaf stay there to show me how wicked I was. It is a sin to want to die.”
葉っぱだけになっても、コップから吸い上げる水の量で花(植物)は日々生きていることを教えてくれる。私の思いは・・・It is a pleasure to know that even a little leaf is alive.
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