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昭和92年なんだ!

  • 2017-02-05 (Sun) 10:25
  • 総合

 日めくりカレンダーを貰ったので、柱に取り付けている。気づくと何日もめくっていないことがあり、慌てて何枚もめくることがしばしばだ。昨日もそうだった。めくりながら、嗚呼、明日は私の誕生日だ。63歳か。そう思いながら、日めくりカレンダーの上部に目をやると、平成29年、そのわきに昭和92年と記してある。え、昭和が続いていたら、昭和92年になるのか、今年は! 私は昭和29年の生まれだ。今年は平成29年。そして昭和なら昭和92年。何だか数字のマジックみたいに思えてしばし考え込んだ。
 その平成も天皇陛下の生前退位の希望を受け、やがて新しい元号〇〇になるようだ。平成の世は幕を閉じることになる。平成はどういう時代だったと記憶(記録)されることになるのだろうか。私たちの世代は昭和の世に青春時代を送り、平成の世に仕事に精を出した。やがて来る〇〇の世に高齢者として生きることになる。昭和の世は紛れもなく戦争の時代であり、アジアの民衆に現在に至る禍根を残すこととなった。平成は幸いにも戦争を経験することなく泰平の世ではあった。新しい〇〇の世は政府・民間レベルで近隣諸国と親密な友好関係を構築することができるのだろうか。
 私は新元号の〇〇29年まで生きていることはないだろうが、(本当は生き長らえているのではないかとも思えて仕方がないのだが)その時に社会の第一線で活躍している人たちが、私の世代とは全く異なる感慨を抱いていて欲しいと切に願いたい。
                 ◇
 長年愛用してきた冬物のジャケット。左ひじのところが少し綻びてきた。着心地が良くて温かいのでお気に入りのジャケットだった。少し虫食いもあり、もう捨てるしかないかと思ったが、捨てるにしのびず、ジーンズの修復を頼んだことのあるリフォーム店に持って行き、相談してみた。そのお店のおばちゃんと話していて気づいた。私はそのジャケットをもう30年以上も着ていることを。東京にいる頃購入して、アフリカ特派員だった時代にこれを着て南アフリカ取材にも出かけたことをよく覚えている。
 30年以上も着続けることができたのだから、もう十分もとは取ったと言えるだろう。それでも、目立つ綻びさえ上手く隠せれば、普段着としてならまだ十分利用可能。断捨離で不要なものは少しずつ捨ててきているものの、なぜかこれは・・・。
                 ◇
 平成25年4月以来教えていた大学での非常勤講師職が今月で終わる。私が教えていた学科の廃止に伴う措置で、残念ながらのお別れだ。先週最後の定期試験を実施した。丁度4年が経過したことになり、私も「卒業」の春を迎えることとなった次第。
 この4年間の非常勤講師職は非常に勉強になった。学生よりも私の方がより多くのことを学んだのではないかとさえ思っている。私なりに一生懸命に教えたつもりだ。少しでも役に立ったことを祈りたい・・・。定期試験で出した英訳問題を一つ。「あなたはイチロー(選手)を知っていますか」。これは英文ではどう表現するのだろうか。英語を教える教壇に立っていなかったなら、こうした問いを真剣に考えることもなかったのではないかと思う。教えることは学ぶことでもあった。

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