- 2016-08-02 (Tue) 20:15
- 総合
東京都に初の女性知事が誕生した。先輩知事の石原慎太郎氏は選挙戦中に小池百合子氏のことを「大年増の厚化粧」と悪態をついたらしいが、まあ、コメントにも値しない下品な言い草だ。これではどこかの国で信じ難い破廉恥な発言を繰り返し、物議を醸している大富豪の大統領候補と大差ない。
多くの国で女性が「ガラスの天井」(glass ceiling)を打破しているのは良いことだと思う。主要国で見れば、ドイツは人気に陰りを見せない安定感抜群のメルケル首相。イギリスはブレグジット(Brexit)の余波で瓢箪から駒が出る形で就任したメイ首相。今秋の大統領選で意欲満々のヒラリー・クリントン氏が選出されれば、米英独の3首脳が女性となる。日本で女性首相が生まれるのはまだまだ先のことだろうが、首都東京の顔に女性がなったことで、女性の社会進出が一段と加速定着することが期待される。
海外のメディアでもこのニュースは大きく報じられていたが、いささか取材(確認)不足のものもあったようだ。例えば、米ワシントン・ポスト紙(ネット版)では、Although turnout was low at about 27 percent, voters overwhelmingly backed Koike, a onetime television news anchor who speaks English as well as Arabic, which she learned as a student in Egypt. と伝えていた。この都知事選の投票率が60%近かったことは周知の通りである。
次のような文章もあった。Koike will have to get to work quickly. She’s due in Rio de Janeiro for the opening of this year’s summer games, which open Friday. She is set to serve a four-year term running up to the 2020 games. 小池新都知事がリオに駆けつけるのは開会式ではなく、閉会式だ。
◇
韓国語を学んでいて、語感が日本語と似ているなあと感じることがある。それは日本も韓国も中国の漢字文化圏に属しているのだから当然と言えば当然のことであるが、漢字とは離れたところで、例えば、語尾のところでそう感じることがある。例えば、「・・・
なぜ、この「지」にこだわるかと言えば、我が宮崎では語尾に「・・じ」と言う人たちがいるからだ。県庁所在地である宮崎市の人たちだ。40年以上前のこと、宮崎大学に入学して、県内外の学生と初めて触れ合った時のこと、私には宮崎市内出身者が例えば「それは俺のやじー」(それは俺のものだよ)などと言うのが強く印象に残った。私の出た西都市ではこういう「じー」という語尾は聞いたことがなかった。それで、韓国語の「ため口」でこの「・・・지」に出合うたびに、不思議な懐かしさを覚えてしまうのだ。
今月末に久しぶりに釜山を訪ねる予定だが、私がこの「・・・지」を実際に使うことはないだろう。何しろ「ため口」だからだ。よほど親しくない限り、口にすることはないと思う。それでないと相手に「この男、無礼な人だ」と思われてしまうだろう。逆に言うと、早くこういう物言いができる親しい友人ができるといいのだが、この年になるとそう上手くは運ばないだろうことぐらい承知している。私は当面は「・・・지요」で十分だ。
- Newer: 山籠りへ
- Older: 回文とは異なるが・・・