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escape に注意は猛獣だけではない!

  • 2016-05-20 (Fri) 12:23
  • 総合

20160520-1463714316.jpg フィリピンでトランプ旋風のような過激発言をしていた政治家のロドリゴ・ドゥテルテ氏(71)が大統領選で勝利し、来月末に就任することになった。英字紙「ジャパンニュース」で面白い見出しの記事を見つけた。
 President-elect Duterte swears he won’t swear again (次期大統領が就任後は悪態をつくことはしないと誓約)。swear の二通りの意味を活かした見出しだ。最初のswear は「誓う、誓約する」という前向きの意味であり、二つ目のswearは「ののしる、悪態をつく」というネガティブな意味だ。地元紙(Philippine Daily Inquirer)の転電記事で、本文はNow that he has emerged as the presumptive President-elect, Rodrigo Duterte has made a promise to the Filipino people – curses shall no longer escape his lips. “I need to control my mouth. I cannot be rude because I will be representing our country,” Duterte said. と続く。curses shall no longer escape his lips(唇からののしりの言葉が漏れることはない) という表現が印象的だ。普通に書けば、he would never utter curses という文章が頭に浮かぶ。 この辺りは過激発言の「本家」のトランプ氏とはだいぶ異なるようだ。   
                 ◇
 今年2月頃にアップした項で「韓国語だけでなく中国語の独学にもゆっくりチャレンジ」と書いた。それから3か月ほど経過したが、思いはあっても現実は厳しい。今でもたまに、ケーブルテレビで中国の国営放送「CCTV」(中国中央電視台)の放送を見ているが、悲しいかな、チンプンカンプンの状態が続いている。
 初歩の入門書も買い求めて読んではみたものの、韓国語と異なり、独学はかなり難しそうだ。第一、発音自体がどうも自信がもてない。そんなこんなの先日のこと、すっかり常連になった八百屋さんで買い物していたら、店の壁に一枚のチラシが揺らめいている。いつもはまともに読むことはないのだが、何やら語学教室開講のお知らせだ。英語、韓国語、それに中国語とある。地元にある私立大学系列の高校で、一般市民を対象に提供している無料の語学講座のようだ。
 ムム、中国語も教えてくれるのか。それも初級講座と銘打ってある。まだスタートしていない。これはいい。早速、この高校に電話を入れてみる。電話を入れて分かったのだが、受講者募集の締め切りはとっくに過ぎていた。担当者が留守なこともあり、まだ受講受け入れの余裕があればぜひ加えて頂きたいとの伝言を残して電話を切った。果たせるかな、翌日、担当者から電話が入り、受講OKとの由。韓国語なら 다행이다!(良かった!)。다행は「多幸」。何となく意味が類推できる。中国語では何と言うのだろう? 中国語でもやがてはしっかり身に付けたい。いつか中国を旅することができるようになったら、何度もつぶやきた表現だ。英語だったら、“Thank goodness.” という表現が頭に浮かぶ。アフリカやアメリカの旅では何度も心の中で繰り返した安堵の表現だった。
 机の片隅に追いやっていた中国語の入門書を再び取り上げ、初めから読み返すことにした。ざっとあらかた読んではいたのだが、記憶は飛んでいる。改めて読み返してみると、今度は幾分、私の大脳皮質の奥深いところに収まっていくような気がしている。

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