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釜山の魅力

  • 2016-04-08 (Fri) 22:25
  • 総合

20160408-1460122515.jpg 韓国にはまりつつある。いや、正確には釜山にというべきか。釜山に魅せられる人にはそれぞれさまざまな理由があるのだろう。
 ジャガルチ市場や国際市場をぶらぶら散策する。猥雑な雰囲気の中にしばし身を置くだけでリフレッシュされる。ありとあらゆる物品が所狭しと並べられている。日本円だと100円、200円単位の物もある。商いの原点がそこにあるように思える。コンビニやスーパーでの買い物に慣れた身には購買意欲をかきたてる物は少ないかもしれないが、心惹かれるのはどうしてか。日本人や日本社会が忘れ去った、忘れ去ろうとしている「何か」があの市場にはまだ漂っているからかもしれない。
 腰の曲がった老婆がはいつくばるように店番をしている姿には私は頭を垂れたくなる。しがない旅にある自分には買えるものはしれている。だから、せめて夕刻に商店街に出る屋台の食品を夜食としてせっせと買い求めるのが関の山だ。拙い韓国語の練習の場でもある。
20160408-1460121549.jpg 明日は帰福の日だ。最後の日はどこに行こうかとロビーで思案していると、ホテルのマネージャー氏が釜山には静かなお寺もありますよ、喧騒から離れた静かな雰囲気も味わい深い、と言う。そう言えば、例のガイドブック『ぐるぐるプサン』にどこぞの寺のことが出ていたような。改めて頁を繰ると、梵魚寺(ポモサ)というお寺だった。今自分がいる南浦洞地区からは遠いが、地下鉄で行けるという。本日は好天にも恵まれたし、行ってみよう。
20160408-1460121619.jpg 地下鉄に乗ること40分余。駅名ともなっている梵魚寺で下車。駅の近くからバスも出ていて、大半の人はバスを利用しているようだったが、このところ運動不足の私は歩きたい。なだらかな坂道をゆっくり歩くこと約45分で梵魚寺に着いた。山頂に近いから空気が涼しく、汗ばんだ肌もそう気にならない。本道の裏手に山の湧水をひいた水飲み場があり、何杯も頂いた。梵魚寺でもらったパンフレットを読むと、このお寺も16世紀末に豊臣秀吉軍の侵略を受け、お寺が焼失する被害を受けた。現在のお寺は1614年の再建だとか。
20160408-1460121649.jpg お寺への道すがら周辺の景色をデジカメで撮ったが、山桜が散り始めている頃でとても良かった。日本の桜とは異なる印象を受けたが、それでも桜は桜。多くの人が喜々としてシャッターを切っていた。
 釜山最後の夜の夕食は『ぐるぐるプサン』に紹介されていたジャガルチ市場の魚専門店をのぞいた。だだっ広いフロア全体が似たような魚の専門店だ。ガイドブックには釜山ならではの新鮮な刺身や鍋が食べられると記されている。私が着席した折は客の姿はまばらだったが、そのうちどんどんグループの客がやって来る。市場ならではの圧巻の光景だった。
20160408-1460121776.jpg 私はヒラメの刺身と鮨を注文した。最初にテーブルに広げられたのはお馴染みの小皿。カボチャやチジミをつまむが美味い。ヒラメの刺身も悪くない。これならソジュ(焼酎)も頼まなくては。仕上げの鮨も美味かった。締めて33,000₩。納得の値段。
20160408-1460121803.jpg 週明けからはまた普段の生活に戻り、禁酒、粗食の日々だ。この次に釜山を訪ねるのはいつになるのか。いずれにせよ、釜山への足は往復4,900円という超格安のフェリー便を再度利用したい。今回の旅ではそこそこ韓国語を使ってみて、まあ、通じないこともなかった。次回はさらに磨きをかけよう。

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