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聖書

  • 2013-04-03 (Wed) 21:44
  • 総合

 早くも四月。今日は晴れやかな気分だ。昨年来より少しずつ進めていた新刊「英国文学紀行」の編集作業が本日、すべて終了した。後は印刷を待つばかりとなった。肩の荷が一つ下りた。アフリカ、アメリカ、英国及びアイルランドへの旅を中心に過ごしてきたドン・キホーテ的な三年間がこれで真実完了したと思っている。あと二週間と少し経てば、このブログで新刊の案内ができる運びだ。
 それはさておき、さあ、これから、第二の人生を歩んで行ける、いや、行かなくては。というわけで、遅ればせながら、段ボールに入った古い書籍を片付けていて、とある一冊の本が目に入った。アメリカで出版されたThe Way (The Living Bible) というタイトルの聖書だ。この本はずっと頭の片隅にあった。思い出の詰まった本だからだ。若毛のいや若気の至りでアメリカに留学していた40年前に、お世話になったキリスト教会の邦人の牧師さんから、「那須君、これは若者向けに書いてある聖書だ。読むといい」とプレゼントされた本だ。
 あれから40年。厚顔の美少年?も還暦を目前にした年となった。この本は時々開いて読んではいたが、まとまった時間をこの本の読書に充てたことはない。辛うじて読んだと言えるのは旧約聖書の頭に出てくる創世記(Genesis)と、マタイ伝(Matthew)、ヨハネ伝(John)、新約聖書を締め括る黙示録(Revelation)ぐらいだろうか。英米文学を読んでいると、聖書にまつわる記述が多く、本来なら初めから終わりまで目を通しておくべきだったのだろう。
 日本のビジネスホテルでも、宿泊客のための「備品」として机の中に聖書を置いてあるところがある。旅先でそうした聖書を目にするたびに、上記の本のことを思い出してもいた。今ではカバーがぼろぼろになっているが、中身は何の問題もない。
 よし、今年はぜひ、「恩義のある」上記の本を最初から最後まで読破しよう。そう思い、改めてこの本を手にしてみると、冒頭に聖書を時系列で読むにはこう読みなさいという親切なアドバイスが添えられているではないか。拾い読みしていたようなものだから、このアドバイスには気付かなかった。なるほど、そういう読み方もあるのか。それなら、長続きするかもしれない。このアドバイスに従って読むなら、最初に創世記の1から22までを読み、次にヨブ記(Job)、それから創世記の残りの部分を読み終え、続いて出エジプト記(Exodus)、詩篇(Psalm)の90、レビ記(Leviticus)・・・という順になっている。
 改めて読み始めたばかりの印象を記すと、聖書は面白い。折に触れてこのブログで感想など書いてみたいと思っているが、いや、キリスト教信仰から程遠い不心得者だから、そういうことは遠慮すべきかもしれない・・・。
 ちなみに私に上記の本をプレゼントしていただいた方は今、芦屋市をベースに世界中で布教活動をなさっている。「子羊の群れキリスト教会」という。私は時にホームページをのぞき、教会の方々のメッセージを拝読している。疲れた時には、彼らが制作した、神に感謝する賛美の歌をCDで聴き、柄にもなく、静謐なひと時を味わっている。

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