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He runs himself into the ground.

  • 2016-04-05 (Tue) 10:52
  • 総合

 プロ野球に続き、米大リーグも遂に開幕した。数日前から楽しみにしていた開幕ゲーム(opener)があった。2年連続、地元での開幕投手を務める栄誉を担ったニューヨークヤンキースのエース、田中マー君が投げる5日未明(現地では4日午後)のゲームだ。だが、4日夜になって、現地ニューヨークの悪天候により開幕ゲームの順延が発表され、出鼻をくじかれた。まあ、ほぼ徹夜を余儀なくされるのだけは免除されたが・・・。今季の大リーグ、ピッチャーで言えば、岩隈久志投手、前田健太投手もいる。彼らの活躍が楽しみだ。
 サッカーはあまり興味はないが、英国人がフットボールと誇りを持って呼ぶイングランドでは移籍した岡崎慎司選手が大活躍。所属しているのは弱小チームだったレスター(Leicester、このスぺリングでレスターと呼ばせるところも凄い、うっかりするとライセスターと呼んでしまいそう)。レスターはイングランドの栄えあるプレミアムリーグでトップを走り、優勝が目前のところに迫り、地元の興奮は相当のようだ。岡崎選手の活躍はライバルチームから次のように評されている。“I am not surprised to find out that Shinji Okazaki is the most substituted player in the Premier League this season, because he runs himself into the ground every time.” (岡崎選手が今シーズン、最も数多く途中交代されていることは驚くに当たらない。彼はいつもピッチを体力が尽きるまで走り回っているからだ)。“run oneself into the ground” という表現がいい。疲労困憊でピッチに倒れ込む感じが出ているようだ。
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 『ペリー提督日本遠征記』(“Narrative of the Expedition of an American Squadron to the China Seas and Japan”)の下巻を読んでいる。ペリー提督と徳川幕府側との交渉は当時、辛うじて日本人の通訳者が存在したオランダ語や中国語を介した英語と日本語のやり取りだった。それもあってか、すっきりした翻訳に仕立てるのにかなりの苦労を要したであろうと推察される文章がそちこちに。
 幕末の日本社会がアメリカ人の目にどう映ったか興味深い。例えば「お歯黒」。私はこの習俗の背景はよく知らないが、当時、既婚女性の証と見なされた習俗はペリー提督たちには衝撃的だったようだ。以下、遠征記からの引用————。「上品に微笑んで(中略)ひどく腐食した歯ぐきに黒い歯が並んでいるのが見えた。歯を染めるのはもっぱら日本の既婚女性の特権であり、鉄の粉と酒などを含んだ、お歯黒、または鉄漿かねと呼ばれるおぞましい混合物で染める。(中略)彼女らは根気よく笑みを浮かべて客に挨拶していたが、唇を動かすたびにぞっとするような黒い歯と腐った歯ぐきがのぞくので、笑わない方が良かったかもしれない
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 さて、間もなく博多港に向かう。釜山への旅だ。今回は4泊5日の予定。ネットでフェリーのチケットを予約しておいた。料金は超格安の往復4,900円。私は宮崎に帰郷する時、いつも九州新幹線と高速バスを利用しているが、こちらは往復割引があっても14,000円。
 釜山では6日未明のヤンキースのゲームはテレビで見れないだろう。残念!

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