- 2016-01-20 (Wed) 15:15
- 総合
ケールテレビで「KBS演技大賞」とかいう、韓国では昨年末に放映された特別番組を見た。延々4時間近い番組だった。KBSは日本で言えば、NHKのようなものかと思っていたが、登壇した美男美女の俳優陣がKBSへの感謝を異口同音に口にしていた。韓国のテレビ局の存在意義は日本のそれをはるかに超えるようだ。これもやがて韓国の旅で確認したい。
私がこのところずっと楽しみに見ている番組も昨年の制作であり、番組の出演者が何か賞を取るかと興味を持って見たが、案外の結果だったようだ。一つにはストーリーがあまりに「出来過ぎ」というか、ステレオタイプ的な人物描写が災いしたのではと感じた。私は韓国語の学習という目的がなかったら、途中で
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大学の授業で異文化理解というテーマで教えている関係で、世界の貧富の差のことについて調べていて、国際NGO「オックスファム」が発表した報告書のニュースに出くわした。読売新聞夕刊(19日)でも小さく報じられていた。「世界の富豪上位62人が持つ資産が世界人口のうち経済的に恵まれない下位半分(約36億人)の資産総額に等しい」という推計結果が出たという。
62人の資産の合計は1兆7600億ドル(約206兆円)。過去には2010年は上位388人、14年は80人で下位半分に相当していたという。NHKによると、最上位の富豪62人の中にはマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏や投資家のウォーレン・バフェット氏、日本人としてはユニクロで知られる柳井正氏が含まれる。
英BBCはこのニュースを “The richest 1% now has as much wealth as the rest of the world combined, according to Oxfam”(世界人口のわずか1%の富裕層の総資産は残りの99%の資産総額と同じ)と報じていた。貧富の差の拡大ここに極まれりという観がしなくもないが、BBCのニュースをネットで読んでいて思わず手がとまったのは次のくだりだ。
It takes cash and assets worth $68,800 (£48,300) to get into the top 10%, and $760,000 (£533,000) to be in the 1%. That means that if you own an average house in London without a mortgage, you are probably in the 1%.(富裕層の上位10%に入るためには現金及び不動産で6万8800ドル[約800万円]の資産が必要だ。さらに最上位の1%に含まれるには76万ドル[約8900万円]の資産を有していなければならない。もしあなたがロンドン市内にローン返済が済んだ標準的住宅を一軒所有しているとすれば、おそらく上位1%の中に入っていることでしょう)
ロンドンの標準的住宅の資産価値の見立てに驚いた。ずっと賃貸暮らし、そしてこれからも賃貸暮らしの身としては複雑な心境になる記事ではあった。