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アンティクライマックス

  • 2015-10-19 (Mon) 19:44
  • 総合

20151019-1445251400.jpg 週末、例によって宮崎の田舎に戻った。金土日の三泊四日。土曜日の午前中に椎茸の収穫を手伝った。山間部だけに朝夕は肌寒ささえ感じるほどだったが、傾斜地を上ったり下がったりしているうちに肌着は汗びっしょりになった。マイナスイオンたっぷりの森林浴をしながらの農作業だから気分が悪いわけがない。
 秋の椎茸は春先のそれと異なり、水気が少ないらしいが、この日は朝靄が出ていたせいか、ボイラーをフル回転しての乾燥作業でも乾燥が足りないものが少しあった。それを幾つかナップザックにしのばせて帰福。近日中にこれで味噌汁を作ろうと思っている。
                         ◇
 田舎ではネットが全然できないので、パソコンも持ち帰らず、空いた時間はいつも読書で過ごす。これも幸せなひとときだ。秋の今の時分は日中はぽかぽかして、廊下の日だまりに佇んでいるとうとうとしてくる。今回は読書はお休みにして韓国語の学習に励んだ。だいぶ表現力がつきつつあるように感じている。今熱心に読み進めているのはいつ購入したのかも覚えていない初級本『こうすれば話せるハングル』。韓国語にルビがついているのが嬉しい。西洋の言語だとルビをそのまま「信用」するのは危険だろうが、韓国語はほぼそういう心配はいらないのではと思っている。
20151019-1445251443.jpg この二三日で頭に入れた表現の一つは「決して忘れることができません」。一昔前なら現実の出会いの場で使いたいかとも思う表現だ。「嗚呼、私はあなたのことを決して忘れることはないことでしょうよ」とか。今となってはこのような表現を使うことはないだろうが、「あなたの親切を決して忘れることはないですよ」はあり得るだろう。上記の本では「決して忘れることができません」は결코 잊을수가 없어요.と載っている。「キョルコ イジュルスガ オプソヨ」。「決して」が「キョルコ」だ。こういう語はなかなか覚えられない。それで私は頭に저는 겨코를(チョヌン キョウコルル)を付けて、「私は京子のことは決して忘れることができません」と工夫する。これなら覚えやすいか。別に過去に「京子」という人がいたわけではないが。
20151019-1445251477.jpg 허가(ホガ)という語が「許可」という意味だとも知った。これも普通に覚えるのは難しい。それで「許可取れってよ、ほがねえこと言うとるぞ」と宮崎弁をまじえて覚えることにする。「ほがねえ」とは「あてにできない。どうしようもない」という意味合いの方言だ。韓国語は楽しい!
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 セリーグ。やはり巨人はヤクルトに蹴散らされた。これで日本シリーズはソフトバンク対ヤクルトというそれぞれのリーグで既に優勝を決めていたチーム同士の対戦となった。一番理想的な形だ。展開によってはロッテ対阪神という勝率五割前後のチーム同士の対戦となる可能性もあった。阪神に至っては五割にも達していなかった。ここいらでクライマックスシリーズという制度はやめた方がいいと思う。クライマックス。英語だとclimax。辞書には「頂点、最高点、最高潮、山場」という訳が載っている。対義語は anticlimax。「不面目な結末、竜頭蛇尾、拍子抜け」などといった意味が記してある。今年のプロ野球はまさにアンティクライマックスと紙一重の展開だった。

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