- 2015-04-17 (Fri) 15:26
- 総合
北陸の旅では北陸新幹線の開通で賑わう金沢(石川)の有名な近江町市場も駆け足で見物した。魚津(富山)周辺は集客という面では、新幹線の恩恵はまださほどでもないようだが、東京との距離は格段に近くなった。北陸新幹線だと東京へは約2時間で行き来できるとか。魚津から福岡に戻るにはその北陸新幹線を金沢まで利用したとしても、京都で東海道新幹線に乗り換え、ほぼ7時間かかった。午後5時半過ぎに魚津を出て、自宅近くの福岡の駅に着いた時は暦が翌日に替わっていた。九州からはまだまだ遠い北陸だ。
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本日は久しぶりに朝から好天。その好天に誘われて洗濯をして、これからの季節、利用するであろう品々を色々取り出し、狭いベランダで虫干し。気分もいい。
ブログで確認すると、一昨年の5月24日の項に、「日中、暑い日が続くようになった。(中略)問題は午後遅くなってからだ。西日が真正面から飛び込んでくる。カーテンを引いて、辛うじて直射日光は抑えているが、それでもじっとり汗ばんでくる。初夏に差し掛かろうという今にしてこうだ。夏本番が思いやられる」と書いている。とすると、快適なのはこれからわずか一か月余か。なおのこと、この快適なひと時を大切に活用しなくては。
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相変わらず、アフリカ発のニュースはネガティブなものが多い。南アフリカでは南アの黒人がソマリアやモザンビークなどから「アフリカンドリーム」を求めて出稼ぎにやって来ている黒人同胞を襲撃する事件が悪化の一途をたどっている。英語だと xenophobia と呼ばれる「外国人に対する蔑視」で、命まで奪うヘイトクライム(hate crime)となっている。外国人の黒人同胞が汗を流して稼いでいる富を妬んでの卑劣かつ浅ましい愚行だ。
反アパルトヘイト(人種隔離政策)闘争の英雄、マンデラ氏が自由の身となり、肌の色や宗教・性差にとらわれない自由で公平な社会を築こうと訴えて25年。彼らはかつてそのマンデラ氏ら黒人解放闘争に従事した人々をかくまい支援した国々の同胞を血祭りに上げているのだ。残念ながら、南アの現実はマンデラ氏たちが訴えた理想からは年々、程遠くなりつつある。マンデラ氏が生きていたら、彼の嘆きはいかばかりか。
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2010年に『ブラックアフリカをさるく』を執筆するために歩いたナイジェリアのラゴスからメールが届いた。メールの主は上記の書でも紹介した、当時大学生のベケレボ・キャサリン・モズィモさん。彼女が最近詩作に励んでいることを知り、そのことを激励するメールを以前に送っていた。Dear Mozimo-san と呼びかけていた。私は時にメールに日本式で「さん」(san)という敬称をつけることがある。
彼女はどうもこの sanをson と理解したようだ。「ミスターナス。私のgender(性)を勘違いされているようなので、あなたのラゴス訪問時に一緒に撮影した写真を添付しておきます」と記してあった。日本の習慣に明るくない人に日本式の呼称をした私がうかつだった。私はすぐに釈明の返信を送った。でも、こうしたメールのやり取りができることがすごく嬉しい!
(写真は、マンションのベランダから望む青空! いつもこうだとご機嫌なのだが)