- 2015-02-17 (Tue) 16:28
- 総合
田舎の長姉の家で週末を過ごし、宮崎市経由で福岡に戻ろうとした。最後の晩に風呂に入ったのだが、湯がたまるまで洗い場で寒い思いをしたのが良くなかったようだ。いや、その後、例によって庭に出て、「謎の飛行物体」を見ようとしばし夜空を仰いだのが良くなかったのかもしれない。降るような星空に見とれていて、風邪を引いたようだ。気づいたのは翌朝だったが。
宮崎市に出てそれからバスを経由して新幹線で帰福するつもりだったが、どうも熱があって体がきつい。風邪をこじらせたくなかったので、致し方なく、先週投宿したユースホステルに飛び込んだ。訳を話すと、すぐに受け入れてくれたので、お昼前から布団に潜り込んだ。昨日はそんな感じで終日、うつらうつらと寝込んだ。おかげでどうにか本日朝には外歩きできるほどの体調になった。
会社を辞めて以来、風邪を引くのは初めてのことかもしれない。だけど、いい「時期」に風邪を引いた。これが集中講義中だったら、最悪の事態になっていた。これも神に感謝だ。私がこの時期に風邪を引くことになっていたとしたなら、一番いい時期にそれを引いたことになる。「努力は足し算、感謝は掛け算」だ。(この意味が分かる人は偉い!)
私が一番恐れていたのはインフルエンザだった。人生に(おそらく)一度だけかかったことがある。もう随分以前のことだ。東京本社に勤務していて、鳥取に住む友人一家を訪ねて、その足で宮崎の田舎にまで帰省しようと思っていた。ところが、生憎、友人の子どもたちの一人が夕食の席上、凄く咳き込んでいた。悪い予感は的中、翌朝目覚めた私は熱で朦朧としていた。友人夫婦は仕事に出かけ、子どもたちは学校へ。一人取り残された私がやったこと。これが今から考えると信じ難いのだが、一路病院へではなく、タクシーでサウナのある温泉だった。要するに、汗を大量にかいて熱を出し、熱を下げようと思ったのだ。引き始めの風邪はこの方法で何回かやっつけたことがある。しかし、インフルには逆効果のようだ。生兵法何とかである。
熱は下がらず、ますますきつくなった。タクシーを呼び、友人宅に帰ろうとした。2月初めの鳥取のことだ。タクシーを降りて歩いた。雪に覆われた新興住宅地の住宅はどれも同じように見え、歩けど歩けど、友人宅に行き当らない。熱はいよいよ上がり、きつい。頭の中に「行き倒れ」という語が浮かんだ頃、何とか、友人宅の正門が見えた。その後、病院を訪ねて診断を仰ぐと、インフルエンザとの由。これからもっと熱が上がりますよと言われた。かくしてこの2月の帰省は母の待つ故郷にも帰れず、最悪の結果に終わった。数日後飛行機で帰京したが、本当にきつかった。
ユースホステルで伏せっていて、そのようなことが思い出された。あれから何年経つのか? 今回の熱は普通の風邪だったようだ。今福岡に戻って自室でこうやってパソコンのキーボードをたたいていて、少し微熱は感じるが、きつくはない。これがインフルだったら、こうはいかないだろう。神様に感謝!
ところで古里の夜空で今回見た「謎の飛行物体」は2機ほど。今度もどう見ても通常の旅客機とは思えなかった。
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