- 2025-03-26 (Wed) 17:06
- 総合
一晩アルコールフリーにしただけで体調はずいぶん良くなった。今夜はソウル最後の夜だからJさんと食事をして別れるが、今夜も酒は控えよう。Jさんも理解してくれるはずだ。そう思いながらソウルの繁華街を歩いていたら、スマホが鳴った。Jさんだ。声がおかしい。聞くと、彼は昨夜、自宅で奥様の手料理で私を接待してくれた後に急に体調が悪くなり、未明に何度も吐いたという。病院にも行ったが、まだ体調は回復しておらず、今晩の会食は無理とのことだった。
最後の夜はソウルの日本式居酒屋で私がご馳走したいと思っていたのでキャンセルとなったのは残念だったが、こればかりは致し方ない。また近い将来の再会を約して電話を切った。いずれにしろ今夜も断酒。昨日、春川からの帰途の車中、私のスマホが鳴った。新学期からも英語を教える予定の学校からの電話で、帰国次第、病院で健康診断を受けて欲しいとの由。
去年の記憶が蘇った。血糖値が危なかった。今回も間違いなく危ういだろう。何とかパスするためには断酒、節制が大至急で求められる。ソウルの後には南下して漁港で知られる木浦(モッポ)を目指すことにしている。木浦の海の幸を前にしてビールや焼酎の誘いを拒絶できるものだろうか。せざるを得ない。悠長なことなど言っておられないが、気が滅入る。
水曜朝、ソウル駅の二つ先の龍山(ヨンサン)駅に向かう。ここから一路南の木浦を目指す。釜山に戻るまでの最後の訪問地だ。Jさんからも木浦の珍味の良さを何度も聞かされていた。比較的早い時間に龍山駅に着いたつもりだったが、切符売り場で木浦行きのKTXを求めると、あるにはあったが、発車は二時間後のことで少しがっかり。午前10時40分発で午後1時11分着とか。約2時間半の乗車だ。木浦に到着して急げばランチは食することができるか。節制を誓ったばかりなのに情けない!
木浦着。午後1時を少し過ぎたばかりだ。急げばランチを食するのに十分だろう。駅舎を出ると、インフォメーションセンターが目に入った。駆け込む。どこで海の幸を味わえますか。女性の職員がうーんと言いながら、ここからすぐ近くではタコが有名な食堂がありますけど。あ、そこそこ、そこでいいです。何と言う名前ですか。ハングル読めますか。読めます。ここを出てこう行って、ここをこう曲がると、「ドクチョンシクタン」という食堂があります。了解です。行ってみます。ありがとう。
目指す食堂はすぐに分かった。地元の人々に愛されていそうな古びたたたずまいのお店だ。飛び込んでメニューを見やる。よく分からないが、ナクチビビンバというのがある。あ、これが有名なテナガダコビビンバかな。15,000₩。値段も手頃だ。ビールと一緒に食したいが、ビールはやめておこう・・。美味かった。夜もこれでいい、私は!
お腹がいっぱいになったので、すぐそばの喫茶店でコーヒーを飲んで、これまたすぐそばのホテルで空きがないか尋ねた。あった。一泊70,000₩。問題なし。2泊分の支払いを済ませ、5階の部屋に向かった。部屋に入って驚いた。私には不要だが、ダブルベッドに大きな窓。見晴らしは最高。今回の韓国の旅では最上の部屋だ。というか、アフリカや米英を含め、過去の一人旅でも最上の部類に入る部屋だ!
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