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ソウル着

  • 2025-03-23 (Sun) 17:34
  • 総合

20250323-1742718615.jpg 東海への電車の車中は特段車窓からの光景に見とれるものはなかったようだ。今首都のソウルで一夜を明かし、散策途中に朝食を食べた小さなカフェでこの項を打っていて、東海に着くまでに見た光景を思い出そうとしているが、ほとんど思い出せない。ということはあまり印象に残る風景はなかったのだろう。確か途中で「未老」という駅を通過したことは覚えている。各駅停車だったら、きっと下車して「長寿」を願ったに違いない。
 東海はわずか数時間の滞在。タクシーの運転手さんにお願いして、駅から一番近くて景観がいい海水浴場に連れていってもらった。10分ほどぶらぶらして写真を撮って、美味そうな焼きイカに抗しきれず、それを買い求めて駅にUターンした。タクシー代は20,000₩。小さいが綺麗な海水浴場だった。シーズンには多くの人々で賑わうだろうことが見て取れた。私も夏だったら游がせてもらったかもしれない。なるほど、これが韓国の人たちが言う東海であり、我々には日本海となるんだなと納得した。
 東海からはKTXでソウルへ2時間40分。まあまあ快適な車中だった。東海駅で見た立て看板には過去にはソウルへは7時間もかかっていたが、現在のKTX路線が開通した2020年からは2時間40分となり、地元住民の悲願がかなったと記されていた。
20250323-1742718836.jpg かくしてソウルに。到着した率直な感想は、ソウルは人であふれている。福岡という「田舎町」に慣れた身には大都会だ。かてて加えて、この国は今、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の罷免の是非が大団円を迎えている。ソウルで見る限り、国民は賛成反対の真っ二つに割れ、それぞれの支持派が熱気に満ちた集会を開いている。多くの警察車両、警察官が警備に配置されていて通りも混み合い、私が乗ったタクシーの運転手さんは「嫌になっちゃうねえ。え、私はどっちを支持するかって?勘弁してよ」といった感じで顔をしかめた。年齢を伺うと、御年81歳とか。壮健さをほめると、彼は「いやいや。髪の毛は薄くなるばかりだし、薬のお世話にもなっている」とぼやいた。80歳過ぎても働く姿勢は私もお手本にしたいと思った。
 週末のソウルで行き当たりばったりでホテルを探すという離れ業は無理がある。それで安東からネットでホテルを予約していた。週末のレートを考慮すると、手頃な値だった。チェックインしてみると、さすがに高級感はないが、気ままな一人旅には何の問題もない。しかしながら私はまさか大統領の罷免の問題で揺れている状態の中でソウル入りするとは思わなかった。新聞記者時代ならいざ知らず、今は心静かに旅を楽しみたいだけなのに!
20250323-1742719109.jpg さて、現地通貨が尽きてきたところだ。日本円を両替したい。また、大きな市場にある両替商でも尋ねるかと考えながら、カフェを出て歩いていて、たまたま店外に出てきた商店の人に近くに両替商がないかと尋ねた。教えられたままに近くにあったホテルに入ると、入り口にATMのような両替機があった。パスポートをかざすと簡単に両替できて一安心。
 ところで、昨夜からソウルの韓国人友人に連絡を取ろうとしているが、スマホを買い換えたためか、ラインメールがうまくいかない。うーん、どうすんべヨ?(ヨは韓国語の聞き手に対する敬意を示す語尾のヨです!)
 その後、連絡はついた。タヘン(多幸)イネヨ!

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