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明太子は好きだが・・

  • 2024-05-19 (Sun) 08:41
  • 総合

 地上波テレビはあまり見ない生活を続けているが、ラジオはよく聴く。特に外出している時や、通勤や帰途の電車の中などでは、スマホでラジオにアクセスしてワイアレスイヤホンで聴いている。先の関西旅行でイヤホンをなくしたと思い(実際には実兄の家に忘れていたことが判明)、天神のソニーストアでうっかり落とすことはなさそうなイヤホンを新たに購入した。今のところ使い勝手はすこぶる良い。
 ラジオで聴いているのはNHKの語学講座の他には、福岡の民放ラジオ局の放送。地元ではよく知られた人気の番組だ。名物アナが私はあまり興味のない東京の芸能情報も面白おかしく伝えてくれる。平日の日中は毎日のように聴いているが、閉口するのは繰り返し放送される、番組関連のお決まりのお知らせというかPR告知。CMもそうだ。だが、CMがあるから放送が可能になっているのであり、これは我慢するしかないのは分かっている。
 このラジオ局の放送でここ数年、いや数年の単位ではなく、10年前後の長期にわたるかもしれない、そのうち内容に推敲の手が入り、文言が変わるだろうと思いながら、聞き流しているCMがある。「聴き流す」ではなく、あえて「聞き流す」と表現したい。福岡名物の明太子のCMだ。明太子を生産、販売している食品会社は複数あるようだが、このCMは理解し難い。正確に記憶しているかどうかあやふやだが、おおよそ次のような内容だ。幼い女の子が母親にたずねる。「お母さん、ご飯美味しいよ。お米替えた?」。母親がこたえる。「ううん(同じだよ)。でもおかずは明太子だけだよ」。確かこんな感じのやり取りの後、その明太子のCMが流れる。
 私はずっと思っている。これはある意味、「虐待」ではないか。育ち盛りの子供の食卓のおかずが明太子だけではあまりにかわいそうだろう。せめて卵焼きか野菜サラダ、それにもう一品ぐらい出してやりなさいよと。長期にわたってこのCMがお茶の間に放送され続けていることから、聴取者からのクレームはラジオ局や当事者の食品会社には寄せられていないのだろうと推察される。まあ、それにしてでもだ・・・。
                  ◇
 地上波テレビはあまり見ないと書いたが、ドジャースの大谷翔平君が活躍する大リーグの生中継だけは例外。平日は仕事のために付き合うことは難しいが、週末は彼の一挙手一投足を追っている。土曜日(日本時間)のホームゲームでもホームランを放ったのを見た。左打者だが、打球は左翼スタンドに飛び込んでいる。恐るべきパワーに技術だろう。今シーズン13号目のホームランで両リーグのトップタイ。打率は3割5分8厘で堂々の両リーグ単独トップ。
 地元のロサンゼルス市は翔平君の実績、影響力を高く評価して、ゲームが行われた5月17日を Shohei Ohtani Day に定めたことを発表した。翔平君はこれからも数限りない栄誉を手にすることだろう。彼のバットから放たれるホームランの魅力は飛距離もさることながら、あの乾いた打球音。胸のすくような一打とはあのような快打を指すのだろう。英語ではどう表現するのかよく分からないが、refreshing (心身を爽やかにする、すがすがしい)という語が頭に浮かぶ。こちらのプロ野球で無理矢理こしらえた外野のテラス席に辛うじて飛び込むホームランは refreshing からはほど遠い。少なくとも私には。

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