- 2024-03-23 (Sat) 16:05
- 総合
世の中、驚くニュースが時々飛び込んでくる。天変地異や戦争のニュースは勘弁して欲しいが、それ以外でもなんと形容していいのか困るものもある。世界的なスーパースターとなった大谷翔平選手の大リーグでの通訳を務めている水原一平氏が違法賭博疑惑でドジャース球団から解雇された。刑事訴追の恐れもあるとか。水原氏はギャンブル依存症(gambling addiction)だったと伝えられている。ギャンブルの醍醐味はその魔力に気づき、窮地を悟ったら潔く身を引くことだと私は思っている。願わくは、大谷君に火の粉が降ってこないことを祈る。
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非常勤講師の仕事も春休みに入り、一息ついている。時間ができたので久しぶりに大好きな台湾に行こうかと考えている。済ませなくてはならないその他の用事もあり、見送ることになる可能性大だが。
実はこのところ、幾つかの台湾グルメのYouTubeをよく見ていて、うずうずしていた。台湾の魅力。一つは朝食だ。あれほど安くてかつ美味い朝飯が味わえるところはないのではとさえ思う。昔の拙ブログを見てみよう。以下の記述がある。2018年3月26日の項だから、あれから6年も経つのか!
――花蓮で最後に食べた朝食も忘れ難い。お客の流れが絶えない街の食堂で適当に注文したのは、キャベツ餃子のような高麗菜煎包、小麦粉のクレープのような蛋餅(ダンピン)、それに冷たくて甘い豆漿(豆乳)の3品。これが何と72元(約270円)。はるか昔の学生時代の生協(学食)に戻ったような感覚。これで腹一杯になったのは言うまでもない。――
YouTubeを見ていて、台湾再訪を思うようになったのは美味い朝飯を食べたくなったからだが、遠因としては私が今住んでいる界隈には美味い朝飯を食わせる食堂の類がないことがある。それなら自分で作ればいいのだが、最近はどうもこれはという朝飯が作れていない。なぜなのだろうと考えてみた。以前は料理音痴の私でもご飯ぐらいは一人前に炊けていたと思う。炊飯器にお米を入れるだけだ。ふと思った。私が愛用している炊飯器は社会人となった新人時代に購入したもの。今年で45年の歳月が経過している。その間一度も故障することなくアフリカの大地からロンドンのフラットまで付き添い続けてくれたが、さすがに「老朽化」したのだろうか? 無理もないことだ。
家電製品の売り場に足を運んだ。値札2万5千円ほどの黒い炊飯器が目に入った。使い勝手も良さそう。(発芽)玄米も楽に炊けそう。決めた。すまなく思うが、戦友みたいな炊飯器にはおいおい「話をして別れ」を納得してもらおう!(写真:左が新しい炊飯器)
上記のことを書いたのが昨日(金曜日)の午後。そしてその日の夕刻、早速夕ご飯を炊いてみた。湯気を立てる熱々のご飯をほおばった。ん、これは美味い、かつて新聞社の盛岡支局に勤務していた頃、東北のお米を炊いて舌鼓を打っていた美味さと遜色ない味わい(のような気がきた)。これなら台所に立つ楽しみもまた復活しそうだ。一つの物を長く愛用することは美徳に違いないが、それだけにこだわりしすぎると失っているものも少なくないのかもしれない。
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