- 2024-01-05 (Fri) 23:06
- 総合
スマホの問題は未解決のままソウルをあとにすることになりそうだが、韓国人友人へのEメールがつながらない問題は解決した。なんと彼が間違って私からのメールをスパムメールに「指定」していたのだ。再三メールを送っても返信がないはずだ。真相が分かって二人で大笑いした。
今回のソウル訪問の主目的は彼にクリスマスプレゼントを届けることだった。中身はまあ和菓子や酒のつまみ程度でたいしたプレゼントではないが、彼は喜んでくれた。その夜は郊外にある彼のマンションに招かれ、初対面となる奥方の手料理に舌鼓を打った。マッコリの瓶をからにした後、41度の強めの焼酎をお互いにあおった。コロナ禍を経て4年ぶりの再会だからまずかろうはずがない。
深夜に彼のマンションを辞し、電車を乗り継いでソウル中心部のホテルに戻った。方向音痴の私にはこれも一仕事。そして金曜日朝、予期していなかった酷い二日酔い。体調を気遣う彼への返信メールに「私はゾンビ状態」と応じた。実際午前中はベッドから抜け出すのもやっとこさだった。これでは限られたソウル滞在の時間がもったいない。分かってはいるが、脳内にもやがかかった状態ではいかんともしがたい。
とりあえず昼飯を食べなくてはと思い、近くのレストラン街を歩いた。麺類の看板が見え、気づいたらテーブルについていた。ほどなく若い店員さんが餃子のような菜を2個持って来た。あれ?という顔をしていると、彼は私に「私は本当に日本人が大好きなんですよ。これはサービスです」と微笑む。たどたどしいが立派な日本語。私の韓国語よりずっと優秀。普通だったら「渡りに船」と彼にそう思うようになった経緯を尋ねていただろうが、私の脳内は依然もやが漂っており、機会を逸した。あまり書きたくはないが、残念ながら麺類はいまいちの美味さだった。これも二日酔いのなせる業?
二日酔いの残った胃袋に収めたいのはやはりご飯と焼き魚か。夕方に足を運んだ食堂では中年の男性が二人焼酎を飲んでいた。二人の前には焼き魚。おばちゃんにその焼き魚を指しながら、「あれと同じ物下さい」と伝えた。今宵も飲むのは愚かなことだろうが、手持ち無沙汰なので焼酎を1瓶注文。さすがにあまり飲めなかったが、ご飯に焼き魚で胃袋はだいぶ癒された感じだった。
ホテルへの帰途。公園で幻想的なライトアップの催しが行われていた。つられるように歩いていると、テントが目に入り「あなたの2024年の運勢を占います」とうたっていた。ふらっと中に入ると担当者(占い師?)が私が書き込んだ氏名、生年月日を見ながらいろいろと語りかけてくる。ほぼ韓国語だったので応答に手こずったが、一つ理解できたことは「あなたは文章を書く仕事が向いています」。カムサハムニダ!
テントの中では催しのボランティアらしき男女の若者が働いていた。若者の一人が「これはソウル市からのプレゼントです」と言いながら、青いマフラーや耳当て、カイロなどが入ったビニール袋を手渡してくれた。さらには焼き芋まで1個。彼らの笑顔に接しているとこちらまで気持ちが温かくなる。私の脳内からいつの間にか、もやが立ち消えてしまっていたようだ。本当?