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声調に苦しむのは音痴ゆえ?

  • 2023-07-08 (Sat) 15:54
  • 総合

 中国語の声調の難しさ。何度もこのブログで書いているので自分でも辟易しているのだが、やはり、また書いておきたい。木曜日。この日は仕事のない日なのでゆったりとNHKラジオの中国語講座を聴いていた。「これ、オスザル? それともメスザル?」という文章が流れていた。「オスザル」は中国語で「公的猴子gōng de hóuz」、「メスザル」は「母的猴子mǔ de hóuzi」と表現することを知った。このオス、メスを表す「公的」、「母的」は中国語では「区別詞」と呼ばれるものだとか。
 私が軽いショックを受けたのはサルの意である「猴子(hóuz)」の声調が第2声で、右上がりの語であったこと。ラジオで講師の方々がしゃべる音を一生懸命に聴いていて、私は右下がりの第4声であると信じていた。全くの逆ではないか。これまでも何回もこういうことがあった。私の聴き取り能力が劣化しているのか、いや、ずっとそうだったのか。そういえば、歌を歌うとき、よく音程が狂う、狂ったことに気づけないのも、こういうことと関係があるのかもしれない。劣等感を抱かざるを得ない。私のように「音感」が悪い者には中国語習得は難関ではないかと思い始めている。嗚呼、情けない・・・
                  ◇
 韓流ドラマは癖になるのが嫌で敬遠しているが、パソコンでAbemaTVを適当にスクロールしていると、面白そうな韓国語ドラマを目にすることもある。ちょこっと見てすぐに忘れている。
 AbemaTVの韓国語ドラマは途中から有料になるものがある。プレミアムという記載がなされていると有料と分かる。このプレミアムと記載されているものには近づかないようにしている。無料のものは試しに見てみる。だいたい、3回目までは無料で見れるようだ。4回目以降はプレミアム。「初回登録なら月額960円が無料!いつでも解約OK」と案内ボックスが表示される。高くはないが、こうした誘いに応じていたら切りがない。
 実はしばらく我慢していれば、プレミアムの「縛り」が解除されることを知っている。今回はまったのは「マネーゲーム」(머니게임)という全16回のドラマ。金融危機に直面した韓国の経済官僚たちが米国のファンドを相手に熾烈な経済闘争を展開するドラマで、それに韓国社会の学歴問題や格差問題を絡めて飽きさせない作りとなっている。私は4回目以降、プレミアムが徐々に解除されるに従って見ていき、今13回目まで見終えた。
 本当なら字幕を見ずともドラマを楽しめたら最高なんだろうが、さすがにそれはまだ私には無理だ。また日本語で聴いても私には分からない難解な経済ワードが続出して参っているが、そういうことはともかく毎回が緊迫したやり取りが満載で引き込まれる。
 キリッとしたたたずまいが魅力の経済官僚に成り立てのヒロイン。高齢で富裕な経済学者で知られたくない過去を持つ元経済官僚に彼女が語るシーンが印象的だ。彼女には一攫千金で無謀な投資を繰り返し、借金にまみれ、離婚に追い込まれた叔父がいる。「(この国は)生まれた瞬間から公平ではない。汗を流した労働が否定され、情報と数字を使った詐欺が神話になる世の中。神話は憧れを生むので、そしてその神話で生活を破壊して、時には人を死に追いやることもある。(そうさせないようにするのは)お金持ちの義務であり責任です」

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