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He was nothing if not vulgar as usual.

  • 2023-05-13 (Sat) 16:13
  • 総合

 毎朝の日課、キリスト教の祈祷書(daily devotions)“Walking in Grace 2023” を読んでいて、次の表現に手が止まった。-- I still remember the look the gal at the bank gave me when she asked me my occupation and I proudly said, “I run cows.” -- the gal at the bank とは「銀行の窓口業務嬢」ぐらいの意味合いだろうとは推察できた。ただgal という語は久しく目にしていなかったので、念のため辞書で確認した。 
 (若くて活発・陽気な)女の子、ギャル(girl)」という意味が載っている。発音(母音)が異なるが、「カモメ」という意味のgull という語に似ていることも思い出した。
 NHKラジオの中国語講座。「国破れて山河あり」という我々日本人にもよく知られた中国・唐の詩人の言葉が紹介されていた。広辞苑には「戦乱のために国都長安は破壊されたが、その周囲の山河は昔の姿そのまま存在する、との感慨の言葉」と記してある。私はこの言葉を幾度となく目にして中国語での発音も覚えた(つもりでいた)。しかし、今回改めてそうでないことを自覚した。中国語では「国破山河在」。問題は「破」の発音。po という音は覚えていたが、声調は? ↘と下がる第四声の音であることはすっかり忘れていた。
 上記のような年齢による記憶力の劣化はいかんともし難いのだろう。乱暴にカタカナ書きすると、「グオポーシャンフーザイ」となる「国破山河在」に続く詩句を私なりに考えるとすると、以下のように続けたくなる。「我死世间续」。「私が死んでも世の中は続いていく」。「続いていく」は「继续」(継続する)と書くのが正しいことは知っているが、前の句と「釣り合い」が取れないので「续」の一字だけにした。「国破山河在。我死世间续」。まあ、これは杜甫先生でなくとも今の中国人に「こんな文章はない」と笑い飛ばされることだろう。
                  ◇
 顔も見たくない、声も聞きたくない人物が一人だけいる。面識はない人物だ。あのトランプ米前大統領だ。それでも、どうしても目にし、耳にすることになる。米社会・政治で今なお大きな影響力をふるっており、米メディアにしばしば登場するからだ。正確には共和党支持者の中でも頑迷な右派層に属している人々の間で今も人気と記すべきだろうか。
 つい最近もトランプ氏が大きなニュースになっていた。どうやら、CNNが米北東部の町でトランプ氏のタウンミーティング(対話集会)を主催、放映したらようだ。私は見たくもないので詳しくは知らないが、「信頼できる米政治のニュース源」として重宝しているニューヨーカー誌のコラムニスト氏が定期コラムで酷評していた。
 ベテランジャーナリストのスーザン・グラッサー氏のコラムの見出しを読んだだけでだいたいのことは推察できた。“Don’t say you haven’t been warned about Trump and 2024”
 私はCNNがトランプ氏に今なお彼の支離滅裂の主張を一方的にまくし立てる場を与えたことに驚いた。視聴率を狙っていたのだとしたら、CNNも地に落ちたと言わざるを得ない。グラッサー氏も “A lying liar is going to lie. Trump is nothing if not consistent in that.” と切り捨てていた。nothing if notという語句は過去に辞書で何度調べたことか。二重否定だから veryと同じ意味に戻る。「トランプ氏が嘘つきの権化であることに関しては昔も今も偽りなく一貫していた」。ほめているのではない、もちろんのこと。

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