- 2023-04-04 (Tue) 19:26
- 総合
私の好きな英語表現が頭に浮かんだ。“You are what you eat.” 大学の先輩の薦めで先週末、福岡市中心部で催された『超健康革命』と題されたセミナーに参加した。講師は自然健康・治癒学博士で日本ナチュラル・ハイジーン普及協会会長でもある松田麻美子氏。
私は農学博士の先輩とは異なり、こうした事柄には全くの門外漢だが、受講料3000円を払って松田氏のお話に耳を傾けた。今も患っている帯状疱疹の辛さとは関係ないが、先頃受けた市の健康診断で体重を落とせ、肝機能を改善せよと警告されており、参考にせねば。
松田氏は米ヒューストン市在住。米国の複数の大学で栄養科学、治癒学を学び、日本と米国を行き来しながら、健康な身体作りの研究と指導に取り組んでいる。年齢70代ということだったが、身体も声も若々しく研究の成果を自ら実践されていることが見て取れた。
セミナーの冒頭にスクリーンに映し出された言葉は「誰もがスリムで健康になれる」(You can be slim and healthy!) という言葉だった。続いて数々の戒めの言葉が実例とともに紹介された。以下に私の印象に残ったことを記しておきたい。①現代人の食生活は高脂肪・高飽和脂肪・高精製炭水化物を取り込んでおり、血管が閉塞する恐れが大。食習慣を変えるだけで閉塞していた血管が修復される②病んだ身体を治す力は自分自身の身体の中にあり、プラントベース・ホールフード(注)の食事を心がけることが大切③SOS Free (No sugar, no oil, no salt) を目指せ!
そのほか、「人間の身体(歯)は肉を食べるようにはつくられていない」「牛乳は子牛の食べ物、人間の食べ物ではない。牛乳を摂取することは肥満を始め、がんや骨粗しょう症などさまざまな病気を引き起こす」「動物性タンパク質は摂取すればするほど身体に有害」「肉を食べると糖尿病になる」「脂肪はどんな脂肪であれ身体にこびりつく脂肪となる」など、肝に銘じたい警鐘のオンパレードだった。
プラントベース・ホールフードは日本の伝統的な菜食とは異なるらしい。日本の菜食では大切なオメガ3脂肪酸に富む食品が不足しているからだとか。オメガ3脂肪酸をネット検索すると、脂質を構成する脂肪酸のうち体内で生成できない必須脂肪酸であり、これの摂取はとても重要で、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす効果のほか、ダイエットにも役立ち、アレルギー性の炎症を抑える効果もあると記されている。認知症の進行を緩やかにするとも。オメガ3が豊富な食品としてえごま油が紹介されていた。よし、えごま油を買い求め、これから活用していこう。最近飲み始めた豆乳に入れて飲んでもいいようだ。
先輩の忠告に従い、乳製品を断つようになって久しい。コーヒーを飲む際のクリーマーも断った。もっともカフェでコーヒーを注文して一緒に出てくるクリームには時々誘惑に負けている。そうやって飲むコーヒーはことのほか旨い。「背徳の美味」といったら大げさか!
(注)プラントベースフードは肉や魚、卵などのアニマルベースフード(動物性食品)に対して、植物性食品を指す。またその中でも肥料や農薬を使わない自然栽培で作られた食材で、加工や精製をせずに、素材の持っているものをすべて食すことをプラントベースホールフード(plant-based whole food)と呼んでいる。
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