- 2023-01-27 (Fri) 17:15
- 総合
2023年がとほほの幕開けとなったことは先に書いた。実は発熱の原因が風邪か何かよく分からなかったが、もう一つ、立派な病気を抱え込んでいたことが発覚した。帯状疱疹。以前から皮膚科系の弱点を抱えていることは知っていたが、まさか今回、この帯状疱疹に見舞われていることまでは分からなかった。右胸の辺りがチクチクと痛むことは気づいていた。手を入れると湿気がある。なんかおかしい。すぐに皮膚科に走れば良かったのだろうが、発熱の方に気を取られてしまった。
そして熱が下がって足を運んだ皮膚科。胸をはだけると、医師の診断は即「帯状疱疹です」。よくほおっておかれましたな。いや、そういうつもりでは。手遅れかもしれないが、急ぎ、飲み薬と塗り薬を処方してもらった。以来、二三週間経過した。日中は何とか仕事ができる程度には回復したが、就寝時には右胸の辺りの違和感が消えない。激烈な痛みではないのだが、痛いことは痛い。それが気になってすっと眠りに落ちることができない。悶々としながら浅い眠りに落ち、すぐまた目覚める・・・。いやはや何とも辛い日々が続いている・・・。
ブログをアップする気にもなれない。読みたい小説は目の前にあるのだが、そうした本を手にする意欲もない。私にとってこの1月は「失われた一か月だ」と嘆いているが、果して今月だけで済む話でもなさそうな雲行きだ。中学校での金曜日の授業を終え、帰宅後の今この項を打っていても、右胸の辺りに違和感があり、何もかも投げ出して寝転びたくなる。嗚呼、いつまでこの不調が続くのだろうか?
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個人的には絶不調だが、人類社会の危機も確実に進行しているようだ。あの「終末時計」(doomsday clock)のことだ。実はこのところ、終末時計どれぐらい進んだのだろうと思っていた。あれは年末に取り上げられる恒例のニュースだったかしら? だとしたら、去年暮れに見落としてしまったのだろうかとも思っていた。外国のメディアではいつも記事化されるが、日本ではそうでもなかったか?
年末恒例ではなかった。今週そのニュースをアメリカのネットで目にした。ロシアのウクライナ侵攻もあり、今年は人類滅亡までの残り時間が過去最短の「90秒」となったことが明らかにされた。90秒=1分半。ため息を一つか二つつく間に人類はこの地球上から消えてしまうらしい。
終末時計は米科学誌「原子力科学者会報」(BAS)が毎年発表しているもので、1947年に核戦争の危険性を警告する目的で米国の原爆開発に参加した科学者たちが創設したとか。時計の針が真夜中の零時を指せば、それが人類滅亡のときを示す。2018、2019年は残り時間は2分だった、2020年に100秒となり、一昨年、昨年も100秒のまま据え置かれていた。今年は10秒が削られ、90秒となったことになる。
私がネットでみた米国の風刺番組では今年の終末時計の発表が沈痛な雰囲気の中でなされ、発表に立ち会った5人の科学者の方々が無表情でしばしたたずんでいた、その様子がなんとも形容し難く、「突っ込みどころ」満載といった感じだった。しかし、人類社会を脅かす昨今の危機的状況は決して笑い話などではないという気がしてならない。