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歳末点描

  • 2022-12-29 (Thu) 11:23
  • 総合

20221229-1672280577.jpg 久しぶりの好天に誘われ、香椎浜のジョギング路を散歩した。この秋から中学校で教壇に立つ仕事を始めて以来、平日はほぼ忙殺され、香椎浜に足を向けることができないでいた。香椎浜ではいつも快適な散策が楽しめるが、この時期はさすがに歩いている人も少なく、ジョギングしている人もまばら。歩いていたら、コンビニの近くで「恵方巻き」ののぼりが見えた。まだ正月も来ていないのになんという気の早さか。商魂逞しいと形容すべきか。
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 コロナ禍で今冬も郷里には足を向けられない。郷里と言えば、宮崎県知事選で現職の河野俊嗣知事が四選を果たした。何の思惑があってか知る由もないが、突如返り咲きを狙ったテレビタレントの東国原英夫氏を破っての当選。二人の差はわずか2万3千票ほどだった。タレント稼業に飽きたのかもう一回、県知事でもやるべと戻ってきたお笑い芸人が易々と当選を果たすようでは宮崎県民の民度を疑われていたことだろう。それにしても、あそこまで追い上げられるとは県民が県政に期待するものは皆無に近いということなのか?
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 長い冬休み。中学校や専門学校の仕事が復活するのは1月半ばから。専門学校の契約は3月末で切れる。この2年間、週に一日、教えてきていた。週に一日といえども、2コマで計2時間半の講義なので、内容的には結構な量となる。学生たちにとって役に立つ講義だったのかと自問すれば、反省したいこともある。授業で何度も口にした文章を試験に出し、その解答を目にして愕然としたことも少なくない。どう教えたら良かったのか?
 残すところあと3か月。学生たちの多くは来春から大学に編入して新たなスタートを切る者が多いようだ。彼らが英語の真の力を身につけていけるように精一杯のお手伝いをしたい。そのためには残る期間、どういう教え方をしようかと手元にある過去のさまざまな講座・授業で使った教材に目を通しながらあれこれ思いをめぐらせている。
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 オンラインで続けてきた英語の小説を読む教室も無事に一年を終えようとしている。コロナ禍でカフェでの対面教室からオンラインに切り替えたが、思えば、オンラインの経験があったから、専門学校での講義がコロナ対策でズームに切り替わった際にもスムーズに対応できた。アナログ人間の私には信じ難いこと。
 オンライン教室は現在、福岡から遠いところに住む人たちの教室を含め2グループ。ごく限られた人数の教室だが、それぞれ毎月2回の講座は私にとっても非常に心地よく教えることができる。大学時代に尊敬する恩師の英文学講座を私一人が受講し、1対1の家庭教師のような講座があったが、私は今もあれが一番思い出に残り、楽しい講座だったと思い出す。オンラインで英語小説を読む教室はまさにそんな雰囲気のひとときだ。
 このところ読んでいるアガサ・クリスティの戯曲はいよいよ佳境に入りつつある。それが終われば次に何を読もう。できれば私も読んだことのない作品を一緒に読みたい。さてどこを漁ればそういう作品があるだろうか。セレンディピティー(serendipity)に期待しよう。
 良いお年を! 新年快乐!새해 복 많이 받으세요. Happy New Year 2023!

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