- 2022-12-25 (Sun) 11:26
- 総合
英字紙「ジャパン・ニュース」のカルチャー欄に懐かしい顔が見えた。歌手のちあきなおみ氏。名前は漢字で書くべきか? ネットで検索してみると、ひらがなでいいようだ。1947年9月生まれとあり、75歳。70代半ばになったのか。元歌手、元女優と記されている。表舞台から姿を消してしまったのでこういう記述になるのだろう。
英字紙の記事は読売新聞からの翻訳で、ちあきなおみ氏が1992年9月に夫の死別とともに引退して30年を機に、彼女と親しい関係にある音楽プロデューサーの証言などを交えながら、彼女が今なお日本の歌謡曲の世界で美空ひばりと双璧をなす歌手と崇められていることを紹介していた。“Naomi Chiaki is second to none.”(ちあきなおみは唯一無二の存在)とはそのプロデューサーの言葉だ。今秋新しく発売されたコンセプトアルバム「残映」も好調な販売を続けているとか。彼女の今なお衰えぬ人気を物語るエピソードだろう。
代表曲「喝采」は強く印象に残っているものの、私は記事を読んで初めて彼女のたぐいまれな「歌唱力」を知った。いつかテレビ画面に彼女が再び奇跡的に登場するようなことがあれば、私は間違いなくテレビの前に釘付けになるだろう。さすがに今もかつての歌声を期待するのは酷だろうとは思うが・・。
ところで、英字紙で「残映」はどう紹介されていたか。次のように紹介されていた。“Zanei” (Sunset glow) reached No. 1 on the weekly Oricon rankings in the “enka and kayokyoku” song category on Oct. 31, …… 私は最初、zanei に戸惑った。座寧? ( )の中のsunset glow を見て、ああ、「日没の輝き」を意味しているのか、「残映」だなと思い至った。英語表記が紛らわしい時には “Zan-ei”とハイフォンを入れるか、中国語のピンイン表記のように分かち書きを明示する “Zan’ei”と表記するのが望ましいと改めて思った次第だ。
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ジャパン・ニュース紙上にもう一つ韓国発の面白い記事があった。こうした記事はネットでもお目にかかれることはあるが、じっくり楽しむにはやはり実際の紙面を手にするのが一番のような気もする。韓国で来年六月から韓国民の年齢の数え方が国際社会のそれと同じやり方に「統一」されるという話題。他愛ないニュースではあるが・・・。
要するに韓国では今もなお、赤ん坊が誕生すると、即1歳と見なされ、年が明け正月がやって来ると更にもう1歳の年を加える年齢の数え方をしているとか。例えば大晦日におぎゃーと誕生するとその場で1歳となり、翌日のお正月で2歳を迎える。一年が経過して正月を迎えると3歳となる。つまり、日本でならやっと1歳となった時点で韓国の赤ん坊はすでに3歳児と勘定されることになる。
公的な書類などではいわゆる満年齢で記述するケースもあるようだが、普段の生活では旧来の数え方で済ませていることもあり、混乱が生じることも少なくないとか。誕生日が年末に近ければ、実年齢(満年齢)と2歳近い差が生じる。この記事の見出しはS. Koreans to become younger as way of counting age changes となっていた。年長者に対する敬語使用が日本とは比較にならないほど厳格な韓国。確かにソウルで韓国人の友人と年齢の話題になった時に、お互いの年の数え方に微妙な「ずれ」を感じたことを思い出す。