- 2022-12-02 (Fri) 19:44
- 総合
私がこのブログでサッカーの話題に触れることは滅多にない。英国を旅している時はイングランドや欧州のサッカーリーグの放送をよく見ていたが、日本でJリーグのゲームをまともに見たことはない。多くの野球ファンはそんなものだろうと思う。
しかし、ワールドカップとなると話は別だ。日本のグループリーグ突破をかけた金曜未明(日本時間)のスペイン戦。私は野球で言えば「大阪桐蔭対ヤクルトスワローズ」のようなものではないかと踏んでいたが、あに図らんや2対1で逆転勝ち、2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。ゲーム開始は午前4時。私はスマホの目覚ましを合わせて早めに寝たが、さすがに起き上がって寒い部屋に行き、テレビをつけるのは億劫に感じた。それでスマホのラジオでNHKの生中継を聴きながらうつらうつら。もうろうとした意識の中でスペインが先制ゴールを決めたような・・。前半が終わった頃に少し意識がしっかりしたのでトイレに立ち、さすがに後半ぐらいはテレビで見てやろうと思った。
寒い居間に行き、ストーブをつけてテレビをオンにした。点差が開いていないことを祈りながら画面上部のスコアを見やる。2対1と見える。あれ? スコアが動いているぞ! お互い1点ずつ入れたのかな? 画面を凝視すると、あら不思議? 日本が2対1でリードしているではないか! 噓だろ!と思い、何度もスコアを見やったが、どうやら日本がゲームをひっくり返したようだ。委細は分からないが、万歳! 日本、そのまま逃げ切れ!
そして実際、日本は後半のロスタイムの7分も何のその逃げ切った。あっぱれ! 凄い! ゲームが終了した後に堂安律選手(24)の同点ゴール、更に田中碧選手(24)の逆転決勝ゴールのビデオを見た。堂安選手の左足でのシュートは相手GKが必死で阻止しようとした手をはじいてネットに。これは見事というほかないシュートであることは私のような素人目にも明らかだった。それにしても凄まじい攻防だった。試合中に画面に決勝トーナメント進出の2か国が暫定的に幾度も表示されたが、敗退したドイツもコスタリカも一時は勝ち残りの可能性がある緊迫したゲーム展開だった。
ところで、英字メディアでは大活躍の堂安選手はDoan と表記されている。最初この名前を目にした時に、ドウンもしくはドーンという名前の外国人選手を紹介しているのかなと思った。ネットで検索すると欧米の人名にDoanという名があり、発音はドウンのようだ。ドーンならdawn という単語が頭に浮かぶ。これなら「夜明け」という縁起のいい語だ。堂安選手はこれで今大会2得点目。日本が欧州や中南米のサッカー強国と肩を並べるほどの力をつける「夜明け」まで近づいたとしたなら、それを象徴するような名前ではないかなどと私は考えたりしている。まあこじつけだが・・・。
それにしても、日本がコスタリカには負けるが、ドイツとスペインを倒して首位で「死の組」と言われたグループEを勝ち抜くと予想した人など皆無に近かったのではないかと思う。ここは森保一監督(54)の手腕を素直に称えるしかないだろう。次は来週早々に初めての8強入りを目指し、強豪クロアチアとの戦いが待っている。もう十分だろうとねぎらいたいが、そこはそれ、またもっと行けると熱い声援を送るのだろう。「夜明け」の次は何が待っているのか。選手名のアルファベット表記が少し気になる・・・。
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