- 2022-05-19 (Thu) 10:52
- 総合
CNNの記事をネットで読んでいたら、ロシア軍のウクライナ侵攻の余波の話題が大きく紹介されていた。Thousands of Britain’s ‘fish and chip’ shops could close within a year. Here’s why という見出し。え、あのイギリス名物のフィッシュ&チップスのお店がロンドンその他の都市から消えてしまうの? そんなアホな、と思い、本文をクリックして読む。
ロシア軍のウクライナ侵攻でイギリス名物料理の原材料であるタラ(cod)と調理用油が不足しつつあるらしい。タラの4割はロシアの海域で獲れており、調理用油の半分はウクライナから輸入されている。このまま推移すれば、英国内にある約1万店舗のフィッシュ&チップスのお店の3分の1が今後9か月以内に閉店に追い込まれる可能性があるとか。
私が興味深く読んだのは次の一節。Fish and chips is one of the UK's unofficial national dishes. The first shops opened in the 1860s and spread rapidly as the country industrialized, helping to feed factory workers, according to the trade group. During World War II, as the government rationed other staples such as tea, butter, meat, fish and chips were exempt, so important was the dish to the working classes.
フィッシュ&チップスはイギリスの非公式な国民食か。なるほどそうだ。私も嫌いではなかった。この国民食は産業革命時に工場労働者の胃袋を満たすのに貢献し、大衆食として広まっていった経緯があるとまでは知らなかった。フィッシュ&チップスの人気はイギリスだけにとどまらず、ケニアやタンザニアなどかつて英国の植民地だったアフリカの国々にも広まり、絶大な人気を誇っている。
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高齢化社会を反映して中高年を意識した商品の広告がテレビや新聞などでは人気を博しているようだ。私もそうした商品が狙う購買層の一人だが、あまりまともに読むことはない。まだ切実に感じることがないからだろう、きっと。
しかし、昨日の新聞で目にした本の広告は思わず目を走らせた。『80歳の壁』(和田秀樹著)。はて、似たような書名をどこかで目にしたことがあるような。高齢者医療の第一人者である精神科医の書だという。興味をそそられるうたい文句が並んでいる。――未知なる「人生100年時代」のための新しい人生の迎え方。体力も気力も80歳からは70代と全然違う!健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること――
以下、短冊状に諸々の注意点が列記してある。▷肉を食べよう、しかも安い赤身がいい▷運動はほどほどに。散歩が一番▷高齢者に多いうつ症状。心と体を動かすことが予防に▷欲望は長生きの源。枯れて生きるなんて百年早い▷記憶力は年齢ではなく、使わないから落ちる▷孤独は寂しいことではない。気楽な時間を楽しもう▷テレビを捨てよ、町に出よう▷学びをやめたら年老いる。行動は学びの先生だ
私が最も心を動かされたのは次の文句。「80歳の壁を超えたら、人生で一番幸せな20年が待っています!」え、本当かな?そうだったら嬉しいなあ!♪♪♪
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