Home > 総合 > 干し昆布届く

干し昆布届く

  • 2021-05-17 (Mon) 21:42
  • 総合

 「友あり、遠方より送物届く、また嬉しからずや」とでも書くべきだろうか。岩手・釜石に住む年長の知己、Sさんから干し昆布が大量に届いた。私の好物だ。有り難い。早速お礼の電話を入れた。だが私の口から出た言葉は「昆布」ではなく「ワカメ」だった。過去にワカメをもらったこともあり、私は正直、昆布もワカメも違いがよく分かっていない。「いや、あれはワカメではなく昆布ですよ」とやんわり諭された。
 広辞苑で「昆布」をひくと「褐藻類コンブ属藻類の総称。寒海の岩礁に着生・・」とある。「ワカメ」は「褐藻コンブ目チガイソ科の海藻・・」とあり、以下説明文が続いているが、どうもよく分からない。ネットで両者の違いを調べてみる。大きな違いがあることが分かった。大事な違いだ。「昆布」はタンパク質やカルシウム、鉄、ヨウ素が多く、うまみ成分のグルタミン酸をたくさん含み、ビタミンも豊富とか。これに対し、「ワカメ」は栄養価は高くなく、うまみ成分も少ないが、低カロリーゆえにダイエットに用いられている。
 私は何となくワカメも栄養価があり、健康食品の一つとして考えてきていたが、どうやら昆布ほどではないようだ。Sさんは近くの海で自ら昆布を取り、干したとか。好きな日本酒の肴としてだけでなく、コーヒーに入れて楽しんでおられることも知った。私はコーヒーに昆布の切れ端を入れて味わったことまではない。これから早速実践してみよう。
                  ◇
 大谷翔平君がまたまたどでかいことをやってのけたようだ。日本時間では月曜日未明の時間帯のゲーム。私はさすがに寝ていたので朝目覚めスマホを開いて知った。敵地ボストンに乗り込んでの試合。9回表、レッドソックスに5対4で1点のリードを許し、2死ランナーなしの絶体絶命。そこから2番トラウト選手がヒットで一塁に。3番に座った翔平君が相手クローザーの初球を思い切りよく振り抜き、打球は右翼に飛び込む逆転ホームラン。その裏を何とか0点で抑えたエンゼルスが5連敗を免れ、一矢を報いた。
 大リーグのネットでこのホームランシーンを何度も見たが、もう少し右にそれればファールとなる一打だった。手痛いホームランを喫した相手クローザーの次の一言が翔平君の凄さを物語っている。“I personally think he's the most physically gifted baseball player that we've ever seen. I don't know that you're ever going to see somebody who can throw 101 and hit the ball 600 feet. So, I mean, he's a special player. He's incredibly talented and, you know, hopefully he stays healthy and has a long career.”
 敵チームの主力プレーヤーから末永く健康をそして活躍を願われる選手はそうはいないだろう。翔平君は今週木曜日(現地水曜日)には再びマウンドに立つ予定とか。今シーズンどこまで日米の野球ファンを楽しませてくれるのか。嗚呼、私は仕事が手につかない!
 ところで翔平君の放った一打は日本流に言えば、「起死回生の逆転2ラン」。「起死回生」はともかく「逆転ホームラン」は和英辞書をひくと “a come-from-behind homer” という訳が載っている。今回の翔平君のホームランは大リーグの記事では単に “the go-ahead homer” となっていた。この表現では「勝ち越しホームラン」の意味はあっても「逆転」のニュアンスは薄いように思えた。

Home > 総合 > 干し昆布届く

Search
Feeds

Page Top