- 2021-04-27 (Tue) 19:31
- 総合
NHKラジオの中国語講座。最近印象に残った文章は次の一文。我不太认识他。意味は「私は彼のことをあまりよく知らない」。英語だと I don’t know much about him. か。韓国語だと저는그를잘몰라요.だと思う。英語と中国語はSVOの言語だから「him」と「他」が文末に出てくる。日本語、韓国語では「彼」も「그」も文中となる。とここまでは私のような初級レベルの中韓学習者でも理解できる。外国語学習では語順を常に意識している私は上記の中国語の文章を初めて耳にした時に嬉しく思った。嗚呼、そうか「认识」という動詞はこのように使うのかとよく分かったからである。日本語では「認識」という漢字の語だ。
「知っている」という中国語は「知道」だということは、中国語を学習し始めてすぐに覚えたような記憶がある。簡体字でも意味合いは楽に類推できた。「认识」はそうではない。これが「認識」の簡体字だとそれこそ認識するには時間がかかった。まして上記のように使えることが理解できるまではだいぶ時間を費やした。まして発音もピンイン表記だとrènshi と我々日本人には厄介な「そり舌音」を二つも含んでいる。私は自分が声に出している「我不太认识他」が本当に相手(中国人)に正しく伝わっているか自信がない。
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引き出しから何気なくパスポートを取り出して見た。驚いた。今年2月の誕生日で期限切れとなっているではないか。昨年春から使用する機会がないから気づかなかった。空港で海外の旅に発つ出発直前に気づいたのであれば悲劇だった。
まあ、まだしばらくはパスポートを使うことはなさそうだから、ゆっくり更新手続きをしよう。運転免許証の更新と異なり、慌てて手続きをする必要などないだろう(と思う)。
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大谷翔平君が火曜朝(現地は月曜夜)先発のマウンドに上り、テキサスレンジャーズ相手に投げた。1点を先制して迎えた1回裏、アンラッキーな内野安打に続いて制球を乱し、スリーランホームランを浴び、その後も踏ん張れず、4点を奪われて逆転を許す。嗚呼、本日は惨敗の日かなとがっかりして見守っていると、その直後に回ってきたチャンスに2塁打を放ち、2点を返し、頼りになるトラウト選手の安打でたちまち同点。その後は見違えるように立ち直り、味方の反撃もあり、5回を投げて9奪三振の力投、勝利投手となった。
マドン監督の試合後の談話が翔平君の非凡さを表している。“That was a pretty complete game of baseball. The first inning was a bit rugged, finding his command … Otherwise, he would’ve given up zero or one at the most. He kept getting better, that’s what he does. If you weren’t entertained watching him tonight, you can’t be entertained by the game of baseball.”
ホームラン(7本)でトップタイの選手が投手として先発するのはあの伝説的なベーブ・ルース以来、100年ぶりのこととか。そのこと自体も素晴らしいが、大リーグ関係者が口をそろえて称賛し、監督をして、「彼の今日のプレーを見て楽しいと思わなければ、果たしてあれ以上の何を見て野球を楽しむのだろうか」と言わしめることも凄い。現地のアナウンサーが翔平君のプレーに感動し、日本語で何か絶叫していたが、発音が怪しくとっさには理解できなかった。アメリカの野球に日本語の語彙がますます浸透していくのだろう。
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