- 2021-01-12 (Tue) 10:03
- 総合
釜石に住む古い知己のS氏から嬉しい贈り物が届いた。松茸酒だ。四合瓶(720ml)にたっぷりの松茸が漬けられている。宅急便に添えられた文面によると、一升瓶相当の松茸を入れたので、少し日本酒を注ぎ足して飲んだ方がいいとの由。私はこのブログでも時々書いているように焼酎派(shochu person)だが、日本酒が嫌いなわけでもないので、早速スーパーに行き、日本酒を買い求めた。本日は月曜だが、祝日なので特例としてささやかに宴。S氏の奥様が珍しいコウタケの煮物も同封されていたので、これもつまみに杯を干した。松茸の香りが何とも言えず、幾らでも飲めそうだが、もったいないので一合ちょっとで我慢した。今月の残る週末、まだ数回は楽しめそうだ。
東北の人々には酒と言えば日本酒なのだろう。九州だと、少なくとも私の生まれた宮崎県の山間部では酒は焼酎だ。新聞社の盛岡支局に勤務していた頃は岩手の地酒を結構飲む機会があったが、その記憶も薄れた。それでも時々、日本酒の優しい味わいが欲しくなる時もある。だから、松茸酒を手にすれば嬉しくないわけがない。ところで松茸酒を飲み干した後に瓶に残る松茸はどうするんだっけ? S氏からは過去にも松茸酒を頂いているが、松茸を最後にどうしたか覚えていない。ネットで調べてもよく分からない。飲み終わったら、S氏に電話して尋ねてみよう!
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アメリカから不穏なニュースが流れてきている。先週の米議会で起きた暴徒の乱入事件を扇動したとしてトランプ大統領の責任を本格的に追及する動きが加速しているが、その一方で20日のバイデン新大統領就任を前にトランプ氏を支持する人々が全米各地で過激な抗議行動を画策しているらしい。信じ難いことだが、一層の流血の事態も懸念されている。まだしばらくは米政界から目を離せない。
それにしても、CNNでトランプ氏を糾弾する与野党議員や有識者のコメントを聞いていると、現在の窮状に至るまでに何とか手を打てなかったものかと思わざるを得ない。トランプ大統領を猛烈に批判する彼らのコメントを総括すると、要するにトランプ氏ははなから大統領に選ばれる人物ではなかったということになる。曰く、彼は “pathological liar” (病的な嘘つき)であり、psychopath(精神病質者)であり、民主主義とか社会正義とかいったものには何の興味も関心もなく、頭にあるのは自分のこと、自分の利害だけ。政治家でもなんでもなく、いわばカルトのリーダーのような存在。だから、彼の熱狂的支持者の大半は彼のことを盲目的に崇める信者のような人々だ・・・。
私は2011年、丁度10年前に『アメリカ文学紀行』を刊行するために半年間、アメリカ全土を旅したが、行く先々で人々の温かい歓迎を受けた。米議会で狂気の暴動を繰り広げた暴徒の姿は想像もできなかった。彼らが口々に叫んでいた “USA, USA” の大合唱。オリンピックやプロゴルフの国際大会などでアメリカチームを声援する時に観衆が叫ぶ合唱でもある。私は以前からこの “USA, USA” の大合唱を耳にすると、ちょっと不快な気分がしていたが、これからはこの大合唱を聞くとますます嫌な気分に陥るのだろう。“USA, USA” の叫び声が私にはアメリカ社会の「劣化」を物語っているような気がしてならない。
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