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英語でさるく 那須省一のブログ

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のどかなJR日南線

20240723-1721698716.jpg 予定通り週末に宮崎市に戻り、妹を誘って、お気に入りのホルモン焼き店で故郷の味を楽しんだ。福岡でもホルモン焼きは味わえるが、宮崎のホルモン焼きに慣れ親しんだ身には物足りない。宮崎に戻ると、懐かしい炭火を使った素朴なホルモン焼きが楽しみだ。普段は生ビールは「遠慮」しているが、ホルモン焼きではさすがに我慢できない。生ビールを2杯、それに芋焼酎を飲み干した。
 泊まるホテルも宮崎市中心部にあるいつものビジネスホテル。一泊5000円ぐらいで泊まっていたような記憶があるが、今回は一泊7110円。値上げしたのかな? このホテルは一階にあるサウナ付き浴場が魅力。宿泊客は無料で何度でも入浴できる。温泉ではないのだが、特別な鉱泉湯で効能が色々あるらしい。電気風呂もあり、私は背中でくすぶり続けている帯状疱疹にも癒やし効果があるのではと密かに期待している。
 いささか二日酔い気味の頭をサウナ付き浴場でしゃきっとさせた月曜日の朝、計画通り、日南市油津にある帯状疱疹の専門医を訪ねるためにJR宮崎駅に向かった。西都出身の私は県南地域には土地勘がない。地方のJR路線だから、1時間に一本程度の便しかないが、それでも宮崎駅から電車で油津まで行けるのは助かる。
 初めてJR日南線の電車に乗った。珍しい単線。実にのどかで良かった。途中から左手に日向灘の青い海が見える。右手は田植えの終わった田んぼや緑の山々。約一時間半ほど揺られて油津駅に。プロ野球・広島カープのキャンプ地としても知られ、カープの色に塗られた駅舎が印象的だ。タクシーを拾ってすぐに目指す皮膚科の診療所を訪ねた。
 小さい診療所だったが、5,6人の看護師が忙しく立ち働いている。患者も多い。繁盛している医院であることがうかがえた。患者の診察が一段落したところでT医師にお目にかかることができた。昨年の正月明けに発症し、今もなお完治していないことを告げる。といっても日常生活には支障はなく、仕事をしているときは帯状疱疹のことはすっかり忘れていることなども。T先生の見立ては「帯状疱疹後神経痛」。痛みもないようだから、時間をかけて完治を待っていいのではとの由。私も異論はない。心が少し軽くなった。
 心が軽くなったところで、その夜は西都市の郷里の幼馴染みと宮崎市内で待ち合わせ、一杯引っかけた。今この項をホテルに戻り、サウナ付き浴場で汗を流した後に打っている。本来なら、バイデン米大統領が再選を目指していた大統領選から撤退を表明した大ニュースについて触れたいところだが、昼間の疲れと連日の二日酔いで頭がぼぉーとしている。
 バイデン氏は大統領選からの撤退に合わせ、副大統領のカマラ・ハリス氏を民主党の大統領候補に指名する意向も表明したと伝えられている。ハリス氏がインド系の女性で、検察官出身のインテリであり、人種的には白人ではなく、黒人として形容されることぐらいしか承知していない。外交手腕は未知数とも報じられており、果たして大統領として大丈夫?という疑問符が頭に浮かぶ。ただ、この疑念はすぐに雲散霧消した。かつて側近中の側近から「小学5年生程度の理解力」しか持ち合わせていないと酷評されたあのトランプ氏だって4年間も大統領職を務めたことがあるではないかいな! ハリス氏が晴れて大統領に選ばれれば、「初物づくし」の新大統領となる。ぜひそうなって欲しいが、果たして!

天の配剤?まさか!

 今朝の新聞に子供たちの夏休みに関する気になるニュースが載っていた。福岡県古賀市の小中学校では夏休みが周辺の自治体と比べて短さが際立っているとか。9年前は39日間あった夏休みが今夏は25日間。教員の働き方改革を目指し、日々の授業時間を減らしていった結果削られた時間数を補うため、夏冬の休みが短縮された。一人親の家庭にとっては手間暇のかかる夏休みが短くなったことで大いに助かっているとか。なるほど、そういう家庭では親や子供たちにとっても恵みになっているのか。しかし、また誰からも束縛されない長期の休みを気ままに過ごすことも大切ではないか。複雑な心境になる。
 とにもかくにも私には待望の夏休み到来。非常勤講師の身ではこの間、講師報酬が枯渇するわけだから、手放しで喜んでもおられない。とはいえ、気兼ねすることなく、小用の旅に出かけたり、自宅で時間を過ごすことができるわけだから、有り難くないわけがない。
 そういう次第で、故郷の宮崎に戻り、病院で伏せっている近しい幼馴染みを見舞いたいと思っていたが、彼の奥さんから宮崎では今コロナが再び猛威を振るいつつあり、直近の家族でない限り、お見舞いはご遠慮願いたいとの要請が病院から届いたとのこと。あえなく断念せざるを得なくなった。残念。彼の回復をまだしばらくは毎朝、神棚に祈り続けるしかない。日曜からそれでも宮崎に戻る。目的は日南・油津にある帯状疱疹の専門医を訪ねること。新聞でこのお医者さんのことを知り、訪ねたいとずっと思っていた。油津には足を運んだことがない。同じ宮崎県でも県南地域のことは知らないから楽しみではある。帯状疱疹は激しい痛みこそないが、まだ完治していないことは分かる。このままときを過ごしていけばいつか完治しているのだろうか。そこが知りたい。
 帰福の途中では別府の温泉地にも足を向けたいと思っている。今秋に私を訪ねて来る韓国の友人夫妻を別府の温泉で歓待したいと考えている。暇な時間があるうちにちょっと下調べでもしておきたい。
                  ◇
 米大統領選。政権奪還を目指す共和党のトランプ氏陣営にとっては追い風が吹いているようだ。再選を目指すバイデン民主党政権にとっては当の大統領がコロナに感染し、まさに泣きっ面に蜂の展開となっている。このまま推移すると、民主党はバイデン氏に選挙戦からの撤退を求め、新たな候補者を樹立することになりそう。あのトランプ氏のphonyさに我慢がならない身としては、ぜひ、彼を打ち負かす力強い候補者を担ぎ出して欲しいと願わざるをえないが、土壇場での候補者の差し替えは有権者にどう映るのだろうか?
 トランプ氏は金曜日(日本時間)の共和党の党大会で大統領候補として正式指名を受け、指名受諾の演説を行った。国民の融和と団結を訴えた比較的穏やかな演説となったようだ。私は独善的なスピーチに耳を傾けたくなかったので、ダイジェスト版さえ聴いていない。CNNによると、“I am not supposed to be here tonight. I stand before you in this arena only by the grace of almighty God. Many people say it was a providential moment.” と語ったようだ。致命的な銃撃を免れたことを「天の配剤」(a providential moment)と表現している。天上の神様は「私は何も関知していないぞ」と憤慨されているのではないだろうか。

「咳をしても一人」

 福岡に線状降水帯の来襲が警告される中、月曜日が祝日となっているため、昨日曜日の深夜というか未明に起きて大リーグの生中継を見た。オールスター戦開催を控え、前半戦最後のゲームだ。大リーグに移って節目の200号ホームランを放ったばかりの大谷翔平君が切りのいい今シーズン30号をかっ飛ばしてくれるのではないかという期待もあった。
 残念ながら、翔平君は2安打を打ったものの、ホームランを放つことはできなかった。それより驚いたことはチームが屈辱的な2試合連続のサヨナラ負けを喫したこと。この日のゲームは最終回に1点差を守れず、守備の乱れから負けた。高校野球でも昨今はあまり見ることのないような恥ずかしい凡プレーだった。時間を無駄にしてしまった!
                  ◇
 トランプ前大統領が選挙集会の演説中に狙撃されたとか。幸い、政治活動に重大な支障をきたす負傷とはならなかったと報じられている。同情票が集まるのは必至か。共和党のトランプ陣営が自作自演の謀略をしかけたのではないかと勘ぐりたくなったが、これは不謹慎か。
                  ◇
20240715-1721020990.jpg 現役時代を含め長年、読売新聞を読んできている。毎朝、新聞に目を通さないで一日をスタートさせることはちょっと想像しにくい。東京本社に入社してから新聞を日々読むのが仕事の一部となったのは25歳の時。それ以来だから45年間も継続している日課か。
 とはいえ、読売新聞の中でもほぼ読むことのない紙面がある。手にとって読んだことは数えるぐらい。日曜版だ。他紙のことは知らないが、読売新聞に関してはいつも広告のチラシと一緒になって朝刊にはさまれている。チラシには何の関心もないので、日曜版はいつも古新聞用の袋に「直行」させている。読みたくないのではない。チラシと分けるのが煩わしいだけの理由だ。
 そういう事情でまともに読んだことがない。きっと貴重な情報や面白い記事に触れることもなく、もったいないことをしてきているのかもしれない。昨日曜日も同じことをしようとしていて、日曜版の巻頭の記事が視界に入った。次の文章で始まっていた。「咳をしても一人」。私もこの一句は知っている。有名な句だ。作者ははて誰だっけ? 何となく山頭火かなと思った。各地を漂泊したことで知られる俳人だ。
 よし、この日曜版は読んでみよう。読んでみた。作者は山頭火ではなかった。尾崎放哉という人物だった。私のパソコンで「おざきほうさい」と打つと、この俳人の名前が自然と出てくるので、著名な人物であることは分かる。記事には簡単な略歴が記載されている。1885-1926年。鳥取市生まれ。東大法学部卒業後、生命保険会社に就職。エリートの道を捨て、各地を放浪流転した後に香川県と岡山県の県境の海峡に浮かぶ小豆島・土庄町(とのしょうちょう)に辿り着く。俳人仲間の善意でお寺に住まわせてもらうが、八か月ほどで病没と紹介されている。今では彼が暮らした寺の庵が記念館となって観光客を歓迎しているとか。
 冒頭の句は放哉が「孤独の果ての境地を9音に閉じ込めた」ものだと、このコラムの記者が紹介している。そうか、孤独の果ての境地か。享年41歳前後。私は倍近い人生を歩んでいるが、まだまだ「咳をしても一人」という達観からはほど遠い。

バイデン氏 疑念払拭?!

 米大統領の記者会見をはらはらどきどきして見たのは初めてだった。ワシントンで開かれた北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議を終えたばかりのバイデン大統領。かねてから失言癖は知られていたかと思うが、先日のトランプ氏との討論会で言葉に詰まったり、意味不明の発言をしたりしたことで、11月の大統領選からの撤退を求める声が支持者の間からも大きくなっている。そうした中での記者会見だった。
 記者会見に先立ち、バイデン氏がウクライナのゼレンスキー大統領の名前をロシアのプーチン大統領と勘違いして発言したと報じられてもいた。ひょっとして、バイデン氏の脳内の老化はことのほか深刻ではないかと案じられる。このままでは傲岸不遜のトランプ氏が大統領選でバイデン氏を破り、返り咲くのではないか。それは日本を含めた国際社会にとって最悪の事態だろう。米国至上主義者のトランプ氏にとって、日本を犠牲にしても、中国との共存共栄の道を選択するのに良心の呵責などないのではないか。いや、形容の表現を間違えた。米国至上主義者ではなく、自己至上主義者か。
 この日(金曜)は仕事が休みだったため、早朝からたっぷりと記者会見を伝えるCNNの生中継をケーブルテレビで見ることができた。大谷翔平君の大リーグ中継はこの日はさすがにそっちのけ。バイデン氏は会見の当初は咳き込んだりして頼りなげに見えた。しかし、記者の質問が進んだ後半ではジャスチャーを交え、記者の質問に答えていた。力強くとまでは言えないものの。
 CNNテレビでは記者会見後に5,6人の視聴者を集めて、バイデン氏の健康や体調に対する疑念は消えたか、増したか、尋ねていた。視聴者は全員50代かそれ以上の女性でおそらく民主党支持者を集めたのだろう。ほぼ全員が記者会見に一定の評価を与え、バイデン氏が再戦を目指すことに賛意を表明していた。これでバイデン氏に対する不安感が消滅すればいいのだが・・・。
                   ◇
 中学校の校舎に向かう途中、教職員の駐車場を通り抜ける。左側に小さな木立がある。普段は木にもとめないが、いや、気にもとめないが、数日前は違った。蝉の鳴き声だ。この夏、初めて蝉の鳴き声を耳にしたと思う。私が住むマンションでも蝉の凄まじい鳴き声が聞こえることがあるが、今夏はまだない。
 教壇に立ち、「私はこの夏初めて蝉の鳴き声を聞いた」という英文を生徒に紹介した。ぱっと頭に浮かぶ文章は次のようなものだろう。For the first time this summer, I heard the sound of the cicada. 中学生には cicada(蝉)という単語は発音も含め、難しいかとは思ったが、まあいいだろう。日本人には蝉の鳴き声は夏らしくてそうは気にならないと思うが、外国の人々にとっては凄い雑音に聞こえるらしい。
 蝉の寿命は地上で一週間程度、地下で7年以上とかで、はかない地上での生命が一瞬のうちに過ぎ去るように映るが、それは私たち人間の尺度から見てのことだろう。人生の終点が近づく我が身から見ると、人の一生も一瞬みたいなものだ。メディアで20万年前の地層から○○が見つかるなどといった報道に接すると、そういう思いを特にする。

どうもあの駅は苦手だ!

 相性の良くない駅というものがあるのだろうか。そんなことを考えてしまう。先週末、大学時代の友人とJR門司港駅で久しぶりに再会し、会食した。小倉駅を過ぎて終点の門司港駅まではそのまま乗っていれば問題なく到着するのだろう。なんとなく分かってはいるが、手前の門司駅に着いた時になぜか私は下車してしまう。先週末は門司駅で降り、ホームを横切り、停車している電車に乗ってしまった。なにかおかしいなと思いながら、乗客の一人に「この電車、門司港駅に行くんですよね?」と尋ねると、「いいえ、これは下関に向かっています」とのこと。ええっ? 下関って対岸の山口県ではないかいな!
 下関駅で小倉行き駅の電車を待って乗り、再び門司駅で門司港駅行きの電車に乗り換え、何とか門司港駅に辿り着いた。何という時間の浪費か! 仕事の疲れに暑さも加わり、疲労困憊。土地勘がないためでもあるが、どうも門司港駅とは「肌が合わない」と思ってしまう。迎えに来てくれた友人に「もう門司港駅で待ち合わせることはやめよう。次からは別の駅にしよう」と言ってしまった。駅には何の落ち度もない。私の「常識と方向感覚の欠如」が並外れているのが問題なのに!
                  ◇
 ネットで日々届く米ニューヨーカー誌のニュースレターは主な記事の見出しをさっと見る。普段はそれで終わることが多いのだが、金曜日のそれには New fiction from Haruki Murakami という見出しがあった。ハルキストと呼ばれる村上氏のファンは知っているのだろうが、そうではない私は初耳。ニューヨーカー誌が取り上げているということは作品が既に英訳されているということだろう。(ネットで調べると、日本語の作品も『夏帆』というタイトルで文芸誌に発表されていることを知った)
 ニュースレターに掲載されていたものをプリンターで印刷して読んでみた。比較的大きな文字で印刷してA4の紙で15枚程度の “Kaho”というタイトルの小品。
 物語の出だしが強烈だった。Kahoの仕事先の上司が設定したブラインドデートで出会った男性がレストランでの食事を一通り終えた後、Kahoに発した次のひと言で物語が始まる。“I’ve dated all kinds of women in my life,” the man said, “but I have to say I’ve never seen one as ugly as you.”(私はこれまで色々な女性とデートをしてきました。しかし、正直言って、あなたのように見苦しい女性に会ったことはありません)
 現実には想像し難い言葉だろう。初めて会った女性にかくも酷いひと言を浴びせる男がいるとは信じ難い。まあ、これは物語だ。Kahoは当然のことながら憤慨するのだが、彼女はそれまであまり自分の容姿を意識することはない女性だった。人がうらやむような美人ではないが、それなりに興味を示す男友達も何人かはいるようなごく普通の容姿。このひと言が契機となってKahoは顔のことを深く考えるようになり、自分の顔の記憶を喪失した女性が自分の顔を求めて旅立つ風変わりな物語を書き上げる。
 “Kaho”の読後感は悪くなかったが、それでも私はハルキストにはなれないだろうとも改めて思った。オンライン英語教室で受講生と読んでいるカズオ・イシグロのイシグロワールドにたゆたう方がずっと「居心地」よく感じる。

再び太陽光について

 購読している読売新聞を毎朝読んでいるが、以前に比べ、読んでいる時間は格段に少なくなった。まず、なぜか国際面をじっくり読むことが減った。理由は分かっているが、かつての「職場」だ。ここでその理由を書くことは控えたい。読むことが増えたのは生活・暮らし面の記事。特に健康に関する話題は興味深く読んでいる。今週の紙面では「人生100年の歩き方」と題した著名人の健康法の紹介のコラムが光っていた。天野恵子さんという81歳の現役内科医が同年代の作家のインタビューに答える形で自分自身の健康法を語り、私には多いに参考になった。中高年の読者にはそうだっただろうと思う。
 以下に要点を付記しておきたい。
 天野 「就寝は午後9時、起床は午前4時半。目覚めると太陽の日差しを浴び、コップ1杯の白湯を飲む。1日2回、朝晩の入浴も日課」
 天野 「歳を取ると筋肉が落ちる。だから一年中、肉や魚、豆腐や野菜を摂取するようにしている。鍋物が最適。調味料は使わず、野菜を活用している」
 天野「筋肉を増やすため、75歳から筋トレを開始。筋肉は何歳からでも増やすことができるし、リフレッシュにもなる」
 天野 「80代になると記憶力の衰えも感じるようになる。手帳やカレンダーなどに日々の予定を記入し、メモ用紙にやるべきことをリストアップ。済んだ用事は消していく」
                  ◇
 天野さんのような「早寝早起き」はまだ今の自分にはできない。なるべく近づけるように努力したいとは思う。「目覚めると太陽の日差し」というくだりを読んで、今、オンライン英語教室で受講生と読んでいるカズオ・イシグロの小説 “Klara and the Sun” を思い出した。 作中に登場するヒロインのクララはArtificial Friend(AF)と呼ばれるAIを駆使した近未来の人間型ロボット。クララたちの唯一無二の滋養源は太陽光。我々も日々、太陽光を身体内に摂取することを真剣に考えるべきかもしれない・・・。
 とここまで書いて、この数日は猛暑のような暑さに参っている。週初めは雨に祟られた。私の職場の一つの中学校近くが局地的な豪雨に見舞われ、月曜、火曜と相次いで休校措置が取られた。私が住む東区はそう大雨が降った印象はないが、JRの電車も途中で足止めとなり、通勤ができなかった。
 授業が再スタートとなった水曜以降は日差しが戻ったが、今度は暑い、暑すぎる。まだ7月になったばかりというのにうだるような暑さだ。NHKテレビだったか、医療の専門家が就寝時もクーラーをつけっぱなしにして寝ることを勧めていたような。就寝時も油断すると熱中症になる恐れがあるとか。私はさすがにクーラーをつけっぱなしにして寝るのははばかられる。それでここ数日は扇風機をベッドの足元に置き、3時間で切れるタイマーで寝ているが、明け方に暑くて目覚めているようだ。これなら、クーラーをつけっぱなしにしておけば良かったとも思うが、果たしてそれが本当に身体にいいのかよく分からない。
 本格的な熱帯夜が続くのはこれから。どうやって寝苦しい日々を克服していこう。帯状疱疹にかてて加えての悩みだ。

Z世代(Gen Z)?

 仕事がちょっと忙しいこともあってブログをアップする気になかなかなれない日々が続いている。書きたい事柄がないわけでなかったが、そのためにはニュースをじっくりフォローする必要があり、これも片手間で取り組むと墓穴を掘ることになるのは分かりきっているので、控えざるを得なかった。
 そうこうしているうちに、米大統領選の行方を左右する可能性のあるバイデン大統領とトランプ前大統領の候補者テレビ討論会がCNNが主催する形でジョージア州アトランタで行われた。残念ながら生中継を見ることはできなかった。
 読売新聞朝刊(土曜日)では一面左肩で「米大統領選 TV討論 非難の応酬」「バイデン氏高齢不安に拍車」という見出しでこのニュースを報じていた。わざわざ「バイデン氏高齢不安」と見出しにうたっていることで、討論会がトランプ氏優位で推移したことがうかがえる。YouTubeで流されている討論会の様子をその後、幾つか見たが、確かにバイデン氏が自信なさげに言葉に詰まるところとか、何を言っているのか意味不明のところを見ると、御年81歳のバイデンさん、果たして自由で民主的な国々を率いる指導者の役割を今後も担い続けることができますかと不安になった人々は多かったことだろう。
 続く夕刊の紙面では、民主党内や支持基盤層からバイデン氏に出馬辞退を求める声が起き始めていると報じられていた。思わぬ苦境に、当のバイデン氏自身は最後まで選挙戦を戦い抜く決意を表明している。二回目で最後の討論会は9月10日に予定されている。バイデン氏が体調を整え、トランプ氏の詭弁、虚言を一蹴する闊達さを見せて欲しい。
 とここまで書いて、実は本当に書きたかったテーマはこんなことではない。東アフリカのケニアのことを書きたかったのだ。日本のメディアではあまり報じられていないと思うが、ケニアでは政府の増税法案に対する国民の猛烈な反対が起き、首都ナイロビを中心に騒乱状態となっているようだ。法案反対のデモの中心を担っているのは若者。今回の騒乱状態に陥る直前にケニアの地元紙をネットで読んでいて、思わず、手をとめてじっくり読んだコラムがあった。
 そのコラムの筆者はナイロビの出版者(a book publisher)。“Angry and unafraid: When Gen Z storm country’s streets” という見出しで、ケニアの怒れるZ世代の若者たちが通りに出て政府の施策にNoを突きつけて行動している背景を解説していた。Z世代(Gen Z)とは1990年代半ばから2000年代前半生まれであり、年齢で言えば、現在13歳の中学生から22歳の大学生くらいまでとか。
 私が注目したのはこのコラムを締め括った次の文章。Our democracy and political process will only get better as the Gen Z become more active as they are less tribal (some have no tribal consciousness at all). Our current politicians who thrive on tribal politics will be at a loss when the Gen Z start voting. There is hope for Kenya.
 ケニアのZ世代の若者たちが部族主義(tribalism)や部族意識のくびきから自由であることを心から願う。ケニアが国家として発展するには偏狭な部族主義との決別しかない。ケニアがそれを実現できれば、それは国境を越え、hope for Africaともなる。

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