- 2014-03-16 (Sun) 11:03
- 総合
「さあ、表紙も一新したことだし、これからはせいぜい、アップするようにします」と還暦を迎えた頃に書いたものの、その後もブログの方は遅遅として進まず、ははとしてため息をつく日々だ。
別に怠けているわけではない。定食いや定職のある人々には申し訳のないほど気楽な日々であることは事実だが、そのような身でも一応種々の仕事、いや、世間一般の見方では雑事が多く、これで結構やらなければならないことがあるのだ。無為に過ごしている時間は「現役」の頃の方がはるかに多かったかもしれない。いや、きっとそうだと思う。
いつから着手したか、記憶も定かではないが、今手がけている翻訳がもう少しで脱稿する運びだ。脱稿といっても、あくまで下訳(私は荒訳と呼びたい心境)であり、これからが推敲を重ねたり、訳注を工夫したり、解説(あとがき)を用意したりとなかなか骨の折れる作業が待っている。私にとって翻訳本はマーク・トウェインの小説の翻訳『二人の運命は二度変わる』、イランのベストセラー小説の翻訳『幸せの残像』に続き、三冊目となるが、今回のが一番難解だった。いやまだ完了していないので過去形で書くのははばかられる思いがする。これから著者なりネイティブの人に相談して確認したい英語表現が少なからずある。
大学の授業も新年度は後半から二校に増え、夏には別の大学で集中講義をする予定だ。集中講義は今教えている英語とは直接関連のないテーマであり、気合を入れて取り組む覚悟だ。その下準備を少しずつ進めているが、結構骨が折れる(painstaking)。
そうした仕事の合間に飲んでいるのが琵琶茶(南大隅町の特産品)とコーヒー。琵琶茶は麦茶に似た味わいで健康に良いだろうなあという感覚は胃袋で感じられる。これに牛乳を混ぜてほぼ毎日飲んでいる。コーヒーは素朴なドリップ式で飲んでいるが、これはどうもうまくない。昨今のコンビニで売っている百円コーヒーの方が格段に美味い。時々のぞくコーヒー専門店で熱湯は少し冷ましてからそそぐこと、お湯が落ち切るのを待たないこと、そうでないと苦味が混じることなど、教えてもらって実践しているが、私の淹れるコーヒーはうまくない。水道水はだめなのかな、福岡の水は悪くないのに、と思い、コンビニでペットボトルの水を買ってきて今朝試してみた。
あれ、これ何? 甘い!? オレンジジュースのような香りまでする。何だこれは? 遂に私の味覚は狂ってしまったか? 狐につままれたような感じになり、ペットボトルに目をやると、オマガ! ミネラルウォーターには違いがなかったが、「愛媛県産温州ミカン・エキス入り」と表記してあるではないか! 道理でオレンジジュースのような味がしたわけだ。仕方がないので水道水で淹れなおしてコーヒーを飲んだ。
まだ今回はいい。お金を無駄にしたわけではない。これから数日間はミカンエキス入りのミネラルウォーターが楽しめる。私は以前に酒の肴にコンビニでビーフジャーキーのようなものを買って帰り、ビールを飲みながら食べたことがある。一つ二つつまんだが、どうもうまくない。何だか塩気が抜けたような味のジャーキーだった。マヨネーズに醤油でもたらして、それにつけて食べようかと思い、ふとその商品の入ったビニール袋を見やると、いやに地味な字体でデザインにも全体に「華」がない。あれ? 商品名を改めて読んでみると、「ドッグフード」と記してあるではないか!オマガ!