- 2020-09-10 (Thu) 09:33
- 総合
最近、YouTubeやらAbemaTVやらとかでさまざまな番組にアクセスするようになった。以前から利用している人には今さらだろうが、こういうことには奥手の私には驚くことが多い。よく見ているのは漫才などのお笑いや麻雀番組。猫派(a cat person)の私には猫が登場するものも無視できない。一歳児と二匹の家猫が戯れるYouTubeを見るのはほぼ日課となりつつある。なぜ猫をかわいいと思うのか、犬に対してはそう愛着を感じないのはなぜなのか、不思議に思う。亡きお袋も猫が大好きだったことが一因しているかもしれない。
いつか終の住処にたどり着いたら猫を飼いたいと思うが、それは見果てぬ夢と終わるのかもしれない。そうなったら天国(地獄)で猫を飼おう!
藤井聡太君が彗星のごとく将棋界に登場してからは将棋番組もよく見るようになった。なにしろタイトル戦でなく順位戦でも藤井二冠が出場する棋戦が生中継されるのだ。私は駒の動かし方が分かる程度のへぼ将棋だが、プロ棋士のさばきを見るのはとても刺激的だ。時間さえ許せばずっと見ていたいと思う。というわけで水曜日は藤井二冠と谷川浩司九段との一戦を熱く見てしまった。おかげで走るつもりだったスロージョギングをこの日はさぼってしまうこととあいなった。
天才棋士の頭の中は私のような愚禿凡夫のそれとは比べようもないことは百も承知している。だからこそ、彼らの脳内を少しでも「のぞいてみたい」という思いに駆られる。
◇
購読している英字新聞ジャパン・ニュース紙を広げて思わず、見入ってしまった。どこかの国の大人が明らかにランドセルを背負っている写真が掲載されている。違和感を禁じ得なかったが、それはこちらに「ランドセルは小学生のもの」という偏見があるからだろう。
“Randoseru maker launches backpack range in Germany” という見出しの記事は読売新聞からの翻訳。第一パラのリード(前文)は日本のランドセル大手のセイバンがドイツで大人を意識したランドセル(adult-oriented models)の発売を開始したことを述べている。背景には日本の少子化の危機感があることにも触れている。
ドイツを中心としたヨーロッパでは、日本のドラマで小学生がランドセルを背負っている光景を目にして、またアメリカの女優がランドセルをファッションアイテムとして愛用していることなどから、ランドセルが成人の間でも脚光を浴びるようになっているとか。
セイバンは兵庫県たつの市にある「天使の羽」で有名な鞄製造会社。ヨーロッパ向けには我々が知っているものに比べ、明らかに薄く作られているようだ。価格は日本円にすると5万円程度で、黒、茶色、モスグリーンの三色。「かぶせ」と呼ばれるカバーがすりなどの盗難の被害防止に役立つことも評価されている一因とか。
そういえば、場所は忘れてしまったが、新聞社を早期退社後、アメリカやイギリスなどの地を旅している時、雑踏の中でランドセルを背負っている若い女性を見かけ、どきっとしたことを覚えている。周囲の人は特段気にもしていないようだった。やがてヨーロッパの街角で、大人の男女がランドセルを背負って闊歩している光景が普通に見かけられるようになるのかもしれない。