- 2020-07-08 (Wed) 10:20
- 総合
このブログは備忘録のようなもの。忘れっぽい私にとって去年の今頃ははて何をしていたのか、何を考えていたのか、と思案する時に、一年前にスクロールしていけば、そうしたことがすぐに分かる、有難い存在だ。
去年の今頃は台北を再訪する準備に取りかかっていた。短期間籍を置いた大学の語学講座の発表会に合わせ、老師や受講生仲間と旧交を温める再訪だった。以来、台湾の地を踏んでいない。今年も一度ぐらいは足を運ぼうと思っていたが、このコロナ禍だ。
長年勤めた新聞社を早期退社して、念願のアフリカ再訪の旅に出かけて10年になる。2010年に半年の旅を終えた時には10年後にまたアフリカを旅して新たな紀行本を書こうと考えていた。その年がやって来たのだが、どうもこれは実現しそうにはない。アフリカの取材の旅はそれなりの覚悟が必要。体力・気力・財力が先決。体力・気力に不安はないが、財力は心もとない。アメリカや英国で実践したような気ままに歩き回る「貧乏旅行」が必ずしも「安全」を保証はしてくれない。
最後にそしてこれが最も大切なことなのだが、英語ではこういう時、よく次のような言い方をする———— And last but not least, ———— アフリカの現状は10年前と比べたいして好転しているようには思えない。私が『ブラックアフリカをさるく 声をあげ始めた人々』を書いた当時と大差ないのではと思える。危険を承知で金のかかる取材の旅に出かける意欲はわかない。第一、当面続くと見られるコロナ禍の現状ではアフリカに向けて飛び立つこと自体が甚だ困難だろうと思われる。すべては神様の思し召しか。
今秋は韓国から友人のJさん夫妻が来福する段取り。二人を楽しい九州の旅に誘いたいのだが、こちらもコロナ禍で果たして実現するのか。甚だ気がかりになりつつある。
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今月1日からコンビニやスーパーでレジ袋が有料になった。一つ3円。10回買い物に出かけ、その都度袋をもらえば30円。100回で300円。大した金額ではないが、気分の問題でもある。よって、大きい買い物になると分かっている時に携帯していた買い物用のバッグを常時使うようになった。
このレジ袋有料化のニュースを最近新聞でよく見かけるようになって思ったことを一つ記しておきたい。レジ袋は英語では plastic bag と言う。私は昔から語感的にプラスチックは何かもう少し固いものという印象があり、ビニール製のレジ袋をそう呼ぶことに違和感を抱いていた。英語では当然そういう表現をするとして、日本語では「プラスチックの袋」ではなく「レジ袋」か「ビニール袋」の方がしっくりくる。新聞ではレジ袋などの「末路」を「プラスチックごみ」と呼んでいる。こうした表記に慣れ親しんでいれば、これからの若者はレジ袋を英語で plastic bag と呼ぶのに何の抵抗もなくなるだろうし、やがて日本語でも「プラスチック袋」「プラ袋」などと呼び始めるかも・・。
買い物に使う袋やバッグは「マイバッグ」「エコバッグ」と呼ぶそうだ。地球温暖化対策が喫緊の課題となる現代は「エコ」がキーワード。何事も「エコ」だったら、皆に持てはやされる時代だ。昔の人はそうした行為を「えこひいき」と呼んだと記憶している。
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Comments:2
- 台湾 2020-07-15 (Wed) 17:08
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いただいた本を拝見させて頂きました。特に最近アメリカでフロイド事件があったので、内容がとても深刻に感じられました。またアフリカでは写真を撮る許可をもらえないとも知らなかったです。やはり民族の違いがあり、文化の差もありますので気をつけないといけないです。改めて本を手に取りもう一度読むことで、新たな感想がありました。
- nasu 2020-07-15 (Wed) 18:50
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台湾の方へ
メールありがとうございます。谢谢你。おそらくW老师ではないかと推察していますが、間違っていたならごめんなさい。拙著を読んで頂き、ありがとうございます。今春、台北にまた旅をし、淡江大学を訪ねたいと思っていましたが、このコロナ禍でかないませんでした。中国語は今も毎日学習に励んでいます。遅遅とした歩みですが。
那須