- 2014-02-11 (Tue) 19:09
- 総合
ソチの冬季五輪がたけなわのようだ。ようだと書いたのは、ほとんど見ていないことによる。時差が悩ましい。5時間という時差は実に中途半端だ。初老の身には深夜にまでテレビとお付き合いすることは容易ではない。そういえば、午後8時以降のテレビ番組も最近ではほとんど見ることがない。NHKのFMかCDの音楽を聴きながら、読書(うたた寝)していることが多い。いつの間にテレビがこんなに詰まらなくなってしまったのか。アメリカの旅で出会った毒のあるトークショーをインターネットでベッドで寝そべって見ている時間の方が長いかもしれない。少なくとも英語の学習にはなる。
11日午後の時点で日本はまだメダルゼロのようだ。別にメダルの数が国威発揚の時代でもないので、ゼロでも全然構わない。それより、ロシア国内のイスラム過激派によるテロ予告のニュースが流れていただけに、このままテロが起きることなくつつがなく終わって欲しいと願う。プーチン大統領の強権政治はともかくとして、無益な流血だけは見たくない。
そう思いながら、11日、ふと思いついてテレビをつけると、これまで見たことのないスキー競技をやっていた。ガードレールのようなものを滑ったり、滑り台の上で宙返りしたり。夏の五輪でもいつの間にかビーチバレーとか、わけの分からない競技が登場しているから、冬の五輪でも何でもありなんだろうけど、ルールも含めさすがについていくのは・・・。
いっそのこと、もっとユニークな競技でもこさえて欲しい。裸足で氷の上に立ち、何曲カラオケの曲が歌えるかとか(競技名は南極物語)、氷の張ったプールの上をどれだけ早く泳げるか(実際ははって進めるか、競技名はイモムシング)、雪合戦があってもいい(野球の盛んな日米は絶対的に有利。シーズンオフの米大リーグもこれなら積極的に参加するはず)・・・などと私は夢想する。
それはそれとして、どこやらでメダルを取れなかった日本選手が「楽しかった」とか「すがすがしかった」とか悔しさなど微塵も感じられないコメントをしていることを問題視しているとのニュースが流れていた。まあ、そう目くじら立てることはないと思うが、スポーツ選手のゲーム(競技)後のコメントが最近、すっかり月並みな表現になっているような気がしないでもない。多くの選手が「これからも応援、宜しくお願いします」と口をそろえたように締め括っている。「今日はまぐれで勝ってしまいました。皆さん、あまり期待しないで見ていてください」ぐらいのことを言う選手がいれば、私など絶対ファンになって上げるのに・・・。
マイクを向ける方も向ける方で、いろいろ尋ねた後で、「最後にファンの皆様に率直な一言を・・・」と催促する。「おい、なんだ、今までは率直なコメントじゃなかったのか。それにもう十二分に語らせているぞ。もうその辺でいいだろ!」と突っ込みを入れたくなってしまう。
朝夕の通常の番組で司会者やコメンテーターがお互いに述べる「宜しくお願いします」という決まり文句もそろそろ「お蔵入り」にした方がいい。その分、中身あることをしゃべってもらった方がはるかに効率がいい。日本語の世界はもっと豊かなはずだ。情けない。
皆さん、このブログ、一つ、これからも宜しくお願いします!